法科大学院に進学する法学部4回生にインタビューしました。

嶋路貴博くん(法学部4回生)は、今年度の法科大学院試験に複数校合格して、来年度から法曹(裁判官・検察官・弁護士)になるための勉強を始めることになりました。

本日は、嶋路くんに、合格までの勉強方法や今後の展望、さらに大学生活の思い出などを語ってもらいました。

(聞き手:岩下雅充)

自己紹介、受験の動機

自己紹介をお願いします。

嶋路貴博です。2010年の春からは法科大学院へ進学し、法律千本ノックを受けることとなっています。ちなみに硬式テニス部に所属していました。テニスに興味のある方は、是非コートに足を運んでみてください!

法科大学院に進学しようと考えた動機は何ですか?

理由は3つです。

1つ目は、直感です。「企業ではなく、法科大学院の方が自分は成長できるのではないか」と感じました。
2つ目は、法律という学問の面白さに取りつかれてしまったからです。4年間では飽き足らず、もっと法律について知りたい・学びたいと思いました。
3つ目は、現在の社会では「資格」が重要視されることです。そこで資格を取得するなら自分が勉強した「法律の資格を!」と考え、そして目指すなら司法試験という法律系資格の『てっぺん』を目指さなければ意味がないと考えました。

以上の3つが法科大学院に進学しようと考えた理由です。

勉強の方法

試験勉強はどうでしたか?

大きな声では言えないのですが、実はあまり「試験勉強」というものはしていませんでした。正確に言うと、試験勉強をしたという実感があまりありません。

私は法学未修者コース(3年制)に入学することになったのですが、法学既修者コース(2年制)の試験とは違い、専門科目(法律科目)の試験がありません。未修者コースの試験科目は小論文と面接(もしくはディスカッション)なので、小論文の試験対策は授業内レポートを書かせる授業を履修し、足りないと感じたら問題集でカバーするという勉強方法でした。その結果、「試験勉強をしている」という実感は無く、全く苦になりませんでした。面接やディスカッションの対策としては、ひたすら友達や初対面の方と積極的に会話をすることでした。ただの日常会話なのですが、大いに役立ちます。人は十人十色!自分の知らないことを知っている人がいることは当たり前ですし、また視点も違うことから、同じ事柄を自分とは違った視点から見て話をしてくれます。そこから得ることのできたものは実際に試験で活きました。緊張感をもった会話がしたいと思った時には、先生方と積極的に話すことを心がけました。程よい緊張感や自然と言葉使いに気をつける態度は十分面接対策になりました。

私の「単位取得と小論文対策」「談笑と面接対策」という一石二鳥方式は、これから法科大学院(特に未修者コース)を目指す方にはお勧めの勉強方法かもしれませんね。

ただ一つだけ「大変だったな」思ったことは、「自分を知る」ということでした。小論文であろうと面接であろうと、筋の通った自分の意見・考えというものが求められることから、曖昧な意識や表現では大学院側は受け入れてくれません。しかも問われれば瞬時に頭の中で整理をし、的確に答えなければなりません。よってまずは自分を知ることが求められたのですが、これが非常に苦労しました。

法学部の講義科目の何が法科大学院試験の勉強に役立ちましたか?

私が履修した全ての講義科目が役立ちました。「無駄だった」と思う講義は一つもありませんでした。

講義では初めて知ることが大半です。新たな事を知り、理解し、自分なりの考えを付け加え自分の知識にする。自分の知識に至るまでの流れやそこで得た知識の集大成が法科大学院試験に必要なものであったと私は実感しています。

大学4年間の思い出

大学生活で楽しんだことを教えてください。

テニスと友達と過ごした時間です。

テニスは私がテニス部に所属していたこともあり、夏休みや春休みなどの長期の休みなども関係なく、毎日のようにコートに立ち、ライトが消える午後9時まで仲間と打ち合っていました。おそらく今後の人生であんなにテニスをすることは無いのではないかと思います。また練習中笑いが止まらなかったことや涙が止まらなかった試合など、多くの出来事があり、私の大学生活はテニス無しでは語れないと思います。

そして、友達といる時間は最高の時間でした。どんな辛いことがあっても笑い話にすることができたのは友達という存在のおかげです。今思えば、大声で話し、人目を気にせず大笑いした自分が恥ずかしいぐらいです。

あんなに楽しくて素晴らしい時間をプレゼントしてくれた友達に心から感謝です。

法学会『学生論集』の論文を執筆しましたが、感想は?

正直言って、大学4年間で一番苦しかったことかもしれません。ですが同時に、やりがいと達成感も4年間で一番感じることのできたものでした。短期間であったかもしれませんが、一つのことに没頭することがこんなにも多くのことを教えてくれるとは思ってもみませんでした。今後の糧となる良い経験であり、思い出に残るものでした。

※注:法学会『学生論集』 … 毎年度の卒業時に発刊される法学部生の論文集。
有志の学生が執筆した論文は、これに掲載される。

最後に

将来の志望は何ですか?

法律を扱った仕事に興味はありますが、現在、希望する特定の職業はありません。ただどのような仕事であっても「信頼」という人と人との繋がりにとって一番重要なものを大切にした人間でありたいなと考えています。

これから京都学園大学に入学しようとしている高校生に一言お願いします。

抽象的な「夢」ではなく、具体的な「目標」を大学に入学するまでに持って欲しいです。大学4年間という時間は、毎日友達と喋っているだけでアッという間に過ぎてしまいます。「夢を見つける→目標を持つ→行動する→目標を達成する」なんていう時間は4年ではギリギリ足りるか足りないかという微妙なところです。達成する前に躓くこともあるかもしれません。不吉な話ですが実際私は躓きました。いかに時間を有効に使うかは事前の準備次第であると私は考えています。もし良かったら、騙されたと思って目標を持って大学生活をスタートしてみてください。有意義な大学生活を送れるはずです。

大学というところは、今までに体験したことのない楽しい時間や数多くの良き思い出を得ることのできる場所の一つだと思います。目標を持ちつつ、目一杯楽しい時間を過ごしてください!


2010/03/04 法学部