「アサギマダラの夢」
~太秦その、夢へのとりくみ~

現在放映中の京都学園大学のCM「アサギマダラの夢」。そこで太秦そのは、さまざまな生き物に出会いながら、"人と生き物が一緒に暮らせる街"をつくるという夢を育んでいきます。

ここでは、太秦そのが出会うアサギマダラ、フジバカマ、そして後篇で登場するアユモドキと、夢の実現に向けた京都学園大学でのとりくみを紹介します。

渡りの蝶、アサギマダラのふしぎ

アサギマダラ

アサギマダラは世代交代しながら海を越えて「渡り」をする珍しい蝶です。
成虫は浅葱(あさぎ)色の模様が美しく、フジバカマなどヒヨドリバナ属の花の蜜を好みます。

アサギマダラは夏は東北地方・中部地方などの涼しい高原で過ごし、秋に気温が下がると、暖かい沖縄や、台湾、中国大陸、遠くはフィリピンまで海を越えて飛んでいきます。そして、翌年の春から夏にかけて、日本列島を北上します。その小さな体躯からは想像もつかないほど長い距離を移動するのです。

アサギマダラの寿命は、羽化後4~5カ月。
それは、北上する蝶と、南下する蝶は、必ずしも同じ世代ではないことを意味します。
世代ごとに渡りのルートが完結するのではなく、世代交代をしながら渡りをする。

なぜ、そんな長距離を移動するのか?
そして、どのようにして次の世代に渡りの情報をつないでいるのか?

謎の多いアサギマダラ。
そのアサギマダラの飛来が京都の市街地でも確認されたのです。

アサギマダラが訪れた意外な場所

2013年9月、京都の意外な場所でアサギマダラが確認されました。

それは多くの電車が行き交う京都駅ビルの一角。
「緑水歩廊」と呼ばれる緑化施設にしつらえられたフジバカマの蜜を吸いに、アサギマダラが訪れました。珍しい蝶の飛来は関係者を驚かせ、また見学者の目を大いに楽しませました。しかし、アサギマダラを誘ったフジバカマは、現在、絶滅を危惧されています。

フジバカマを守りたい

フジバカマ

秋の七草のひとつで「源氏物語」にも登場するフジバカマ(藤袴)はキク科の多年草です。氾濫原に生育するフジバカマは日当りと水辺を好みます。

以前はありふれた植物でしたが、原野が農地や宅地に開発されたために激減しました。一般に流通しているのは中国原産の系統で、日本在来種のフジバカマは、現在、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種(NT)、京都府で絶滅寸前種に指定されています。

育て、見守る。そして、広める。
京都学園大学のとりくみ

Rain Garden
雨庭(あめにわ)とは

住宅の庭や、広場の隅、道路の脇などに窪地をつくり、雨を集め、一時的に貯留。そして、地面に浸透させるしくみです。アスファルト舗装の道路のような水を通さない場所に降った雨が、排水路や川に一気に流れ込むのを緩和する働きを持っています。
また、地下水と湧水の涵養、水質浄化、生物多様性の保全といった働きも期待されています。

アユモドキとともに暮らすために

アユモドキ

国の天然記念物であるアユモドキは、日本だけに生息する固有の淡水魚です。その形や泳いでいる姿がアユに似ていることからアユモドキと呼ばれていますが、ドジョウ科に属しています。

かつては琵琶湖水系を中心に広く分布していましたが、近年は河川の改修や水田の整備により生息地や繁殖地が減少し、生息数が激減しています。現在は、京都府亀岡市と岡山県の一部だけに生息し、環境省の「種の保存法」(2004)に指定されています。また、最新の研究では、アユモドキの50年以内の絶滅確率は92%と算定されています。

※種の保存法とは
国内外の絶滅のおそれのある野生生物を保護するために平成5年に施行された法律。正式名称は「絶滅のおそれのある野生動物の種の保存に関する法律」。

なぜ亀岡に生息しているのか?

桂川の上流にあたる亀岡盆地は、保津峡によって川が狭められ洪水氾濫が頻発する氾濫原です。
ふだんは川底の岩場で生活しているアユモドキですが、産卵は、増水によって一時的に浸水する水域で行います。そのため、氾濫原である亀岡盆地はアユモドキの格好の生息環境となっているのです。

また、氾濫原は里地の生物相が豊富で、アユモドキのみならず、オニバスやナゴヤダルマガエルなど、絶滅危惧種の宝庫となっています。

アユモドキを守る
京都学園大学のとりくみ

調べる
アユモドキの生息調査を行い、個体数やその推移を把握するとともに、保全に必要な環境条件を調べています。
守る
ラバーダムの稼働によって渇水域に取り残されるアユモドキを増水域へと救出しています。また、大型外来魚の駆除や、密漁を防止するためのパトロール活動を行っています。 ※ラバーダムとは、河川の流れをせき止め、灌漑用水を水路に引き込むために設置されているゴム製のダムです。
提案する
アユモドキをはじめとする氾濫原の生態系との共生をはかりながら、気候変動に適応した防災・減災を実現する自然共生型の開発方法を提案しています。

ここで紹介したとりくみは、京都学園大学で行っています。

バイオ環境デザイン学科
太秦その

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CMをつくったのはこんなひと!

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