経済学部ゼミ探訪

ゼミ(ゼミナール)とは、少人数(10~20人程度)のクラスで、学生と教員のインタラクティブな議論を通じて知識を深めていく授業です。

京都学園大学の経済学部生は、入学から卒業まで常にゼミに所属することができます。入学後1年半は、基礎学力課程のゼミ(ゼミ1~3)において、資料収集・読解、およびレポート・論文執筆の方法を学び、さらにディベートなどを通じたプレゼンテーション能力の向上につとめます。2回生の秋からは、各自の関心に応じて経済学の専門知識を身につけるゼミ(ゼミ4~8)が用意されています。ゼミ参加者は、3回生のおわりにそれまで学んだ専門知識をゼミ論文にまとめます。さらに4回生の最後にそれを土台にして自らの研究成果の集大成である卒業論文を執筆します。

経済学部生は、これら以外にも、3回生の春から将来の就職活動にそなえるためのキャリアゼミに参加します。

経済学部ゼミ探訪では、経済学部のさまざまなゼミを随時紹介していきます。

【第2回】 キャリアゼミ
テーマ キャリアについて考える ? 自己PR,企業研究,エントリーシート作成,面接
担当教員 キャリアゼミ担当教員11名(執筆 西藤二郎(経済学部教授))

ゼミの趣旨

これは、本年度から3回生を対象に開設された科目で、文字通り個々人の「キャリア」について考えさせるゼミです。皆さんは、大学でこのようなことまで教えるの?と、疑問をもたれるでしょう。しかし、キャリアを真剣に考えさせる仕組みがこれまでの中学・高校の教育の中にないまま、大学では専門教育をして社会に送り出してきたのです。私たちはそれが早期離職、ニートやフリータを生む大きな原因の一つとなっていると考えています。

ところで現在の就職戦線は、世界金融不況を受けてますます不透明ですが、これまでに増して「早期化」「長期化」「厳選採用」は避けられません。そのため3回生の春学期から何らかの準備活動を開始しなければばらない状況となっています。

学生は、このことを十分わかっていながらも、自分が何に適しているのかについて考え始めると、意外にも難しく、したがって何に向けて準備を進めればいいのかを定められないまま活動を停止する場合が多いのです。

彼らは何に戸惑っているのか、それは意外と単純なところにあります。彼等には多くの夢があり、感動や喜びを感じ、熱中した「事柄」があります。しかしそれが生じた状況を「他の経験」や「他の知見」や「他のヒト・モノ」などとの「関係性」からその意味や意義を考えようとせず、ひたすら「事柄」だけに着目してそれを考えようとしているのです。

そこでキャリアゼミではこうした関係性を考えるために、様々な出来事について、様々な切り口から「自分探し」をします。すると切り口ごとに自分の姿が濃淡を以って現れてくるのを実感できます。これが分かってくると、自分の輝くところを、具体的なエピソードによって表現することが出来るようになります。

ゼミの課題

それでは各学期の、具体的な課題を見てみましょう。


「自分史」シート

春学期は、「自分探し」を通じた「自己PR」の作成をします。作成には、指導教員と1対1の個人指導です。そして、その成果は教員の目線だけではなく、キャリアサポートの専門職の人による「面接」を通じてチェックを入れてもらうという仕組みになっています。(写真:右)

また、秋学期は、「企業研究」をします。これは当該企業が何をしているのかを研究するのは当然ですが、それよりも大事なのは、どんな人材を求めているのか、そして自分のどんな特長が、この企業に活かせるかを探すことです。


キャリアサポート職員との面接

11月中旬になるといよいよ企業への応募です。そのために「エントリーシート」を作成します。まさに本番直前になってきます。「なぜこの企業に入りたいのか」「どんな仕事をしたいのか」「10年後の自分はどんな働きかたをしているか」などについて考えます。 そしてこのステップも、キャリアサポート職員による「面接」を通じてチェックを入れてもらいます。(写真:左)

このように1年をかけて自分と向かい合ってきた後に、2月には「学内合同企業説明会」があり、まさに就職戦線開始となります。

[関連リンク] キャリア育成プログラム