「ロッカールームに、夢が集まっているんです。」健康医療学部 看護学科 山口純奈さん

京都学園大学の学生さんに聞いてみた
「ロッカールームに、夢が集まっているんです。」
健康医療学部 看護学科 山口純奈さん

田中泰延です。48歳です。私は今、感動しています。

さて、この連載「京都学園大学の学生さんに聞いてみた」は、「夢と出会う場所」「夢がかなう場所」、京都学園大学で学ぶ学生のみなさんにじっくりお話を聞いてみたい。そんな企画です。しかし今回、夢が叶ったのは私でした。

時刻通り現れた、今日お話を伺う学生さん。

 
たなかさん

ナ、ナ、ナ、ナース??!!学生さんなのに、じ、じ、じつにナーシーな、ナーシングな、看護師感に溢れたそのコスチューミング!!これは夢か。夢なのか。夢、それはドリームなのか。

山口さん04

これは、看護学科の実習服です。

 

山口さん03

京都学園大学 健康医療学部 看護学科 山口純奈です。

たなかさん

うお…うおおおおおお…ナースウェアが眩しい。眩しすぎて話ができない。

山口さん04

えっ。

たなかさん

…緊張してインタビューできない。代わりに話聞いて、さえりさん。

さえりさん04

えっ?

さえりさん04

私??

さえりさん03

と、いうことで急にお話を振られました、夏生さえりです。

山口さん03

よろしくおねがいします。山口です。いつもさえりさんの記事読んでます。

 

 

さえりさん03

山口さんは、看護師さんを目指しているの?

山口さん03

保健師を目指しているんですけど、保健師免許を得るためには、看護師国家試験にも合格しなければならないんです。

さえりさん03

そっかぁ。長い道のりのスタートを…あれ?ちょっと!!学生さんにお話を聞くの、私の仕事じゃないですよ?

たなかさん

バレタカかおる世界の旅。ていうか、ナースウェアだとなぜか動悸息切れがして、目を見て話せません。

 

さえりさん04

知らんがな。じゃあ、山口さんには着替えてもらって心を落ち着けてお話してください。

山口さん03

ロッカールームで着替えてきます。

たなかさん

えっ?!いや、もったいない…

さえりさん04

どっちやねん。

 

動悸息切れを止めて

たなかさん

さてさて。さっきは横で話を聞いてました。田中です。

 

 

 

 

山口さん02

あのう。

ひろのぶさん

はい?

山口さん02

写真撮りすぎじゃないですか?

ひろのぶさん

そうとも言う。

京都学園大学で何を学んでいますか

山口さん01

あらためまして。健康医療学部看護学科1回生 山口純奈です。

たなかさん

じゅんなさん。1回生っていうのは、関西地区だけの…

山口さん01

田中さんの記事で読みました。

たなかさん

もう教えることは何もないが、記事を読んでくださって嬉しいです。

山口さん01

同じ健康医療学部の先輩のお話を読みました。

「生きがいを取り戻すお手伝いをしたいです。」
健康医療学部 言語聴覚学科 澤友紀さん・原田みのりさん

山口さん01

わたしは、保健師になりたくてこの大学に進みました。

たなかさん

それで看護学科へ。いわゆる「看護師」さんと「保健師」さんはどう違うの?

山口さん01

看護師は、医師が患者さんを診療する際の補助をしたり、病気や障害を持つ人々の療養上のお世話をしたり、疾病の予防や健康の維持を目的とした教育を行う医療従事者なんです。どちらかというと、病気や怪我をしたひとが健康な状態に近づけるように仕事をするのがメインです。

たなかさん

ふむふむ。そちらはとても私たちの生活に近しい存在ですよね。誰でもかならず看護師さんに接したことはあるし。

山口さん01

私が目指す保健師は、地区活動や健康教育・保健指導などを通じて疾病の予防や健康増進など公衆衛生活動を行うんです。健康な人が健康を保てるようにするのがメインのお仕事です。

たなかさん

そういえば、僕が24年間勤務していた会社に、保健師さんがいらっしゃいました。

山口さん01

そうなんです。保健師にはいくつか働き方があって、都道府県や市町村に属するのは行政保健師です。何歳児健診とか、親御さんが赤ちゃんの健康について相談に訪れたりとかの業務があるんです。会社にいらしたのは産業保健師で、ある程度の大きさの企業に常駐されているケースですね。

たなかさん

僕、社内のメタボ健診に引っかかってね、保健師さんに指導されるんですよ。栄養指導ね。「あれ食うなこれ食うな食いすぎるな」って、これが憎くて憎くてもう。

山口さん01

保健師さんは憎くて言ってるのではないですよ!

たなかさん

ええ、ええ、ありがたいんですけどね。

夢を目指したきっかけは

山口さん01

看護学科1学年で20人だけが保健師コースに進めるので、いまその中に入れるようにがんばっています。

たなかさん

厳しいっていうか、狭き門なんだねぇ。しかもさっきから聞いてたら、看護師の国家資格を取らないと保健師の業務もできない。

山口さん01

そうなんです。学年で20人以外は振り落とされるし、保健師コースはほんとにきついよ、って先輩にいわれたけど、それでもなりたいんです。

たなかさん

そもそもいつ、医療関係の仕事に就きたいって思ったんですか?

山口さん01

高校2年生の時、母が地元の保健センターで臨時の職員をしていて「きょうは保健師さんと3歳児健診をしたの!」とか、「きょうは保健師さんの指導で、高齢者のかたと体づくり運動をしたよ!」ってすごく充実した感じで毎日教えてくれるんです。

たなかさん

お母さんが。

山口さん01

いいなぁ、その仕事って思って。ネットで「保健師」って検索して、その言葉だけ追いかけるようになって。すごい不思議なんですけど、お母さんの話をきいただけなのに、他の仕事をする自分が考えられなくなって、その資格が取れる進学先だけ考えるようになって。

たなかさん

運命が言葉になって響いたんですね。見てもないのに。

山口さん01

わたし、「保健師になるって決めたから」って宣言して、医療関係者も家族にいないんでお母さんもびっくりして。まだ1年生なので基礎の基礎しか学んでないんですけど、入学してすぐの、学科長の西田先生の「看護とはなにか」という授業がすごく心にしみたんです。

たなかさん

僕、「ナイチンゲール誓詞」が好きなんですよ。

われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わん。
わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさんことを。
われはすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、
悪しき薬を用いることなく、また知りつつこれをすすめざるべし。
われはわが力の限りわが任務の標準を高くせんことを努むべし。
わが任務にあたりて、取り扱える人々の私事のすべて、
わが知り得たる一家の内事のすべて、われは人に洩らさざるべし。
われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん。

山口さん01

習いました。

たなかさん

ナイチンゲール誓詞は、ナイチンゲールの死後、その精神を讃えてつくられたんですけどね。

山口さん01

はい。

たなかさん

いまは、看護師は医師の補助をするだけではないし、時代に合わないと感じるところもあるかもしれないけれど、それでも僕は、これを読むたびに泣いてしまうんですよ。これは人類が持つことのできた最も美しい文章のひとつや、と思うんです。

ロッカールームは、夢が集まっている場所

たなかさん

これはとても個人的な僕の話なんですが。非常に看護師さんにお世話になって。

山口さん01

そうなんですか。

たなかさん

一昨年、24年勤めた会社を辞めたんです。その24年間に4回も身体をこわして、1ヶ月の入院をしたんです。4回ですよ。長いですよね、病院生活。合計したら4ヶ月も病室で寝ていたんですから。

山口さん01

たいへんだったんですね…。

たなかさん

そのなかで毎日看護師さんにはもちろん身体のことも、メンタル面でもほんとうにお世話になりました。看護師さんのケアがなかったら、いま、僕はここにいないです。

山口さん01

1回生の夏休みに数日間、看護師さんのうしろをついて行くだけの実習講義を受けたんですけど、実際に働く姿をみて、なんてかっこいい仕事なんだって。いまは早く看護師の資格を取りたい!って強く思います。

たなかさん

私の知人にも看護師を目指している人がいて、どんな勉強してるんですかって見せてもらったんですけど、こんな電話帳みたいな、国語辞典みたいな本を2冊いつも持ち歩いてて、こんなのは基本です、全部覚えるんですって教えてもらって。

山口さん01

医療に必要な知識ってすごい量だなぁって思います。命に関わることですもんね。時間割がぎっしりで。でもまだ1回生だから、2年3年と実習も始まるし、わたしは、サークル活動もできないです。

たなかさん

それでも高校2年の時に「保健師になりたい」って思った気持ちに、ブレはないんですね。

山口さん01

ブレる予定はないです。健康医療学部は、看護師とか、わたしみたいに保健師、とか養護教諭や言語聴覚士を目指していたり、みんな夢が決まっている人たちじゃないですか。

たなかさん

うんうん。

山口さん01

実習服に着替えるロッカールームは、夢が集まっている場所なんです。みんなで着替えながら、いつも声をかけあうんです。「がんばろう!」って。夢がひとつになってる場所なんです。

たなかさん

じーん。

山口さん01

テストの期間も、帰る時に「がんばろうね!バイバイ」って言い合うときに「いいなぁ。みんなで頑張れるっていいなあ。この道を選んでよかったなぁ」って思います。

たなかさん

じーん。

山口さん01

まだ私たちが三期生なので、国家試験を受けた学部生もいないし、卒業生もいないんです。でもこれから日本は超高齢化社会になりますし、 看護はもっと必要になるし、健康管理もしないといけないはずです。自分がすべき仕事がたくさんあるってわかるんです。

たなかさん

あなたのことを待ってる誰かが必ずいる。そんな仕事なかなかないんだよ。僕は、入院した時に看護師さんにやさしくしてもらって、ほんとうにそう思いました。この人が知識と資格を身につけて、僕と出会ってくれたんだって。

将来の夢

たなかさん

どんな保健師さんになりたいですか?

山口さん01

小さい頃、よくお腹が痛くなる子だったんです。そんな時、お母さんにお腹をさすってもらうとすっと痛くなくなって。

たなかさん

うん、わかる。

山口さん01

わたしがなにか心に抱え込んでいたら、お母さんはすぐ気がついて、「なにかあったの?」って話をきいてもらうと気持ちが落ち着いたり。

たなかさん

うん、うん。

山口さん01

職業というより、人間としてお母さんみたいな存在になりたい。患者さんとか、相談してこられる方とか、医療者としてわたしが関わる人に、わたしにとってのお母さんみたいな、心のよりどころになれるように生きていきたい。

たなかさん

ぶおお…

山口さん01

ネットで「看護学科」とか「看護学校」とか検索したら「しんどい」「泣きたい」「先生が怖い」「実習は地獄」とか書いてあって、ほんとうにびびって入学したんですけど、先生が新入生の歓迎食事会をしてくれて。厳しそうだけど、みんな優しくて。人の健康と生命にかかわる仕事をするんだから、もちろん緊張感を持って勉強しないといけないんだけど。

たなかさん

ぶおお…

山口さん01

きのうも看護学科の学生どうし、ベッドの上で髪を洗う練習をしたんですけど、先生に「乾かしてあげる」って言われて。美容師さん以外に髪を乾かしてもらうなんてないじゃないですか。お母さんが子供の頃乾かしてくれたの思い出して。

たなかさん

…ぶお…ぶおおおおお…

山口さん01

やっぱりわたしは、患者さんや、地域の人や…誰かにとって、お母さんみたいな存在になりたいって思いました。

たなかさん

…ぶお…ぶおおおおお…

かつせさん02

さっきから先輩、泣くことしかしてないっすよ。

たなかさん

ぶおお…どこで見てたんやカツセマサヒコ。

かつせさん02

中年が号泣してるから心配して見に来たんですよ!!

山口さん01

医療に関わる、そんな人生にするってことが、はっきりと自分の誇りになることがわかるんです。

たなかさん

ぶおおお…そのきっぱりした言葉に、おじさんぼろぼろ泣けてきました。

さいごに

「大学生になってみると、将来、何になりたいかわからないって言う友達もいるし、それも普通の大学生だと思うんですけど、夢が決まっている、自分が何になりたいかはっきり答えられる、それがわたしが唯一誇れることですね」と語る山口さん。

もうだめだ。そのまっすぐさに、おじさんは号泣だ。さっき話した、看護師を目指している僕の知人を見ていても、医療に関わる仕事を志す人は、なにか運命的な出会いと、強い意志がないとなかなかできないなって思うんです。

いやあ、学生さんだから僕が社会人としていろいろ質問されて、なんかえらそうに答える連載にしようと思ってたんですけど、僕が教えてもらうことばっかりでした。山口純奈さん、いろいろ教えてくださって、ありがとう。

次回も学生さんのお話を伺います。次も女子がいいです。女子。

【おまけ 今月の取材後記】

さて。取材も終わりましてカツセマサヒコさん、夏生さえりさんとやってきました割烹のお店。

さえりさんはことのほか「白子の天ぷら」が好きなのです。好きすぎるのです。

ひろのぶカメラマン

さえりさん、好きですよね。白子の天ぷら。

さえりさん

はふっ。いま話かけないれくらさい。

ひろのぶカメラマン

おいしいですかさえりさん。

さえりさん

ふはっ。ひょっと静かにしてもらえませんかっ。

ひろのぶカメラマン

いかがですかさえりさん。

さえりさん

ふはっ。

ひろのぶカメラマン

どうですかお味の方は。

さえりさん

はふっ。

ひろのぶさん

カツセさん、さえりさんが口をきいてくれません。

かつせさん

話しかけるタイミングに問題がありましたね。

さえりさん

つーん。

では、来月もこの3人で京都学園大学からお送りいたします。

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健康医療学部
看護学科

田中泰延
田中泰延

1969年大阪生まれ
株式会社 電通でコピーライターとして24年間勤務ののち、2016年に退職。ライターとして活動を始める。
世界のクリエイティブニュース「街角のクリエイティブ」で連載する映画評論「田中泰延のエンタメ新党」は150万ページビューを突破。
Twitter:@hironobutnk


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