京都学園大学

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平成24年度

更新日:2016年9月24日(土)
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平成24年度の実施状況です。

平成24年度 第2回FD研修会

平成25年3月1日(金)に第2回FD研修会を開催しました。

第2回FD研修会

テーマ「学生の主体的な学修への取組み-事例発表-キャリア形成ゼミの取組紹介」と題し、京都ノートルダム女子大学 喜多泰子先生を講師にお迎えして、FD研修会を開催しました。

本学は、文部科学省 「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」の採択を受け、複数大学と連携しながら教育改善・充実を図っているところです。そこで、今回は同事業の連携校の中から先進的な取組みとしてキャリア教育を実践している京都ノートルダム女子大学の「キャリア形成ゼミ」をメインテーマにご講演いただきました。

ご講演の概要は以下の通りです。

①京都ノートルダム女子大学の教育改革

  • 京都ノートルダム大学のこれまでの教育改革の取組み

    京都ノートルダム大学では、平成21年度 文部科学省大学教育・学生推進事業(GP)において、「キャリア形成データベースを利用した社会人基礎力養成プログラム」が採択された。このプログラムでは、平成20年度に㈱ANA総合研究所との連携で開設した英語英文学科エアラインプログラムを基軸として展開し、少人数制教育を活かした就職・キャリア支援を実践する中で、学生一人ひとりの社会人基礎力および学士力の養成を行ってきた。

    また、平成22年度には「就業力を自己開発する実践キャリア教育~ライフプランニングから始まる段階的キャリア教育~」が文部科学省 大学生の就業力育成支援事業に採択され、平成23年度からキャリアセンターを中心に事業を推進してきた。平成24年度には、産業界ニーズ事業に採択され、現在本事業を展開しているところである。

②キャリア形成ゼミ-就業力実践演習-取組み内容

  • キャリア形成ゼミの実施に至る学内議論と実行までの経過
  • キャリア形成ゼミの実施体制と組織づくり(協力企業との関係含め)
  • キャリア形成ゼミの実施とその結果、今後の方向性など。

キャリア形成ゼミは、企業や地域社会と連携し、現場に入って課題を見つけ、企画、実践するプロジェクト型実践科目(PBL)である。社会で求められる力を社会人基礎力と定義し、特に実践力を身につけることを目標としている。学生が社会に出て活躍するであろう場を想定して、ゼミとして設定し、企画・立案・実践・検証の一連のプロセスを経験させていく事を目標とした。学内では、複数教員の協力により特色のあるゼミを7つ立ち上げた。ゼミの例としては、JTB西日本と連携した旅行プランナーゼミ、左京区社会福祉協議会と連携した町づくりプランナーゼミ等を開講した。各ゼミの活動報告は専用HPで情報共有を行い、活動の透明性をはかった。ゼミを受けた学生達からは、「自分に自信がなかったが、課題に取組んでやり抜く事で、自信が持てた」や「ゼミで行った事をエントリシートに積極的に書けるようになった」との学生の声があった。但し、これらのゼミを行う中で、学生の姿勢とゼミの課題が見えてきた。

(学生)

  • 基本的に学生は受け身
  • 授業として決められた時間を明確に伝えること、それ以外にも自主的な活動が必要であることを伝える必要性
  • 全学部が対象のため、学生間のコミュニケーションをとるまでの時間枠が必要であった。
  • 課題に対して意欲のある学生と単位を取りたいだけの学生の温度差

(ゼミの課題)

  • 旅行プランナーゼミでは、ワークや企画のプランニングのための時間不足や、学生の主体性を引き出す難しさ
  • ゼミ教員の負担増 等

上記を踏まえて、今後の方向性として、まず「受け身から主体への意識転換が必要」である。

  • 学生の自主性を引き出す仕組みづくり。学生自身が主体である、また主体にならざるを得ないような仕組みづくり。

    例としては、学生自身が取組んだ課題に対して外部もしくは先生に評価してもらい、単位とする。
  • 連携先のマネジメント
  • 教員間の情報共有と調整 等、あげられた。

その後、本学の教員による質疑応答では、具体的な支援についての質問があった。受け身の学生等へのアプローチ方法やキャリアカウンセリングによる学生の変化について、京都ノートルダム女子大学の独自のカリキュラムである「ノートルダム学」について等、活発な意見交換がなされました。

今回の研修会では、今後本学がこうした実践型教育を展開していく際に、参考となるお話を聞くことが出来ました。

2013/3/6   就業力育成センター

平成24年度 第1回FD研修会

平成24年10月24日(水)に第1回FD研修会を開催しました。

テーマ 「学修成果と質保証」と題し、関西国際大学 学長 濱名篤 先生を講師にお迎えして、FD研修会を開催しました。

今回の研修会では、今年6月に文部科学省が発表した「大学改革実行プラン」、8月に出された中央教育審議会答申「新たな未来を築くための学士課程教育の質的転換に向けて」ならびに「学長・学部長調査」等のデータから、今後の大学改革をどのように進めていくべきかについて示唆に富むお話しをいただきました。そのポイントとなる①大学のガバナンスと②教学マネジメントを中心にご講演いただきました。ご講演の概要は、以下のとおりです。

  1. 個人にとっても社会にとっても、予測困難な時代(グローバル化、少子高齢化、成熟社会)にあって、答えのない課題を発見し、解決できる主体的な学びができる学士課程教育の質的転換が急務である。また、それを実行するための大学のガバナンス、教学マネジメントが必要である。
  2. 体系的なカリキュラムの構築と実行が必要である。教育課程の体系化のために教育目標の明確化とそのために必要な仕組みの総合的な導入と実質化を行わなければならない。例えば、シラバスにおける学修時間の目安や必要な課題の明確化などを行う。また、授業科目へのナンバリングやGPA、キャップ制などの導入・実質化の改革を進める必要がある。併せて、授業科目数の削減や科目間連携、週複数回授業などの検討も必要であろう。授業方法についても、アクティブラーニング、サービスラーニング、インターシップなど主体的で能動的な学びを引き出す多様な教育手法の導入を進めていく必要がある。
  3. “実質化”のための具体的方策として、①学生の学修時間の確保と学修密度の向上のための体系的なカリキュラムの構築、学習支援環境、②学生の学修時間の確保と学修密度の向上をはかるための指標開発、③評価を通じた大学の取組の促進が必要である。今後は、学生の学修到達度をはかる方法の確立が必要である。いわゆる学修成果を可視化することが求められることになる。
  4. 全学的な教学マネジメントを確立していくために、学長、副学長、学長補佐、学部長、専門的支援スタッフ等のチームによる目標明示、教員間の認識共有づくり、組織的教育づくりをしていく必要がある。また、そのための全学的なリソース(人員・予算)の調整やデータ分析・教育開発支援が重要である。加えて、教学システム確立に不可欠なFDやIRの専門家の養成が必要である。
  5. 学長・学部長アンケート結果から見えてくるものは、学生の授業出席には9割が満足している。しかし、教室外学習には4分の3の学長・学部長が不満足と回答している。学習習慣は高校生活の延長線上にある。考える習慣、基礎学力、学習意欲が不十分な入学者を大学が受け入れているのが現状である。しかし、その責任転嫁は許されない。待ったなしで、改革と質保証が求められている。
  6. これからは、教育のアセスメントが勝負となる。以前のような学生満足度を指標としているだけでは駄目であろう。学生が4年間の学びの中で、どのような力がついたのかが計測されなければならない。これから求められる目標(DP,CP)に対応した“アセスメントポリシー(AP)”が求められる。また、ガバナンス改革は“学びのイノベーション”と車の両輪であり、大学の属性による違いを考慮した改革が必要である。

この他にも、ルーブリックを活用した成績評価の方法や科目間関係・教員間連携による授業展開など、関西国際大学における具体的な取組内容を発表していただきました。本学の教育改革・改善に向けて参考になるお話をたくさん聞くことが出来ました。こうしたFD研修会をきっかけにして、大学を取り巻く環境の変化、他大学の先進的な取り組みを改めて認識し、教職員一人ひとりが自覚を持ち、更なる教育改革・改善に邁進していきたいと考えています。

2012/10/29   就業力育成センター