学科トピックス

2014年08月19日

「対人援助職」も「心理学科」卒業後の進路のひとつ

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「対人援助職」にはいろんな仕事がある

援助の必要な人と実際にかかわって援助活動を行なっている人のことを対人援助職といいますが、多くの職種の人がいろんな分野で働いています。医師や看護師ほかの医療職、教師や保育士、ソーシャルワーカー、地域や施設で生活指導に携わるケアワーカー、相談員や心理技術者…こういうふうにあげるとキリがありません。

心理学科には、大学院に進学して上記の心理技術者にあたる臨床心理士になりたいと思っている人もいるのですが、援助の対象になる人そのものについて学ぶのが心理学だということもあって、そのほかの対人援助職への学部卒での進路もあり、そちらへ進んでいる人も少なくありません。

たとえば社会福祉施設の職員や公務員をめざす

児童養護施設などの児童指導員の場合、児童虐待やその他の事情で自宅で生活できない子どもたちと生活を共にしながら、ケアの仕事に従事しています。児童指導員任用資格を求める施設もありますが、その資格は大学で簡単に取得できます。障害者支援施設の生活支援員の仕事もあります。意欲のある若者を求めています。特別養護老人ホームなどの高齢者施設の介護スタッフもあり、就職してから介護福祉士などの資格を目指す人もいます。

また、大学4年生以上で受験できる公務員上級には一般行政職のほかにいろんな専門職があり、そのなかに心理やソーシャルワーカーなどの専門職も含まれます。

現場や人に恵まれた亀岡で心理学を学び将来を考える

人は自分を見つめ、人とかかわりながら生きるわけですから、心理学は日常生活、あらゆる仕事のうえで役立つ何かを提供してくれます。そして、臨床心理士になるための基礎だけでなく、広く対人援助の仕事に就くための力を育んでくれます。

本学の心理学科のある亀岡近郊(現在は京都太秦キャンパス内)には対人援助の文化が豊かに根づいています。病院などの医療施設をはじめ、子ども、障害者、高齢者などが対象の相談センターなどを含む社会福祉施設が多くあり、種々の文化的取り組みも積極的になされています。教室での勉強だけでなく、現場の空気も吸ってそこの人たちと馴染みになり、そういった実地体験も元にしながら自分の対人援助力を高めていきませんか。

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川畑 隆 教授(発達臨床心理学)

専門は児童福祉や教育分野等における対人援助。担当科目は「発達臨床心理学」「心理アセスメント」など。同志社大学大学院博士前期課程修了、文学修士。28年間の京都府児童相談所勤務をへて現職。臨床心理士。

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