本年3月11日の「東日本大震災」は、地震と大津波によって多数の犠牲者と甚大な社会経済的損害をもたらすと同時に、福島第一原発事故という人間社会全体を震撼させる重大な危機を招きました。被災者の皆さまは今なお厳しい生活をしておられます。
このような状況の中、高校生の方に、わが国のおかれた状況を的確に把握し、今後日本社会および日本経済がどのような変化・発展を見せるのかを、高校生の視点から自由に論じ、まとめていただければと思い、以下のテ-マで論文コンテストを実施いたしました。
テーマ 未来からの手紙 “A Letter from 2021”
- 東日本大震災から10年、日本はいかにして復興したか -
その結果、全国の高校から73名の応募をいただき、厳正な審査により、下記のように、最優秀賞1名、優秀賞1名、佳作4名が選ばれました。入賞作はもちろんのこと、いずれの作品も高校生らしい真剣さ、純真さで、この不幸な出来事を真正面から捉えており、審査員一同大いに感銘を受けました。ご応募いただいた作品には、すべて本学審査員によるコメントを付けてお返しいたします。応募者ならびにコンテストの趣旨をご理解いただき、多大なご協力をいただきました高等学校関係者の皆さまに、深く感謝申し上げます。
| 最優秀賞(賞状および副賞(図書カ-ド5万円分)) 海陽中等教育学校 2年 江澤 拓宣 | 優秀賞(賞状および副賞(図書カ-ド2万円分)) 京都府立北桑田高等学校 1年 宮西 春奈 |
| 佳作(賞状および副賞(図書カ-ド1万円分)) 京都府立北桑田高等学校 1年 片山 若菜 | 佳作(賞状および副賞(図書カ-ド1万円分)) 京都府立北桑田高等学校 1年 竹内 愛 |
| 佳作(賞状および副賞(図書カ-ド1万円分)) 京都府立北桑田高等学校 1年 田中 美綺 | 佳作(賞状および副賞(図書カ-ド1万円分)) 岡山県立岡山朝日高等学校 1年 小椋 章史 |
受賞者の皆さん(京都府立北桑田高校にて)
受賞者のコメント
江澤拓宣さん
今回の論文では、「大震災からの復興」がテーマでした。震災から半年以上が既に経過しましたが、今でも復興が完全に進んでいるとは残念ながら言い切れない状況が続いています。
こういったなか、今回の論文の趣旨にあるように、一人一人が復興について考えるということは、非常に大切なプロセスであると考えます。僕は震災に関する数多くのニュースの中で、東北にファンドを設立し民営の力を使う、というアイデアを思いつき、今回の論文で具体的にしました。そして、アイデアだけで終わらせるのではなく、次はこのアイデアをどうアクションに結びつけるかが次の課題であると考えています。また、改めて自分たちが出来ることは何かということを考える機会を設けてくださったこの度のコンテストには感謝しております。
まだまだ、復興まで先は長いですが、全員で小さなことから始め10年後には みんなで笑いながら過ごせる、といった締めくくりになるよう願っております。 みんなで頑張っていきましょう。
宮西春奈さん
自分の意見がこのように評価されたことを嬉しく思います。これからも私が考えた10年後の日本のように日本が復興し元気になればよいと思います。
片山若菜さん
まさか賞が頂けるとは思ってもいなかったので、知らせを聞いた時は、とても驚きました。 評価とコメントも書いていただけたので、これを機としてさらに自分の考えを深めていきたいと思います。
田中美綺さん
今回、私の論文を選んでいただきとても光栄に思っています。 審査員の先生からのコメントを読ませていただきました。私たちの論文をじっくりと読んで評価してくださったことが伝わってきて、本当に嬉しかったです。
これを機会にこれからも積極的に小論文や作文に取り組んでいけるよう頑張りたいと思っています。ありがとうございました。
竹内 愛さん
日本の現状を世界と絡めてまた、過去の状態とも関連させながらこれからについて考えられて良かったと考えています。今までに自分の人生の中でこのような経験をしたことはなかったので、自分がどういった反応をするのか、またどのような対応をすべきなのかわかりませんでした。ニュースを見ても、あまりにも現実離れしているように見えて実感できませんでした。
今回のこの論文を書くことによって、より関心も深まりました。自分の考えを自分なりに深く考えられたので、そこが良かったと思います。そしてこれからのことについても考えられ、良い機会でした。 ありがとうございました。
小椋章史さん
今回の大震災によって、人間の科学技術に対する過信、自然に対する驕り、自然災害の力に対して謙虚でなければならないことを感じました。人と人とが助け合う「絆」による希望のある復興を目指し、復興のさらに先にある社会を目指すことが私達の課題であると思います。
今回の論文テーマで、大震災からの復興について深く考える機会を与えていただきましたことに御礼申し上げます。


