京都の歴史や文化に詳しくない人でも、京都みやげとしてお店に並ぶ八つ橋やあぶらとり紙はよくご存じでしょう。また、京都の観光ガイドに必ず登場する人気の抹茶パフェ屋さんやお饅頭屋さんに一度は行ってみたいと思う人も多いはず。京都学の授業では、現在の京都の街で話題を集めるモノやスポットを例に取りながら、時にはそこに出かけていって、なぜ、そうした商品が生まれたのか、なぜ、人気を呼ぶのか、その謂れは何なのか、といった疑問を解き明かしながら京都の魅力を学んでいきます。したがって、歴史や文化はちょっと荷が重くて…と二の足を踏んでいる人でも、楽しく京都を学ぶことができます。また、京都といえば歴史、伝統のイメージが強いですが、世界最先端といわれるハイテク製品を生み出す元気なベンチャー企業が京都にはたくさんあります。今や日常生活の必需品となったケータイですが、その技術の枢要な部分は京都の企業が担っています。手元にあるケータイから京都のハイテクを学び、そしてそのハイテクから時代を遡ることで、清水焼や西陣織といった京都の伝統工芸を学んでいきます。「京都から何を学ぶのか」、その答えは人によって様々でしょう。しかし、この授業で京都の魅力を多面的に学ぶことで、きっとあなたは「変化をおそれないチャレンジ精神こそが伝統を生む」という真実や、人真似でないほんまもんを実際に見て、触れて、感じることで「自分自身のオリジナリティ(独自性)を磨くことの大切さ」を知るはずです。そう、それこそが、京都が教える最も大切なものなのです。

大西 辰彦 教授
担当科目は「京都学Ⅰ・Ⅱ」、「京都のベンチャー企業論」等。
関西学院大学大学院。経営学修士・MBA。専門は地域産業論。