「研究室の窓」は、経済学部教員がそれぞれの専門分野における自身の研究をQ&A方式で紹介していくシリーズです。本学の経済学部教員の専門分野・研究内容を知る端緒としてお読み下さい。
Q1
「情報社会と経済」という分野に興味をもっています。現在、個人の生活から世界の国々の経済に至るまで「コンピュータ」「インターネット」「携帯電話」などを代表とするICT(情報通信技術)分野のイノベーションにより大きな変化が進行しています。情報社会ではこれまでの工業社会では経験できなかった新しい事業形態や製品が創発されてきています。この21世紀は情報社会のさらなる進化とともに「新しい知見があらわれることにより、私たちの「経済活動」すなわち「暮らし」はどのように変化していくのでしょうか?」というようなことに興味をもち研究テーマとしています。
Q2
経済活動の中心となる「商品」が大きく違います。これまでの工業社会では「もの」が商品の中心とした社会でしたが、これからの情報社会では「情報」「知識」が主たる商品となる経済社会です。「もの」は他人に渡せば持ち分は減り、みんなが同じものを持つようになれば「もの」の価値は低下します。逆に情報社会での商品である「情報」「知識」は無限の需要に対応でき他人に渡しても減ることはありません。情報社会では、商品の価値は利用者が増加すればするほど上昇します。
Q3
情報社会の代表的な商品である携帯電話が「情報社会では商品の価値は利用者が増加すればするほど上昇する」という身近なわかりやすい一例だと思います。携帯電話は利用者が増えれば増えるほど利用価値が高くなります。日本では携帯電話は個人への販売がはじまってから利用者は増加を続け、ほとんどの国民が利用するまで発展してきました。その結果、現在では日本全国どの地域からも望む時刻に、望む相手に電話やメールを自由に発信し自分の意思を伝達することができるのでその価値は高く、いまだ利用者は増加しています。逆に全国の利用者がたとえば1,000人程度しか普及していなかったら、電話としての利用価値は低く固定電話に勝ることなく消えしまった商品になっていたでしょう。
Q4
はい、大学の教員になるまでは民間企業の研究所で研究開発活動をおこなっていました。そこで学んだことは、新製品の開発は自然科学系の研究者だけでも可能かもしれませんが、新事業の創出は自然科学系の知識だけでは困難で、経済学・経営学等の社会科学系の知識が不可欠であるということでした。さらに産学官連携活動にてマーケティング分野の先生と出会い「MOT(技術経営)プログラム」へと研究テーマは変化していきました。
Q5
経済産業省のプロジェクト研究で「MOTプログラムの開発」を担当した過程で、情報社会では工業社会にはなかった新しいビジネスが創発されてきていることに興味をもちました。たとえばみなさんが親しみのある「携帯電話」の分野では北欧企業の「ノキア」、また「コンピュータ」「インターネット」の分野ではアメリカンドリームを実現している「アップル」、「マイクロソフト」、「グーグル」等が世界の情報社会の進化を牽引し、私たちの「暮らし」や「経済」に大きな変化を与えていることに興味をひかれました。これらの事例からも情報社会では「誰にでも世の中を変えるチャンス」があるのです。みなさんは「もし、ビルゲイツ、ジョブズ、ラリー・ペイジやセルゲイ・ブリンがもし日本人として日本に生まれていたらいま日本はどうなっていたであろうか」と思いますか?
Q6
「情報社会と経済」「イノベーションと技術戦略」「情報社会における第二創業」「地域資源とイノベーション経済」「安全のためのメインテナンス科学」などです。
Q7
① 「幸運」は自らが切磋琢磨し、わが身に引き寄せるものである。
そのために心がけることは、
② 「プラス思考」で明るく前向きに考え行動し、多くの友人を見つけ出すこと。
③ なにごとも常に自己目標を設定しその目標に向かって「継続は力なり」を実践すること。