故意犯と過失犯、その区別はどうつける?
「刑法Ⅰ」

刑法は、犯罪と刑罰に関する法です。刑法学は総論と各論に分けて講義されますが、刑法Ⅰは総論です。ここでは、すべての、あるいは多くの犯罪に共通の問題を考えます。犯罪といえるためには、意識的にやったか、不注意でやったことかが必要です。故意・過失の問題ですね。総論の重要問題の一つです。故意がなければ罰せられない犯罪も多く、故意犯と過失犯では、故意犯のほうが重く処罰されます。でも、この二つを区別するのは、場合によっては簡単ではないのです。「ひょっとしたら人間かもしれないけれど、まあ猪だろう」と考え、これに発砲したところやっぱり人だったという場合、故意で人を殺そうとしたといえるのでしょうか。刑法学では、こんな問題をどう解決したらよいか、自分で考えていきます。正解はありません。結論を説得的に根拠づけることが大事なのです。こうした問題を考える力を身につけることは、社会生活にとても役立ちます。

立石 雅彦 教授

担当科目はこのほかに「刑法Ⅱ」「刑法特別講義」「刑法」(大学院)等。
専門は刑法。特に環境刑法、経済刑法に関心を集中している。

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