法学研究科への誘い
京都学園大学大学院法学研究科を修了された井木登志雄さんに伺いました。
| まず、大学院に進学された理由を教えて下さい。 |
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税理士になるために法学を学ぶのが目的でした。私は他大学ですが経営学部を卒業しましたので、法学について深く理解していませんでした。専門学校で偶然知り合った方が京都学園大学の法学研究科に在籍されていまして、その方から大学院のことを教えていただき、自宅から近かったこともあって、京都学園大学の大学院への進学を決めました。 |
| 大学院での勉強はいかがでしたか。 また、進学して良かったと思われたことがあれば教えて下さい。 |
法学を学ぶことが初めてだったので、かなり大変でしたねぇ。今となってはよい思い出です。幸いなことに、大学院では、学ぶ目的が明確になっていたこともあり、大学生時代とは違って、学ぶ楽しさを感じることができました。 私がよく指導教授から指摘されたのは、根拠条文はどれか(それが六法のどこに載っているのか)、ということでした。今でもよく覚えています。税理士の仕事では、実務問答集のような事例集で仕事を進めることがよくあります。そういった問答集で解決するようなときでも、法律上の根拠を確認しないと落ち着きませんね。 近時税理士は会計に精通した法律家だとも言われます。税理士としては、数字に強いことも大切ですが、法的知識や法的感覚というものを備えておかなければならない、ということでしょう。税法は今後も改正されますし、税理士試験の受験勉強ですべての税法分野を網羅できるわけではありません。仕事をしていく上で、六法を繰り、調べなければならないことも多々ありますが、あまり苦にはなりません。これは、まさに法学研究科で学んだ賜物だと思っています。 |
| 現在税理士としてご活躍ですが、その仕事のやりがいや面白さを教えて下さい。 |
そうですねぇ。税理士は、お客様からの依頼によって、税金の申告の代行や税務書類の作成、税務に関する相談を受けることを業務の中心としています。ときには、税務調査の立会をすることもあります。また、経営指導や経営の相談役、コンサルタントとしての役割も求められます。 ただ、一口に税理士といっても様々な方がいらっしゃいます。相続税を専門とする方、国際税務を専門とする方、地域密着型で業務を行っておられる方等です。私のようにお客様と日常的にお会いして、顔を合わせながらの業務形態ですといろいろな人に出会うことができます。活躍されている経営者の方とお会いし、仕事に対する思いやご苦労を聞かせていただくことは、貴重な経験であり、大いに刺激になります。「人との出会い」もこの仕事の楽しさ、やりがいの一つだと思います。まだまだ、的確なアドバイスができることは少ないのですが、日々研鑚に努め、何よりも相手の立場に立って、助言できる税理士でありたいと思います。 |
| 最後に、大学院進学を迷っておられる方に一言お願いいたします。 |
私は税理士になるために進学しました。 税理士試験との関係では、修士論文を執筆しますと受験科目が一部免除されますので、受験生の間には、試験を受けて合格していく場合よりも2年という一定の区切りといいますか、時間的に区切ることができるという見方もあります。しかし、税理士試験を受験し合格するのに比べて楽だということはありません。 では、進学する意味がないのかといえば、すでに申しましたように、進学する利点というのがあります。結局、将来仕事をしていく上で、その仕事の質という点に違いが出てくるのではないでしょうか。仕事に欠かせない知識や勉強方法を学び、私には、有意義な2年でした。 |

