紙は、通常ウッドチップからパルプというものが作られ、そのパルプを水に溶かし漉きとって作ります。牛乳パックは、バージンパルプを使っているので、飲み終えた後、再び紙の製造プロセスに使うことは森林資源保護の観点から見て正しい選択のひとつです。でも、ちょっと考えてみてください。牛乳パックをリサイクルするときはどのようにしていますか? 水で洗ってリサイクルしていませんか? その洗った水には窒素やリンが豊富に含まれるので河川や湖を汚す原因となります。また、古紙製造プロセスでは、少なからず紙にならない細かな繊維カス(製紙スラッジ)を廃棄物として出してしまう問題もあります。
このように、リサイクルの多くは一方では良いことであっても、必ずしも環境の負荷を少なくするとは限りません。総合的に俯瞰し、どのようにすればこの問題を解決できるかを考えていきます。

石本 弘治 准教授
担当科目は「環境物質論」「環境地球科学実験」「水質浄化マテリアル論」等。
専門は、建設材料学、水環境工学。