2010年オープンキャンパス
模擬裁判(法学部J-CLUB) 「勘違い空手家殺人事件」

法学部学生組織のJ-CLUBが、9月26日(日)のオープンキャンパスにおいて、模擬裁判を実施しました。

事件の始まり

検察官の起訴状朗読
検察官の起訴状朗読

E男(21歳・学生・空手4段)は、帰宅途中、バーの横の路地で泣き叫ぶF子(20歳・学生)とその手を引っ張るW夫(25歳・店員)を見て、W夫がF子に暴行を加えていると勘違いしたのが事件の始まりです。
E 男はF子を助けようとしてW夫を投げ飛ばしたところ、W夫が怒ってE男の肩につかみかかってきました。E男は自分も暴行を加えられると思い、自分の身を守 るため、とっさに空手技・回し蹴りをW夫に放ちました。そのため、W夫はバランスを失って電柱に頭をぶつけ、打ち所が悪くて死亡してしまいました。

裁判の手続き

弁護人の証人調べ
弁護人の証人調べ

そのため、Eは傷害致死罪*で起訴され、裁判になりました。
* 傷害致死罪とは、人の身体を傷害し、その結果としてその人を死亡させた場合に科させる罪。

裁判では、E男が空手4段の腕前であり、E男がW夫に放った回し蹴りは、鍛錬次第では一撃必殺の危険な技であると主張する検察官。E男の腕前では回し蹴り の威力を手加減することができ、そうするとそれほど危険の技ではない、W夫に対するE男の防衛手段としては相当性があると主張する弁護人。双方の主張がぶ つかり合い、空手の専門家も証人として法廷に呼ばれ、意見を聞くことになりました。
検察官・弁護士それぞれの証人調べでは、丁々発止のやりとりが続けられます。

以上の手続きが終わると、検察官の論告・求刑、弁護人の弁論、被告人の最終陳述が行われ、その後判決が裁判長から言い渡されます。

判決

判決の宣告
判決の宣告

E男の判決はどうなったでしょうか。W夫が死亡したということは現実ですので、正当防衛であり無罪というわけにはいきません。裁判所は過剰防衛であり、違 法ですが、緊迫した状況の中で冷静さを欠いており、そのため過剰な防衛行為に訴えることは一概に非難できませんので、懲役1年6か月・2年間の執行猶予と いう判決を下しました。

2010/09/16 法学部