「思いがつながる瞬間、があるんです。」人文学部 心理学科 上田果林さん 歴史文化学科 津知田晃大さん

京都学園大学の学生さんに聞いてみた
「思いがつながる瞬間、があるんです。」
人文学部 心理学科 上田果林さん
歴史文化学科 津知田晃大さん

よさこいに こんなポーズは ありません。

五七五で始まってしまいました。田中泰延です。48歳です。

さて、この連載「京都学園大学の学生さんに聞いてみた」は、「夢と出会う場所」「夢がかなう場所」、京都学園大学で学ぶ学生のみなさんにじっくりお話を聞いてみたい。そんな企画です。どうぞよろしくお願いいたします。

さてみなさん。今回は…

 

なんだこりゃ。

 

ごはんありますか?

違いました。
いきなりな衣装のお二人の登場です。

上田果林さん。

津知田晃大さん。

 

津知田さん

これはしゃもじではなく、「鳴子」といいまして、

上田さん

こんなふうに拍子木が開いて、音を出す楽器なんです。

さえりさん

ほおお。

かつせさん

へええ。

たなかさん05

ちょ待てよ、夏生さえり。

たなかさん05

ちょ待てよ、カツセマサヒコ。

たなかさん05

ちょ待てよ、話聞くの、おれ。

さえりさん

ちょ待てよ、って3回言いましたね。

かつせさん

僕たちのフルネームを言うのが説明的でしたね。

上田さん

このお約束、私たちの回でもまさかやるとは思いませんでした。

津知田さん

いちいち小芝居して撮影するんですね。

かつせさん

付き合うのも仕事のうちだと思ってます。

さえりさん

これで最後にしましょうね。

たなかさん05

ありがとうございます。

 

これで最後と約束させられたところで

たなかさん02

さてさて。おふたりは。

上田さん

京都学園大学 人文学部 心理学科2回生、上田果林です。

津知田さん

同じく人文学部 歴史文化学科2回生、津知田晃大です。

上田さん

大学生の学年を「回生」というのは関西でしか通用しないという話は省略してくださって結構です。

たなかさん02

ショックです。もはや君たちに教えることもなく、これからどうやって生きていけばいいのか。

上田さん

わたしたちは、「よさこい踊り」のグループのメンバーなんです。

津知田さん

よさこい踊りのグループは「連」といいます。わたしたちの連の名前は、『京学よさこい連 逢華』(ゆうか)といいます。

たなかさん03

お、『逢華』って描いてある。逆さまになって読みました。

上田さん

戻ってください。

たなかさん02

その袖のところの輪ゴムみたいなの何なの。

津知田さん

激しく踊るときに、袖を美しく見せるためにこうやって指に引っ掛けるんです。

たなかさん02

まずはその衣装にびっくりです。その衣装は、着物でもなし、ハッピでも浴衣でもなし、なんていうか…

上田さん

これは毎年、新しい曲、テーマにあわせて新しく作るんです。私たち自身が一からデザインして、専門家に発注して仕上げてもらいます。

津知田さん

まずは、よさこいってどんな踊りと音楽なのか、私たちの演舞を見てください。

逢華 太秦オープンキャンパス 2017年10月 演舞

上田さん

よさこいには「よさ名」というのもあります。私は「リン」です。

たなかさん02

「よさ名」?!よさこいのこと、今日はいろいろ教えてもらいましょう。

津知田さん

つっちーです。

京都学園大学で学んでいること

たなかさん02

で、よさこいはいったん置いて、お二人はどんな学問をこの大学で。

上田さん

わたしは心理学科、つまり人の心を読み解く学問なんですが、現在実験で使用する質問紙などを作ったり、脳波計を使った実験を行なっています。大学の施設にミラールームというものもあるので、今後はミラールームを使用した実験もあるのではと期待してます。

たなかさん02

被験者にいろいろ質問してマジックミラー越しに観察するやつ?おれ、警察で取り調べ受けたことあるから知ってます。

上田さん

え。警察で?

たなかさん02

嘘です。長年、広告の仕事をしていたので、ミラールームをつかったグループインタビューはよく実施しました。でも、あれ、被験者もそこにマジックミラーがあるなってわかってるよね。

上田さん

まぁ、わかってるとは思うんですけど。

津知田さん

僕は、京都の歴史、神社仏閣のフィールドワークをしています。大学では古文書を読み解くことをテーマにしてます。

たなかさん02

京都の歴史スポットで特に研究しているのはどこですか?

津知田さん

二条城が好きですね。僕は研究チームで二条城担当なんです。徳川家康が建てた江戸時代の建物ですけどね。

たなかさん02

ブー。徳川家康が建てたんじゃない。

津知田さん

えっ。

たなかさん02

建てたのは、大工さん。

津知田さん

そらまあそうですけど。

たなかさん02

しかし江戸時代のものなんて京都の歴史からしたら最近やろ。京都の人、「この前の戦争で焼けまして」って言うから「この前の戦争?太平洋戦争ですか?」って聞いたら「いいえ、応仁の乱」ていいますからね。

津知田さん

そんな歴史好きな僕が、よさこいにも興味を持ちまして。よさこいは高知で生まれた民謡なんです。よさこいという言葉は、古語で「夜さり来い」で「夜にいらっしゃい」という意味だといわれてます。その後、徳島の阿波踊りに対抗して、高知県で1954年で開催された大きなお祭りが「第1回よさこい祭り」です。

たなかさん02

大学広報から、君らを紹介されるときに「踊り狂う二人」って言われたんだけど、理路整然としてるやないか。

上田さん

踊ってはいますけど、狂ってはいません。

どうして、よさこいに

上田さん

わたしは、だれかに誘われたわけじゃなくて、入学式でこのチームの演舞を見たんです。鮮やかな衣装ですごく楽しそうに踊ってて、一瞬で目を惹かれて、「面白そうやな」って。

津知田さん

僕は高校まで剣道一筋だったんですけど、なにか新しいことやろうと思って。それまでダンスとか踊りとかしたことなかったんですけど、鍛えてはいましたんで、身体をつかってなにか表現したいと思って入ったんです。

たなかさん02

練習はどれくらいやってるの?

上田さん

練習は週2回ですね。大学の講義が終わって、2時間ぐらい。夏は暑いですね。

津知田さん

冬でも一曲本気で踊ったら汗だくになりますから。

たなかさん02

本番というか、披露するのはどんなところで踊るんですか?

上田さん

学園祭や入学式はもちろんなんですけど、毎年11月に京都市内で行われる「龍馬よさこい」へ参加したり、各地でよさこいのイベントがありまして、平安神宮の学生祭典とか、よさこいだけの祭り「若狭御食国おばまYOSAKOI祭」が福井県であったり。

たなかさん02

さっきみせてもらった鳴子?が特徴的ですよね。

津知田さん

鳴子はもともとは田んぼでカラスを追い払うためのものだったんですが、楽器になったんです。全国によさこいはあるんですけど、高知のよさこいは鳴子を持って踊るのがルールです。

 

上田さん

各チームがオリジナルで曲を作ります。J-POP風やHIP HOPのアレンジもありますけど、「よさこい鳴子おどり」のメロディーをかならず一部に入れるもの決まりなんです。自分たちでこういうテーマ、ストーリー、歌詞で作ると決めて、最後は専門家に依頼して仕上げてもらうんです。

京学よさこい連 逢華『彩春葉(いろは)』龍馬よさこい2017

よさこいで大切なこと

津知田さん

よさこいの祭りには、勝負というか審査があります。よさこいには「6大要素」があるんです。

たなかさん02

6つも審査基準があるの!?

上田さん

鳴子の音色が全員そろってるかどうか、衣装の綺麗さ華やかさ、踊りの隊列、振り付け、音楽のオリジナリティなどなどです。

津知田さん

でも、なにより、表情。「笑顔」かどうかがいちばん大切ですね。よさこいは、まず楽しいってことが伝わらないと意味がないんです。だから、笑顔、気持ち。

上田さん

祭りとか大会でも、笑ってないと写真に残っちゃうんですよ。

津知田さん

後輩にも、振りが悪いとか綺麗に舞いなさいとか指導するよりも表情、笑顔、心の中を楽しさでいっぱいにしなさいって、むしろそこばっかりです。

たなかさん02

心の中を楽しさでいっぱいに。いい言葉ですね。

上田さん

よさこいは群舞なんですけど、揃ってること、みんなでひとつになれる一体感がすごいんです。踊ると、わたしたち自身がまず楽しいし、お客さんが楽しんでくださっているのが伝わった時の喜びは何にも代えられないです。演ってるほうも観てくださるほうも、思いがつながる瞬間があって。

津知田さん

ステージの上で華やかな衣装を着て、大勢の皆さんに拍手をもらえる、僕はこれが楽しい。スターの気分を味わえる、こんなの芸能人にでもならないとなかなかないと思います。

将来の夢

たなかさん02

よさこいに打ち込んで、なにか自分の人生に繋がることは?

上田さん

私は、心理学科ですから、人と関わる仕事をしたいと思っていたのに、人見知りっていうか、人と積極的に関わるタイプじゃなかったんです。でも、よさこいに出会って、人に声をかける力がつきました。自分から声をかけて、いっしょに明るくなろうよという原理みたいなものができました。先輩、後輩、OB、そして観に来てくれる人と交友関係が広がって。引っ込み思案だった前の自分じゃ考えられないです。だいじょうぶ、人間と向かい合う仕事を目指せるなぁって。

津知田さん

僕もそうですね。社会人のよさこいチームにも加わってるんですけど、大学も超えて、年齢も職業もこえて、よさこいを踊るってことは 「思いがつながる」、この感覚があれば大丈夫だって。卒業しても一生、よさこいを踊り続けたい。

たなかさん02

うん、うん。僕も社会人しながらずっと合唱団で歌を歌ってるからすっごいわかる。

津知田さん

世の中には「自分には無理だ」はないってことを知ってほしいです。がんばったら絶対上手くなるから、誰でもなにかに挑戦してほしい。

上田さん

新入部員、いつでも募集中です。何年生でもいい!3年生でも4年生でもいい。そこからでもきっと踊れます。

たなかさん02

さっき教えてもらった、「表情が大事」ですよ。「自分には無理だ」はないよね。いい笑顔してれば、いい人生。

さいごに

京都学園大学は、とにかく、顔と名前を覚えてもらいやすいです。と上田さん。「先生、職員、みんな明るいんですよね。いつも声かけてもらえる。よさこいのリンちゃんって呼んでもらってます」

 

「京都学園大学に入って驚いたことは、大学のパンフレットには“ひとりひとりの夢をサポート”とかよく嘘書いてあるじゃないですか。ここの入学案内もそうだったんですけど、入ってみたらほんとうでした。そこまで面倒みる?かまってくる?みたいな…ありがたいです」という津知田さん。

『京学よさこい連 逢華』のスローガンは「出逢いに感謝 咲かせろ華を」だそうです。「踊ることで、出逢いがある。誰かと誰かの、思いがつながる。そして踊ることは自分の華を咲かせること」…かっこええやないか。僕も、お二人との出逢いに感謝しています。

「踊り狂う二人」なんて紹介されましたけど、「狂う」って、人と人の垣根を思い切って飛び越える、いい意味かもしれないなぁ。

いやあ、学生さんだから僕が社会人としていろいろ質問されて、なんかえらそうに答える連載にしようと思ってたんですけど、僕が教えてもらうことばっかりでした。

上田果林さん、津知田晃大さん、いろいろ教えてくださって、ありがとう。

次回も学生さんのお話を伺います。女子の集団とかないですか。女子の集団。

【おまけ 今月の取材後記】

ひろのぶさん

夏生さえりさんとカツセマサヒコさん。2017年はたくさんの取材と記事をありがとうございました。

ひろのぶさん

感謝したまえ。いつもわしが君らのええ写真撮ってやってるやろ。

かつせさん

頼んでないですけどね。

ひろのぶさん

君らの写真がいいからわし、来年から写真関係の仕事決まったで。

さえりさん

それ、むしろ私たちに感謝すべきでは。

ひろのぶさん

お、お酒でもごちそうさせてください。

かつせさん

京都で取材した夜は、最後いつもここですね。

ひろのぶさん

20年ほど通ってます。

さえりさん

おかみさんが美しくて…いつも会いに来たくなるんです。

ひろのぶさん

どこのなんてお店かは、京都のないしょです。みなさま良いお年を。

では、来月もこの3人で京都学園大学からお送りいたします。

この記事に興味を持った方はこちら
京学よさこい連 逢華
京学よさこい連 逢華 – Twitter
心理学科
歴史文化学科

田中泰延
田中泰延

1969年大阪生まれ
株式会社 電通でコピーライターとして24年間勤務ののち、2016年に退職。ライターとして活動を始める。
世界のクリエイティブニュース「街角のクリエイティブ」で連載する映画評論「田中泰延のエンタメ新党」は150万ページビューを突破。
Twitter:@hironobutnk


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