パンやチーズ、ワインなどはどこのもの?と聞かれれば、多くの人がヨーロッパと答えるでしょう。しかし、これらはいずれも西アジアにその起源があります。またカフェ・ラテやエスプレッソもヨーロッパのものと思われていますが、コーヒーを飲む習慣はアラビア人から始まったものです。さらには絹も中国で生まれ、シルクロードを経てヨーロッパにまで伝わったものであり、その後、ヨーロッパで発達した絹利用の技術が中国や日本へ逆流しました。このように現在ではヨーロッパのものと思われているもののなかには、アジアなどを起源とするものがたくさんあります。こうした身近なものの由来を考えることで、歴史の大きな流れを理解することが、この授業の大きな目的であり、同時に日本を含む諸地域の特徴や長所にも目を向けていきます。
大野 彰 教授
担当科目は「社会経済史」「英書購読」等。
経済学修士。