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卒業生の進路 Vol.8 清水久嗣さん ㈱アスタビ代表取締役 バックパッカーズ宮島代表

  • 2011年7月16日(土) 11:19 JST
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卒業生の進路 

―経営学部による、第一線で働く先輩から経営学を学ぶ、

  未来を夢見る人へのメッセージ!!

 Vol. 8         

清水久嗣 ㈱アスタビ代表取締役 バックパッカーズ宮島代表

京都学園大学経営学部卒業                                     

 藤川義雄教授が聞く

清水久嗣 ㈱アスタビ 代表取締役 バックパッカーズ宮島代表
 
 
 
㈱アスタビ
 
 日本三景の地・広島の宮島口にある格安ホステル『バックパッカーズ宮島』を運営するほか、ホステルの運営コンサルタント、翻訳サービス、海外向けホームページ作成など、日本と外国を結ぶ活動を積極的に行なっている会社。200810月に清水氏が設立。
清水久嗣(しみず ひさつぐ)氏
 株式会社アスタビ代表取締役専務 京都学園大学経営学部卒業後、いろいろあって(詳しくは本文を)同社を設立。広島・崇徳高校出身。広島を思う気持ちは誰にも負けない『ミスター・ヒロシマ』。
 
 

 

経験豊富な若き経営者
 
 
藤川 今日、お話しをうかがう清水さんと会うのは、彼が大学を卒業して以来だから10年ぶりになります。ただ、数年前にビジネスの相談をメールで受けましたよね?
 
清水 あれはアメリカにいた頃ですね。日本では高価なブランドのスニーカーが、アメリカでは安かったんでネットで売ろうと思って。どういうやり方がいいか、考えているうちに、藤川先生に相談してみようと思って。ご迷惑お掛けしました(笑)。
 
藤川 当時はネットビジネスを始めるのかな、と思っていたら、広島でこんな立派なホステルの運営者になっていた。どのようないきさつがあったのか、今日はじっくり聞かせてもらい、後輩たちに夢をかなえる参考にしてもらえたらと思っております。
 
清水 大学卒業の時に、ミュージシャンになろうと思って就職活動を一切しなかった人間が、参考になるかどうか(笑)。
 
藤川 大学時代は僕のゼミで、合宿などにもきちんと参加していましたよね。
 
清水 はい。でもあまり真面目に勉強した方ではなかったですね。広島から京都に出てきて、一人暮らしにアルバイト、そして全く新しい友人との出会い。とにかく楽しい4年間でした。中でもバンド活動にははまってしまい、プロを目指そう、と。
 
藤川 卒業後は京都で音楽活動を?
 
清水 いえ、広島に戻って、バンド仲間が勤めていた水産会社の社員として働きながら、自主制作でCD作ったり。3000枚、全部売れたんですよ。それで自信持っていたら、野外ライブに出たときにぶちのめされて。他のバンドがうまいとかではなく、なんか広島でやっている自分が小さく感じられたんです。
 
藤川 そこでアメリカを目指した?
 
清水 はい。いつか海外に出たい、という思いはずっとありましたから、英会話教室にも通っていましたし、平和公園で外国人の観光客に声をかけて勝手にガイドしていました。その中の一人から『日本とはいったい何なんだ?』と聞かれて何も答えられなかった。これがずっと残りました。これはとにかくいったん外に出てから日本を見つめないといけないと思って。長期で滞在できる方法がないかと探したら、日本語指導者のインターンシップが見つかって。英語は苦手でしたけど、なぜか面接に通って。ミシガン州の片田舎、カロルトン・パブリックスクールという学校で1年半教師をしていました。始めは幼稚園からで、徐々に小学校、中学校、高校と上がっていきました。面白かったですよ。
 
 
 
 
 
藤川 その時、次のステップを探して私にメールをくれたわけですか。

清水 そうです。現地で私が仕入れたグッズをネット販売したらビジネスになるんじゃないかと思って。けっこうよく売れたんですよ。気を良くして靴の小売店に直接売り込みにいったらまったく相手にしてもらえなかった。「そうは問屋が卸さない」ですよね。結局、靴のビジネスは成功しませんでしたが、そこで広島に戻り、今度はタイヤ会社に1年半勤めながら、出直しのチャンスを探していたわけです。世界遺産が2つ(宮島と原爆ドーム)もあるこの土地から、もっと外国に呼びかけることはできないか、とか。
 
藤川 その思いが伝わる出会いが広島で?
 
清水 はい。この考えに賛同してくださる出資者の方と知り合えました。企画書を認めてくれる銀行の方との出会いもありました。いろんなところからお金をかき集めて、2008年の11月1日、外国では一般的な若い旅行者向けのホステルをオープンしたんです。
 
 
 

 売上げ目標の8%からのスタート 

藤川 私のゼミ合宿では、会社を経営するゲームを徹底的にやります。少しはそれが役に立ちましたか(笑)?
 
清水 立ったと思います。でも開業当初は大変でした。リーマンショック(アメリカ発の世界金融危機)の影響で、海外のお客さんがバッタリ日本に来なくなって。最初の月は、売り上げ目標の8%ですよ(笑)。2名の女性スタッフとともに、広島駅までお客さんの呼び込みにいったり、とにかく苦労しました。
 
藤川 こういうスタイルの宿(2段ベッドが並ぶ相部屋)は、日本人の若い人は苦手なのかなあ?
 
清水 団体旅行だとそうでもないみたいです。3月の卒業旅行シーズンになって、お客さんが増えました。ただふだんは外国人が7、日本人が3ぐらいですね。オーストラリア人が多いですが、彼らは個人で来て、ここで誰かと出会って、一緒に観光したりしています。日本の若い人は、そういうスタイルは苦手みたいですね。なるべく、出会いの場を提供しようと夜、広間(和室)で演奏したり、外でBBQしたりといろいろとやっていますが、なかなか自分から輪に加わろうとしない人が多いですね。下手でも良いから、英語で話しかけてほしいと思います。
 
藤川 人との出会いで人生を作ってきた清水さんから見たら、ちょっともったいないように感じる?
 
清水 そうですね。僕は大学で、先生や先輩、友人と出会い、京都の街で音楽と出会い、ふるさと広島で仲間と出会い、アメリカでたくさんの生徒に出会ってきました。勉強については偉そうなことは言えないですが、何よりも若い人には出会いを、そしてその機会を大事にしてほしいと思います。
 
藤川 ところで、かつて答えられなかった外国人の問いに、今ならどう答えますか?
 
清水 はい。日本とは、『道』であると答えます。道の国、道の美学の国だと。剣道でも書道でもそうですが、何かを極める形、美学と言うものがある。私自身、この場所から『ホステル道』を築いていきたいと思います。
 
藤川 ありがとうございます。10年間で、大きな人になりましたね。
 
清水 自分ではわからないですけど、先生にそう言っていただけると・・。でもまだ、ミュージシャンになる夢は捨てていないんですよ(笑)。
 
藤川 まだまだ何かをしてくれそうですね。
 
清水 はい、次は京都にもホステルを作りたいと思います。その時はぜひご協力ください。

 ★バックパッカーズ宮島

清水先輩に会いたければ、この宿へ。1泊2300円~2500円(食事はなし、自炊可)。
宮島航路の桟橋からも、JR,広島電鉄の宮島口駅からも徒歩5分以内。海外の、バックパッカー(格安旅行を楽しむ若者)の情報サイトで「世界でも人気の宿」として紹介されています。

バックパッカーズ宮島HP http://www.backpackers-miyajima.com/
株式会社アスタビHP http://www.asutabi.com/
 

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