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第2回女性企業家講座報告 -株式会社アル・コネクションプロダクツの代表取締役社長の中西理翔さん

更新日:2015年8月11日(火)
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 10月14日(火)15時~16時30分 経営学部では女性企業家講座の2回目を開講しました。
講師は株式会社アル・コネクションプロダクツの代表取締役社長の中西理翔さん。会社はネット広告管理、サイト分析改善サポート、ウェブツール導入サポートなど、現代社会に必要なツール管理の最前線をいく会社だ。今回は女性として、家庭と仕事を両立していくための経験を語っていただいた。テーマは「企業・家庭経営の観点から、コミュニケーションの本質を探るーダイバーシティ時代に向けてー」である。
開口一番、学生に向けて、私も学生時代4回生になって必死で勉強するスイッチが入ったのです。学生ほど恵まれた時代はないので、コミュニケーションを大切に、特にグローバル社会において英語はこれから大事な分野ですと強調されました。
OL時代はAfter5はNOVAにもいき、英会話、資格取得、と自分を高めるために時間を使いました。20歳を過ぎると、年々頭に入りにくくなるので、読む、書く、聞くは大切で、しっかりトレーニングした方が良いです。私はOLをやめてから10種類の仕事を経験し、1991年に今の会社を設立しました。IT関連の仕事をするには様々な情報が必要ですが、これらの経験が生きています。
起業の最初は本町に「馬刺、茸、山菜」をメインにしたコンセプト型の割烹料理店を開き、これは楽しくて、雑誌にも掲載され、常に満席で売り上げも上々であったという。朝4時起きで、仕入れは自分で一手に引き受けて、『下町の吉兆』と評され、女将として1年間従事した。そして、1年後に現在の会社の前身をたちあげ、DTPを生かしたマルチメディアの制作やイベントの企画を行い、ICT(情報コミュニケーション技術)関連事業に発展させていった。(※DTPとは、出版物の原稿作成や編集、デザイン、レイアウトなどの作業をコンピュータで行い、データを印刷所に持ち込んで出版すること。)
しかし、起業と同時に結婚し、翌年に長女、3年後に長男を出産された。その間一度も産休をとらなかったというモーレツ人間でモーレツ努力家。特に長女のときは起業したばかりで時間と体力に余裕を持てず、クライアント先で急に体調を崩してしまったことがあると吐露された。ITの普及で電話、FAX、スカイプ、チャットワークなど子どもと一緒にいる時間も大切にしながらワークスタイルを確立していかれたという。
携帯会社のコンテンツ制作もし、ケータイ向けのカロリー計算サービスを開発したところ、ヒット。当時は 3年に 1 度ビジネスモデルを作るペースだったが、今では 1 年に 3 つのビジネスモデルを考える状況である。このような仕事柄、楽天にも呼ばれて東京に行ったところ、玄関には『スピード・スピード・スピード』という文字看板があり、現代は根性より、科学的発想と男性もワークライフバランスが大切という。

 会社ではグーグル認定パートナーとしての仕事をしているのですが、現在のパソコンは行動履歴がすべてわかる仕組みになっており、ユーザーの行動履歴からあらゆる情報分析ができる時代になりました。2年後には管理広告のビジネスは終わり、自動化されてしまうでしょう。ICT業界は専門性が進んでおり、特徴ある強みを持っていないと生き残れません。だから、年は若いが、スキルをもっている若者がパソコン1つで、力をつける業界でもあります。即戦力でお客さまのお役に立てること、そしてグローバル化にも対応していくことが次の課題です。
これからの日本は観光インバウンドに力を入れていくでしょう。外国人観光客の増加のために、鉄道、港、などハード面などにも力が入れられるでしょうということでしたが、少子化時代に入り、労働力を女性に求める時代になっており、日本はまだまだ、「ダイバーシティ(人の多様性)」理解が低いので、今後はダイバーシティが社会的課題の解決になります。ダイバーシティ経営企業100選というものが公表されており、特に女性はこれを参考にして就職活動をしてください。人生は1度きり、自分の強みをつくることが大事です。
社会人とは税金を納める人のこと、これは未来への貯金です。どこかの誰かのために役立つ会社、京都は特にベンチャー企業や、CSRに力を入れている企業が多いです。ダイバーシティと大きな関連を持ちますが、これからはテレワークの時代です。仕事の報酬も出来高制となります。制度に甘えずに、情報通信機器等を活用し時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働くことができる形態をうまく活用してください。しかし、このテレワークにはコミュニケーションが重要です。日本人は自分の意見を言えない人が多いのですが、若いときに、本を読み、人と語らい、書くことも大事です。仕事も結婚も、子育ても、親の介護なども2人3脚でやることが大切です。小さな実験を自ら行い、取り戻せるかもしれない未来に向けて社会に呼びかけていきたいと考えています。
今は、テレワークを推進するため、99年から会社とほぼ同じ環境のオフィスを自宅内につくり、会議や来客時以外はそこで仕事と家庭の両立に挑戦しています。会社にいるスタッフとは、メールや電話、スカイプなどでコミュニケーションをとっています。いろんな方とコラボレーションするためには自分を常に是非磨いてくださいと締め括られました。
学生からの感想では子どもを持ちながら、モーレツな努力で自分なりのワークスタイルを形成されたことの賞賛、若いときの社会経験、学生時代に進化し続ける大切さなど、多様な気づきのある講座となりました。
(文責:講座担当 吉中 康子)

 

今年度(2014年)の女性企業家講座については、こちらをご覧ください。

昨年度の女性企業家講座については、こちらをご覧ください。