ユニークゼミ紹介

三並 敏克 先生

現代社会と人権

開講にあって(先生からのメッセージ)

このゼミ形式の授業では、私が担当する憲法の講義において簡単にしか触れることのできなかった現代社会における今日的な人権問題を、下記の如く13テーマ取り上げて、多少なりとも立ち入った検討を行う予定。

もちろん、ここで取り上げる13のテーマはいずれも、おそらく諸君にとって大変問題関心の大きいものと思われるが、こと本格的な法学的分析となると、いずれのテーマも実は間口と奥行きの深い検討課題であることは否めない事実である。その上、難解な一般的人権理論や個別的な人権理論とも密接にかかわって展開されるものであるだけに、各テーマを不十分に消化したに過ぎないことで授業が終わってしまうのでは、と密かに恐れもしている。担当者自身は、受講対象となる学生の年度を考えると、この段階の授業内容としてはそれでも良いのではないかと考えたりもしているが、しかし、この科目が本格的な検討への助走ないし跳躍台としての意味をもつものであることだけは確かであるろうから、この授業をステップにして、さらに深く立ち入った検討を進める学生が出てきてくれればと願ったりもしている。

このゼミの目標は何ですか?

今日的な人権問題について少なくともそのもつ今日的意義なり課題なりについて各自が共通認識することを狙いとしている。なるべく日ごろの新聞記事やインターネット情報を取り上げ、同時進行的に問題の理解を深めることにも心掛けるつもりである。そして、そうした作業を通して、もちろん、批判的に洞察する能力・学力が身につけばと願ったりもしている。

どんな内容ですか?
  • 序講──「現代社会と人権」を学ぶに当たって
  • 国際社会と人権──外国人の人権
  • 企業社会と人権──働く者の人権
  • 情報社会と人権──情報公開制度と個人情報保護制度
  • 住基ネット社会と人権──プライバシー権(自己情報コントロール権)
  • メディア社会と人権──メディア規制法と表現の自由
  • メディア社会と個人のプライバシー
  • 男女共同参画社会と人権──男女平等権
  • 厳罰社会と人権──加害者の人権と被害者の人権
  • 消費社会と人権──消費者の権利
  • 循環型環境社会と人権──環境権
  • 老齢社会と人権──年金・医療・介護
  • 法化社会と人権──裁判員制度の憲法適合性
  • 租税社会と人権──平等権
  • まとめ