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バイオ環境学部バイオサイエンス学科、若村定男教授の研究により新しいフェロモン剤が製品登録されました

更新日:2017年3月17日(金)
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バイオ環境学部バイオサイエンス学科、若村定男教授が長年にわたりすすめてきた、昆虫フェロモンの研究をもとに新しいフェロモン剤が開発され、沖縄県農業技術センターや農業生物資源研究所(現:中央農業研究センター)とともに開発をすすめてきた信越化学工業株式会社(本社・東京都)によって、2017年1月25日、正式に農薬登録が完了しました。

フェロモン剤の名称は、研究対象となった昆虫の名にちなんだ『ケブカコン』。有効成分は「2-ブタノール」で、人畜や魚介類への安全性も高く環境への影響もなく、作物に対する薬害や残留性がないことも確認されています。現地での使用開始は、2018年の予定です。

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若村教授は、2001年2月から沖縄県宮古島の特産品であるサトウキビの収穫に甚大な被害を与えてきた、コガネムシの一種「ケブカアカチャコガネ」の生態について、農業生物資源研究所で研究を続けてきました。
この昆虫から放たれる性フェロモンを化学物質として特定し、繁殖に必要なフェロモンによる「交信」をかく乱する方法を採用。本学に着任(2011年4月)後、この物質を特殊なチューブ(信越化学による開発) から持続的に放出。畑一面にフェロモン臭で満たし、メスの交尾を妨げるという実用化実験を共同で行ってきました。
この実験に本学の学生諸君も加わり、成虫の交尾を著しく妨げ、その結果作物の地下部を食害する幼虫をほぼゼロにまで抑制できることを実証しました。

長年にわたる研究と現地での調査の結果、実用化技術にまで発展できたのは、本学学生(卒業生)の助力のおかげと若村教授は語ります。学生たちを含めた、地道な研究活動の大きな成果です。