【京都は最高】大学OBに会いに行ったら、もてなし具合がすごかった(前編)

【京都は最高】大学OBに会いに行ったら、もてなし具合がすごかった(前編)

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ライターのカツセマサヒコです。
めっちゃカニ食っててすみません。

まず皆さんにお伝えしたいんですけど、こちらの記事は、京都学園大学さんの受験生応援ページに掲載されています。URLを見ていただくとわかるのですが、「http://~~~.ac.jp」なんですね。最後の「ac」って、「academic(学術的な)」の略称らしいんですけど、この写真のどこに、アカデミー要素があるのでしょうか? 僕にはさっぱりわかりません。それでいいのか、京都学園大学。

鈴木さん

いいんです。

今のは京都学園大学の広報さんなんですけど、いいらしいので進めます。

なんでいきなりカニを食っていたかと言うと、今回の企画は「京都学園大学のOBOGは経営者の人が多いから、いろんな先輩に会いに行こう!」という内容なんですね。

僕は京都学園大学の卒業生でもなんでもないのですが、「ああ、いいですね、それ! 受験生にも何かヒントになるかもしれないですもんね!」と、意気揚々と取材に向かったんです。

でも、よくよく考えてみると、経営者の方たちへの取材って、めちゃくちゃ緊張するんですよね。たとえば「努力してきたからこそ、ここまで来れたんですね」と僕が言うと、「ん? 努力って何? 君にとっての努力って、どういうこと?」とか、そういう哲学っぽい感じの返しを始める経営者さん、たまにいらっしゃるじゃないですか。そんなん出てきたらもう僕どうしようホント無理ぜったいに仕事したくない東京に帰りたい怖いイヤだお腹いたいつらいしんどいえあいjふぁふぃあえwpjふぁgらせあgr……

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「なに、OBとして話が聞きたい? わかったわかった。でもまずはカニ食べなさいよ。ウチの美味しいから」

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ドンッ!!!!!

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ドンッ!!!!!!!!!!!!!!

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ドーンッ!!!!!!!!!!!!!

と、いうことで、話は冒頭に戻ります。
要するに、京都学園大学OBOGに会いに行ったら、一店舗目がカニ料理店を経営しているお店だったので、超高級ガニをたらふく食べさせてもらったということですね。最高かよ。まずは贅沢すぎるカニ料理を満喫したあとに伺った、情熱的すぎるインタビューをお届けします!

【1店舗目】カニ料理店を営む大先輩は、「生き方を決めろ」と仰る

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まずはお店紹介です。今回は4カ所お邪魔したのですが、最初に訪ねたのは四条河原町から徒歩5分のところにある活カニ料理店「山よし」さん!

かに料理 山よし 京都 四条河原町店

営業時間 【昼】11時30分~14時  【夜】17時~22時 LO 30分前
営業期間 カニシーズン(10月~3月)のみの営業
住所 京都市下京区西木屋町通松原上る二丁目天満町272
電話 075-342-4400 (受付10時~22時)
ウェブサイト http://www.yamayoshi-group.com/index.php

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そして先ほど豪快かつ超あたたかい雰囲気で僕を受け入れてくださったのが、「山よし」代表取締役の山本惠輔さん(1974年経済学部経済学科 卒業)! 昭和50年に京都学園大学を卒業した大先輩! こんな若輩者にも熱いもてなしをくださるなんて、懐が深すぎて底が見えない……。さっそくいろいろお話を伺ってみようと思います。

カツセマサヒコ

カニ、ごちそうさまでした! めちゃくちゃ美味しかったです……!

山本さん

せやろ? 美味しいに決まっとる。

カツセマサヒコ

どちらで取れたカニなんですか?

山本さん

兵庫県の香住(かすみ)港や。「松葉ガニ」って言って、「カニの王様」と呼ばれとる。親父の実家がそこにあって、カニの仲買いをやってたんだよ。

カツセマサヒコ

じゃあこのお店も、ご実家から継いでいるんですか?

山本さん

いや、全然別。

カツセマサヒコ

え!

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山本さん

親父は公務員だったから、おれも公務員になると思っとった。でも公務員試験を受けたら、難しすぎて途中退出や(笑)。そこから就職活動して、大阪の小さな商事会社に入り、1年くらい働いたけどほぼ毎日遅刻して、「もう俺はサラリーマン無理や!」って思った。

カツセマサヒコ

すごい波乱な人生ですね。そこからどうしたんですか? 

山本さん

路頭に迷っとった(笑)。母親のスネかじりながらパチンコして、何をしようかうんうん考えてたわ。で、たまたま親父の実家の港で取れるカニがまぁウマいと思って、それを売ってやろう!と思い立ったんだよな。

カツセマサヒコ

いきなり飲食店を始められたんですか?

山本さん

そうそう。でも、カニのことはよく知ってるけども、料理も何もできひんから、板前さんを雇ってお店を始めたんだよ。俺は性格的にどっかに修業に行くなんて無理やし、自分で料理するのは諦めて、最初からオーナー業しとった。

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カツセマサヒコ

24~5歳にして、未経験でカニ料理店のオーナーって、スゴすぎる。

山本さん

まあ、夢中やったね。でも、最初の15年くらいは苦労したかなあ。テナントが嫌だから最初から物件を買って、当時1800万円くらいローンあったからなあ。

カツセマサヒコ

その年齢で巨額の借金ですか……。

山本さん

そこまで深く考えてなかったね。奥さんとは学生結婚してたけど、ふたりで小さな店回すのに必死になっとった。

カツセマサヒコ

でも、その苦労の甲斐あって、一時期は6店舗近くまでお店を広げたんですよね?

山本さん

そや。それも全部、ビルごと買うてたから、一時は借金3億円以上背負っとったからな。

カツセマサヒコ

3億!???

山本さん

あんときは本当に、大変だったなあ。2店舗にしてからのほうが利益出とる。店は増やせばいいってもんじゃないことを学んだわ。

カツセマサヒコ

淡々とお話されてますけど、ものっすごい苦労をされていたんだなって知りました……。

山本さん

なんのなんの。考えすぎず、行動してみる。それが我が大学で学んだ精神や(笑)。

カツセマサヒコ

カッコよすぎます(笑)。

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カツセマサヒコ

これから受験をする学生や、京都学園大学の現役生たちに伝えたいことってありますか?

山本さん

「仕事選び」を「人生選び」の先に置いちゃあかん。どういう人生を送りたいかを考えて、それに合った仕事を選んでほしいなあ。のんびりした人生なのか、ガツガツした人生なのか、平凡な人生なのか、ちょっと変わった人生なのか、それを決めてから仕事を選ぶ。

カツセマサヒコ

なるほどー。

山本さん

近頃の学生、満たされてるんかな、貪欲さがないというか、夢を持たなさすぎや。俺らはアレしたい、コレしたいって夢と希望だらけやった。その結果、欲しいもんは全部モノにしてきたで。ちっさい頃からずっと「空飛びたい」って思っとったから、趣味でパイロットの免許取って、自家用ヘリまで乗っとったからな。

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カツセマサヒコ

自家用ヘリ!? スケールがデカすぎる。

山本さん

どういう人生を過ごしたいかや。俺は、大統領のように働き、王様のように遊びたかった。だから「山よし」のこの店舗も、カニの漁が禁止される4~10月は、全てクローズしとる。働くのは半年で、あとの半年は、思いきり遊ぶんや。

カツセマサヒコ

少年ジャンプみたいに熱い話になってきた。

山本さん

お兄さんも、何か夢あるか? 大体は、願いが足らん。だから叶いもしないのや。

カツセマサヒコ

とくに願ってこなかったから、今このカニを食べて、泣きそうなくらい感動してるんでしょうね、僕。

山本さん

そうやそうや。もっとちゃんと願ってたら、こんなんもっと早くに食べられてたはずや(笑)。

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「学生時代から要領はいい方だった」と語る山本さん。大学でも3回生までに単位はほとんど取り終え、4回生のときには平日の昼間から友人と川に泳ぎに行っていたそうです。「車のアンテナに洋服を干してたのがいい思い出」と言うので、きっとめちゃくちゃリア充だったに違いない。

あと、帰り際にランチメニューを見てみたら、取材中に食べたカニのSPコースがひとりあたり32,000円と書いてあって、危うく取材内容が頭から消えかけるところでした。(僕のその日の朝ごはん、320円)

そんな感じで、満腹な1店舗目を終えて、次のお店に進みます!!

かに料理 山よし 京都 四条河原町店

営業時間 【昼】11時30分~14時  【夜】17時~22時 LO 30分前
営業期間 カニシーズン(10月~3月)のみの営業
住所 京都市下京区西木屋町通松原上る二丁目天満町272
電話 075-342-4400 (受付10時~22時)
ウェブサイト http://www.yamayoshi-group.com/index.php

【2店舗目】京都の趣を守り続ける大先輩は、扇子と日本の文化を語る

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続いてやってきたのは、地下鉄四条駅から徒歩5分、京都の趣を全面に感じられる門構えが印象的な扇子屋「大西常商店」さんです! 

扇子製造卸 大西つね商店

営業時間 10時~18時
定休日 日曜・祝祭日
住所 京都市下京区本燈籠町23
電話 075-351-1156
ウェブサイト http://www.ohnishitune.com/

店内に入るとー……

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趣が!!

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深い!!!!!

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はんなりが!!!!!!

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留まることを知らない!!!!!!!!!!!!!!!

完全に「はんなり」を言いたかっただけですが、とにかくこう、温かくて、オシャレで、それでいて敷居の高さを感じさせない空気が広がっていて、とても落ち着く店内です。

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そしてこのお店をやりくりされているのが、京都学園大学OGの大西さんです! お着物が素敵―!! 京都美人―ッ!!!!

普段はこのお店の運営だけではなく、「京町家(きょうまちや)」を活かす取り組みを続ける京町家プロデューサーとして、さまざまな企画も行っているそうです。さっそくお話を聞いてみましょう!

カツセマサヒコ

大西さんすみません、そもそも「京町家」って、どういう意味なんですか。

大西さん

「京町家」は、お店と住むところが一体になっているお家のことを指します。京都にある町家だから「京町家」と呼ばれているんですが、この家も築150年くらい経っているように、伝統的なつくりが趣深く、重宝されているんです。しかしながら近年は残念ですが、マンションになるケースが増えています。

カツセマサヒコ

確かに数は減ってそうですよね。最近だと朝ドラとか映画でしか見なさそう。

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カツセマサヒコ

大西さんはいつからこのお店をやられているんですか?

大西さん

実は私、この店に嫁いできたもので、それからなので〇年くらいでしょうか。私が嫁ぎに来るまでは、卸売専門だったので店頭での販売はしていなかったんですけど。

カツセマサヒコ

え! そうなんですね。どうして店頭販売を始めたんですか?

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「私が『やりたい』って言ったから」

カツセマサヒコ

なんだこの迫力。

大西さん

まだこの店が卸しかやっていなかったころ、「同じデザインの扇子は10本もいらない。1本から欲しい」って言われたんです。だったら店頭で売った方がいいかなと思って、「入口をガラス張りにして、外から扇子が見える京都らしいお店にしましょう」って夫とお義母さんに提案して。そこから実現していったんですよ。

カツセマサヒコ

提案力が半端じゃない。

大西さん

でも、店頭販売を始めたのはただ小売りをしたいだけじゃなくて、扇子の文化的な意味を伝えたいという想いもありました。

カツセマサヒコ

文化的な、意味……?

大西さん

御宮参りも、七五三も、成人式も、結納も、結婚式も、お葬式も、法事のときも、常にその場には扇子があるでしょう? 扇子は、生まれてから死んだその後まで、人にずっと寄り添っているものなんですよ。

カツセマサヒコ

なるほどー!!!

大西さん

扇子の歴史は1300年にもなります。扇を広げると「末広がり」でおめでたい意味があるし、いくつもの骨を束ねている「要」がしっかりしていないと扇子としてきちんと機能しないという意味で「扇の要」という言葉もあるんですよ。意外と、奥深いでしょう?

カツセマサヒコ

「末広がり」くらいしか知らなかったです……。

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大西さん

あと、私が店頭にいると、「京町家であるこの家を使って、何かやりたい」と言ってくださる方が出てきたり、お客さんが別のお客さんを呼んでくれるようになったんです。そこはとてもうれしかったですね。

カツセマサヒコ

すごいなあ、和の力ですねえ……。中にはどんな部屋があるんですか?

大西さん

一般に解放しているところでは、1階奥に茶室と、2階に18畳の大きなお部屋があります。茶室は、私が嫁ぐまではなかったんですけど、私が学生時代に茶道部にいたのもあって、復元してもらったんです。2階の部屋も、ふたつに分かれていた部屋をひとつにリフォームしてもらいました。

カツセマサヒコ

実際にそういったところを使って、何かイベントなどもされているんですか?

大西さん

茶道はもちろん、長唄や能、琵琶の教室のほか、京都にゆかりのある様々な匠、アーティスト、識者の講演会などもやっています。

カツセマサヒコ

結構ガッツリやってますね!?

大西さん

私、「常の会」という、京町家の魅力・古典芸能・伝統工芸にちなんだ公演や講座、交流イベントをやる団体の事務局代表をしているんです。

カツセマサヒコ

大西さん、肩書きいくつお持ちなんですか……(笑)。

大西さん

ここの創業者である常次郎さんが、和の伝統文化や地域交流に尽力してきた方だったんです。私もその意思を継いで、発展的に展開できればという思いをこめて、「常の会」という名前でやっています。

カツセマサヒコ

そうか……大西さんみたいな方たちのおかげで、現代まで日本の伝統文化が受け継がれているのかもしれないですね……。

大西さん

これらの部屋を作ったのも、扇子から始まって新たなつながりができないかなあと思ってのことでした。京都学園大学で茶道部にいたことも現在につながっていますし、いろんなご縁があって、私はここにいるのだと思います。

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「大学時代は滋賀県の守山市から3時間近くかけて通学していた」と言う大西さん。当時の京都学園大学は女子が10名近くしかいなかったそうで、かなりの男性社会だったらしい。その環境下で茶道部に所属したり教職課程を取ったりと、パワフルに活動されていたことが容易に想像できます。

扇子製造卸 大西つね商店

営業時間 10時~18時
定休日 日曜・祝祭日
住所 京都市下京区本燈籠町23
電話 075-351-1156
ウェブサイト http://www.ohnishitune.com/

2店舗まわってみての結論なんですが、やっぱり経営者になる人って、学生時代からかなりエネルギッシュで行動的な人たちなのかも。IT社長だと超インドアだったり引きこもりだったりしますけど、店舗経営は接客業だし、そうなるとさすがにアクティブなんだろうなあ。

後編ではもう2店舗の取材の様子をお届けしていきますので、ぜひそちらもご覧ください!! それでは、また次回お会いしましょう~~!!!

カツセマサヒコ
カツセマサヒコ

下北沢のweb系編集プロダクション・プレスラボのライター。
書くこと、話すこと、企画することを中心に活動中。
最近『SNSポリスのSNS入門』(ダイヤモンド社)のコラムパートを執筆。
趣味はTwitterとスマホの充電。

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