2005年度法学会学術講演会『刑罰のオルターナティブを考える』

坂上 香氏

12月1日(木)、本学徳志館で行われた法学会学術講演会『刑罰のオルターナティブを考える』は、テレビ番組制作会社ドキュメンタリージャパンで数多くのドキュメンタリー番組を手掛けた坂上 香氏(現・京都文教大学文化人類学科助教授)を講師に迎え、法律家とは異なった視点から刑罰の在り方について思索を深める90分だった。

講演会は、従来の刑罰の在り方について、疑問の投げ掛けから始まった。ドキュメンタリー作品を手がけた氏自らの経験に基づき、アメリカにおける加害者の更生を図る3つの取り組みと、死刑制度に疑問を呈する犯罪被害者の取り組みが紹介され、刑罰のオルターナティブ(alternative【代替などの意】)について考える可能性と必要性が説かれた。

あらゆる面で複雑化が進む現代社会。犯罪とその刑罰も、様々な状況下で、センシティブなのものとなる。映像を通して社会を観察し続けた氏ならではの観点は、法学を学ぶ学生らに新鮮に、かつ痛烈に響いたのではないだろうか。

■講師横顔:

坂上 香
テレビ番組制作会社ドキュメンタリージャパンでディレクターとしてご活躍の後、2003 年に京都文教大学に教員として着任される。
犯罪の被害・加害、自分らしく生きられる社会、多様な家族のあり方などをテーマに、ドキュメンタリー番組を作成してこられた。最近では、米国の終身刑受刑者と更生をテーマとする自主制作の映像「Lifers」が話題を呼ぶ。
(大学ウェブサイト、日評著者紹介より)

2005/12/14 法学部