日本語の書き言葉は変わらなかった
「国語学」

日本語はかつて「書き言葉」と「話し言葉」とが明確に区別されていました。書き言葉は平安時代に話されていた言葉が基礎となりできあがったもので、後世では「学習」しないと身につかないものでした。ですから、平安時代から明治時代初期までの書き言葉は時代によって変化するものではなく、どの時代も同じような書き方がなされてきたのです。このことは、古代からの日本語の変化を研究しようとする場合、大きな障害になりました。なぜなら現在残っている資料といえば「書かれた」ものばかりですから、それは変化しなかった「書き言葉」にほかならないからです。しかし、そんななかで「話し言葉」で書き残された資料がほんの僅か残っているのです。それらは何か? これまでに発見されたものを紹介し、さらに新しい資料を発掘していこうとする。それが私の授業の根幹といえるでしょう。

丸田 博之 教授

担当科目は「国語学」「日本語表現法」「日本語の文法」。京都大学大学院。
文学博士。専門は国語史(中世)。

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