2009年度 法学会学術講演会を実施

「公正取引委員会を知っていますか―― 競争社会における公正取引委員会の役割」
公正取引委員会事務総局・小室尚彦氏をお迎えして

11月13日13時20分から本学徳志館T31教室において、公正取引委員会事務総局近畿中国四国事務所総務管理官・小室尚彦氏を講師にお迎えし、法学会主催による2009年度学術講演会を開催しました。

講演のテーマは、「公正取引委員会を知っていますか―― 競争社会における公正取引委員会の役割」です。小室氏が公正取引委員会職員として歴任された、官房総務課・審査局・企業取引課・農水省出向・企業結合課・OECD代表部・経済取引局総務課・人事課・地方事務所の経歴を示しつつ、そこで実際に経験されたことを踏まえ、「独占禁止法」と「公正取引委員会」の現代社会における役割について、お話いただきました。

会場の徳志館T31教室には法学部の学生や教員などが多数詰めかけ、ほぼ満席状態になり、小室氏の具体的でわかりやすいお話に魅了され、多くの聴衆が、公正取引委員会の役割を改めて認識することができた有意義な時間になりました。

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お話の内容は、まず、公正取引委員会の「法執行官庁としての顔」と「政策官庁としての顔」のそれぞれについて、最近の独占禁止法違反事例や公正取引委員会が行った規制改革に関する指針・提言等を具体的に紹介されました。そして、公正取引委員会の競争政策のポイント[①厳正・的確な法執行、②競争環境の整備、③競争政策の運営基盤の強化]がどこにあるのか明らかにされました。続いて、競争政策の歴史について、戦後の米国反トラスト法の強い影響もって活発に法が運用された時代から、1980年代の第2次石油危機後の不況下での不活発な法の運用の時代を経て、現在の独占禁止法の強化改正と運用の強化に至る流れを、経済情勢との関わりで説明されました。さらに、独占禁止法・公正取引委員会の課題として現在どのようなことが考えられているかを明らかにされ、「公正・自由な競争が行われる市場環境を整備することは、消費者のみならず企業にとっても重要」ということを強調して講演を締めくくられました。

(講演内容は、「京都学園法学2009年2・3号」に掲載予定)

2009/11/20 法学部