植物を学ぶ際の視点はさまざまありますが、人間生存環境の形成にかかわる植物というとらえ方があります。この視点から考えると、(1)生物が生存する地球環境の創生やその維持にかかわる役割、(2)人類への衣食住や産業活動に必要な再生可能な資源供給の役割、(3)人間社会へ「安全・安心・満足」を提供する役割、という三つの役割が植物にあり、光合成・保水機能・養分吸収・食料・繊維・タンパク質・でんぷん・油脂・花・香り・芝生・公園などのキーワードで表すことができます。分子植物生理学では、分子・細胞・個体というミクロなレベルから、植物の機能の「仕組み」の基礎を学びます。将来、植物の3大役割に関連した植物の機能開発や植物資源(バイオマス)の有効利用、あるいはマクロな視点から植物を理解する際の基礎ともなる科目です。最先端の研究例も紹介しながら、わかりやすい授業を目指します。

關谷 次郎 教授
担当科目は「作物栽培管理実習」「分子植物生理学Ⅰ・Ⅱ」「植物環境連関学」「植物バイオ実験」等。
農学博士(京都大学)。
専門は植物生理生化学、植物栄養学。