法学部OBの行政書士の方にインタビューしました。

梅本 龍 さん
行政書士として活躍する法学部OBの梅本龍さん(平成12年卒業)にインタビューして、行政書士のお仕事等についていろいろ教えていただきました。
| 行政書士を目指された理由を教えてください。 | |
| A | 4回生の時にあった出来事から法律の知識を使えばトラブルを解決できることを実感しました。これをきっかけに将来は法律を使った仕事をしたいと思うようになりました。そこで、ゼミの先生に相談したところ、「行政書士」のことを教えていただき、その資格を目指すことにしました。4回生から真剣に勉強を始め、卒業後は仕事をしながら勉強をして行政書士の資格を取得しました。合格後は、2,3年間他の行政書士事務所で修行させていただき、独立開業しました。 |
| 行政書士の仕事について教えてください。 | |
| A | 行政書士の仕事を簡単に言うと、「行政と市民との橋渡し」です。普段はあまり意識していないかもしれませんが、日本ではみんなが安全に安心して生活できるよう、ほぼあらゆる面で法律があり、行政が監督をしています。そのため、例えば、食の安全に関わるお米を扱う仕事、安全な建物に関わる建設関係の仕事などをするには、行政から許認可を受ける必要があります。そのため、ビジネスを始める(=起業する)には、お金と人を集めて会社を作り登記をするだけではなく、そのビジネスに必要な許認可を受ける必要があるのです。行政書士は、このような許認可の申請だけでなく、企業法務、相続関係など広範な仕事を扱っています。 また、行政書士は「ホームドクターのような市民の総合相談窓口」です。例えば、病気で具合が悪い場合、何科のどのお医者さんに行けば良いか分かる人は少ないのではないでしょうか。そこで、まず、ホームドクターが、病気の人の話をじっくりと聞き、どこに問題がありそうなのかを判断し、必要に応じて様々な専門医を紹介します。それと同じように、法律関係には弁護士、税理士、司法書士、行政書士など様々なプロがいます。行政書士は、まず、依頼人の相談事をじっくり聞き、問題点を整理し、必要に応じて各方面のプロを紹介したり、各方面のプロとチームを組みながら仕事をするのです。 |
| 仕事のやりがいについて教えてください。 | |
| A |
行政書士の仕事のやりがいは、パラリンピックで活躍する目の不自由なランナーの伴走者の仕事のやりがいと似ていると思います。つまり、まず、起業したいという夢をもった依頼人が、無事に許認可を受けて「スタート台に立てる(=開業する)」ように手を引き連れてゆきます。そして、開業してからも、業務の拡大の時期や方法をアドバイスし、依頼人の体力に合ったペース配分ができるように見守ります。さらに、コースを外れないように注意し、また、隣のコースから妨害が入ればすぐに防衛策を採ります。このように依頼人と長いお付き合いをし、無事にその仕事が軌道にのって、「あの先生に相談してよかった」と思っていただけた時に大きなやりがいを感じます。 |
| 行政書士を目指す後輩へメッセージをお願いします。 | |
| A |
次のような人は行政書士に向いていると思います。1.人の話を良く聞いて、その人が本当にしたいことをイメージできる人。2.調べることが好きで、分からないことはすぐに調べる人。なぜなら、法律はよく改正されるので、常に関係する法律の状況を確認することが不可欠だからです。3.答えよりも、「なぜそうなるのか」のプロセスを重視する人。 行政書士は、依頼人の利権を扱うため、責任が重く、幅広い法律の知識と考える力が必要な仕事ですが、依頼人と一緒に歩いていく、本当にやりがいのある仕事です。是非、真剣に頑張ってください。 |
2009/01/05 法学部


