私たちは日常的に「これは良い」「これは良くない」といった判断を下しながら生きています。倫理学とはこのような善悪に関する学問であり、非常に長い歴史と幅広い領域をもっています。この授業では、倫理学を難しく考えるのではなく、「今ここで」生きている私たちの日常の問題として考えていきます。取り上げるテーマは、たとえば「ヘアヌードと他者危害」「エイズ患者のプライバシー」「子どもの名前と自己決定権」「安楽死と尊厳死」「死刑廃止論」「セクハラと使用者の責任」など。いずれも特別な知識がなくても考え、議論することができる問題であり、また法学部で学ぶ法律とも大きく関連した問題ということができるでしょう。こうした具体的なテーマについて考えることにより、私たちのふだんの行動を反省し、また倫理学という学問への興味を呼び覚ますことが、この授業の大きな目的となります。

佐別当 義博 准教授
担当科目は「倫理学」「倫理学概論」「トピック・スタディ」等。
京都大学大学院文学研究科博士後期課程取得退学。専門はカント哲学。