経済は実態がつかみにくいものですが、なかには割合はっきりわかっていることもあります。たとえば「所得と消費の関係」を見てみれば、多くの場合、給料が上がれば消費が増えることがわかっています(あなただっておこづかいが増えれば、欲しかったものを買いますよね)。こうした関係は、現実経済のひとつの「モデル」と考えられています。このモデルは条件を変えて、結果がどうなるかを試してみることができます(たとえば給料が2倍に増えたらどうか、10倍に増えたらどうか)。実際はかなり複雑な問題に取り組みますから、コンピュータを使います。コンピュータによるシミュレーション実験によって、行動を起こす(経済政策を実施する)前に、結果を予測しようとするのです。こうして社会の出来事を数量的にとらえることは、将来の仕事にも役立つはずです。
尾崎 タイヨ 教授
担当科目は「経済データの見方」「計量経済学」等。専門は計量経済学。