【アツすぎる】大学にある体力測定設備が異常にスポ魂だった件

【アツすぎる】大学にある体力測定設備が異常にスポ魂だった件

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ライターのカツセマサヒコです。

皆さん、いまどのくらい体力ありますか?

おじいちゃんの一人や二人だったら担いでスクワットできます! とか、
渋谷から秋葉原まで走れるよ! とか、
階段上っただけで息切れるッ! とか、

いろんな例えを使って表そうとしてくれると思うんですけど、最近はテクノロジーが進歩して、かなり細かく体力や疲労度のデータが取れるらしいのですよ。

早い話、ドラゴンボールで言うスカウターみたいなやつが完成する日も近いってことで、今回は京都学園大学 健康医療学部 健康スポーツ学科にお邪魔して、体力測定の設備を見せてもらうことになりましたッ!! 孫悟空ばりにワクワクするーーーッ!!!!

【今回お話する人】

平川 和文教授

平川 和文教授
健康医療学部健康スポーツ学科教授、医学博士、神戸大学名誉教授。専門分野は運動生理学・運動処方論・トレーニング・コンディショニング科学。京都学園大学では健康運動療法論および実習、身体運動科学実習、水泳等を担当。現在の研究テーマは、子どもの体力の二極化解消、スポーツパフォーマンス向上のための間欠運動を主としたトレーニングに関する研究、高齢者の健康・体力の維持・改善のための運動プログラムの研究と、ヒトの健康と運動に関する研究を行っている。

カツセマサヒコ

先生、今日はよろしくお願いします!

平川先生

はい、よろしくお願いします。

カツセマサヒコ

今日見せていただけるモノって、一言で言うと「体力や筋肉の疲労度がわかる機械」ってことでいいですか?

平川先生

そうですね。こちらです。

どーーーーーーんっ!

カツセマサヒコ

(すでにめっちゃ強そうな男子大学生までセットされてる)

平川先生

本当はカツセさんに体験してもらいたかったんですけどね、明らかにイヤそうだったので、健康スポーツ学科3回生で硬式野球部に所属する村中亮太くんに協力してもらいました。

カツセマサヒコ

僕は京都に来ただけで疲労困憊になる虚弱体質なので、村中くんにめちゃくちゃ感謝してます。

平川先生

じゃあ早速測定を始めていきましょう。今回は血中乳酸も測定しますか?

カツセマサヒコ

乳酸ってアレですよね、体力消耗すると体内に溜まるやつ。

平川先生

そうです。運動による糖質の使い方や乳酸の溜まり具合がわかるようになります。

カツセマサヒコ

気になるので、お手間でなければ是非見てみたいですねー。

平川先生

じゃあやりましょうか。

ブスゥゥゥゥゥーーーーーッ!!!!!!!!!

カツセマサヒコ

(うっわーいきなり針ブッスゥーーいったーー血プッツー出てきてるーー気の弱い読者だったらちょっともうダメなかんじになってきてるーーー最初からこんな人体実験っぽい感じめちゃ怖いーーてか俺ほんとうにやらなくてよかったーーー申し訳ないけどやらなくてよかったーーーーーー)

平川先生

はい、今(安静時)が2.9ミリモルね。これが運動後には10数ミリモルまで上がるはずです。どのくらいまで上がるか見てみましょう。

カツセマサヒコ

はい、楽しみですね。(またやるのかこれ…あとでジュース奢ってあげよう)

測定開始

平川先生

それじゃあ「運動負荷検査」を始めていきますので、見ててください。

カツセマサヒコ

先生、そもそも「運動負荷検査」ってどういう検査なんですか?

平川先生

方法としてはシンプルです。エアロバイクを15分間程度漕いでもらうのですが、このペダルは徐々に重くなっていきます。被験者にはどれだけペダルが重くなっても漕ぐペースを一定にしてもらうことで、どこまで耐えられるか、どのくらい疲労するのかが数値化され、体力の限界をデータ化することができるのです。

カツセマサヒコ

うーん、説明だけだとよくわからないんですけど、見た方が早いってやつですかね?

平川先生

そうですね。やってみましょう。

ということで、身長や体重、年齢、性別などの基礎情報を登録した後、メトロノームのリズムに合わせて漕ぎ始めた村中くん。負荷が上がり続けても、1分間に50回転のペースを15分間維持しなければならないらしい。僕なら絶対ムリ。

平川先生

顔に付けたマスクを通して呼気の酸素量と吸った量を分析するとともに、胸のベルトでは心拍数を測っています。ちょっと動きづらいですが、大気中の酸素をどのくらい使っているかがこれで一発でわかるようになるんです。

左側の4つのグラフで負荷のかかり具合や疲労度の推移が見えて、右側の数値で、心拍数や吐きだしている二酸化炭素量もわかる。

平川先生

今日はスポーツ選手の運動量を調べるためにやってますけど、高齢者の健康チェックの場合にも同じ設備が使えるんです。運動負荷を落としてあげて、心臓の働きとか呼吸循環機能が良好かどうかを調べています。

カツセマサヒコ

なるほど、単なるスパルタトレーニングマシーンじゃないんですね。

平川先生

そうですそうです。あくまでも測定器なんですよ。

平川先生

ときどき「大丈夫ですかー?」と声をかけてあげます。画面に出ている数値データは正しいのですが、それを全て信じるわけではなく、被験者本人が「ダメ」と言ったらそれが全てなので。あくまでも測定ということは忘れてはならないんです。

カツセマサヒコ

たしかに。一見トレーニング設備に見えちゃいますもんね。

平川先生

あ、数字上がってきましたね。心拍数が121まで来ました。一般にヒトは、このくらいの数値の時運動が一番安定しているときですよ。

カツセマサヒコ

なんか、先生の前だと、「しんどい!」とか言ってもウソだとバレそうですね?

平川先生

そうですね。村中くんみたく運動している人の場合は、呼吸数が50回、心拍数180拍前後、換気量90~100lくらいになったら疲労困憊に近づいていると予測はつきます。

平川先生

だけど、さっき言ったとおり、それでも彼の主観を信用するのが大事なんですよ。そのときのコンディションによっては、心拍数120でもキツいときはあるでしょうし。

カツセマサヒコ

そうか。だからさっきの声かけが大事なんですね。

平川先生

よく「火事場の馬鹿力」って言うでしょう? あれは、日々トレーニングで限界近くまで努力している人よりも、日常的に自分を限界まで追い込むようなトレーニングをしていない人が突然のことで出るものでしょう。

カツセマサヒコ

え、アレっていざというときに信じられないくらい力が出る、スーパーサイヤ人みたいな意味じゃなかったでしたっけ?

平川先生

残念ながら、人間って、自分の生理的限界以上の身体能力は出ないんですよ。

カツセマサヒコ

そりゃあまあ、そうか。

平川先生

ただ、普段からトレーニングをしていない人は自分の限界値を知らないし、そこまで追い込むこともしないから、普段はその値よりかなり控えめな運動をしているんです。だからいざというときに、馬鹿力が出ているように思えるんですね。

カツセマサヒコ

なるほどなるほどー。じゃあアスリートの人たちは自分の体力の限界値の出し方を知ってるってことですね?

平川先生

そういうことになりますね。

カツセマサヒコ

それすなわち、アスリートは自らの意思でスーパーサイヤ人になれるし、ドラゴンの紋章を操れるってことだ。

平川先生

それはちょっとわかりません。

カツセマサヒコ

たぶん違うって自分でもわかってます。

後半に差し掛かるにつれて、ペダルはますます重くなってきている様子。

平川先生

おっ、だいぶ疲れてきたようですね! 酸素を2380ml程使ってます。スタート時が230mlくらいでしたから、もう10倍近くになりますよ! がんばれっ!!

カツセマサヒコ

(先生すごくうれしそう)

平川先生

9分超えた! 心拍数176!! いいぞいいぞー!!

カツセマサヒコ

先生?

平川先生

どうした体が揺れてきてるぞー!!! 頑張れーーー!!! 最後まで頑張れーーーー!!!!!!!

カツセマサヒコ

先……

平川先生

諦めんなー!!! しっかりペース保てー!!!! 頑張れーーーー!!!!!

カツセマサヒコ

(先生……)

測定終了

平川先生

はーい、お疲れさまでしたー。

村中くん

さすがに疲れました……。

カツセマサヒコ

(そりゃあそうだろうな)

平川先生

これで測定は終わりです。最大酸素摂取量は2,719ml! 体重あたりで44ml使えるということになりますね。人間は安静時に3.5mlの酸素を使っているから、13倍程度の運動量だったってことですね。

カツセマサヒコ

先生、数値で言われなくても疲労が伝わってきてます。

平川先生

村中君は運動部の学生だから終わってからもサドルに座っていられますけど、一般の人はイスに座ろうとして途中で躓く人もいますよ。筋肉疲労はそのくらいまで限界に来ているはずです。それが本来の疲労困憊と呼ばれるレベルなんですわ。

カツセマサヒコ

そこまで引き出すために最後の掛け声があったんですね。

平川先生

そういうことですね。

カツセマサヒコ

そこらへんのJKだったら泣き出してると思いました。

平川先生

もちろん、今回はアスリート向けでしたからね。そこはやり方が違います。

データは全て紙で出力できるので、体力測定の際には過去の自分や周りのメンバーとも比較することができる。単純に「クラスで一番体力がある人が誰か」が数値化できるのだから、そこだけは本当にドラゴンボールみたいだった。

カツセマサヒコ

先生、ここまで科学が発達して数値化できてくると、トレーニングのやり甲斐もある一方で、「絶対に疲労させないサプリ」とか「一瞬で回復する薬」とかもできそうじゃないですか?

平川先生

うーん、スポーツドリンクだって、広い意味ではそのひとつだと思いますよ。

カツセマサヒコ

ああ、確かに。

平川先生

でも、疲労ってそんなに悪いものじゃないんですよ。

平川先生

今の日本人は、疲労するようなことをしなさすぎているから、これだけ体力が落ちてきているんです。だから疲労自体が悪いものではない。それとどのように付き合っていくかで、より健康になれるんです。

カツセマサヒコ

確かになあ。それが病気になったりしますもんね。

平川先生

逆に、病院なんかでこの設備を使うときは、患者さんに「これ以上の強度で運動しないでくださいね」と注意をするために使うこともあります。「適度な運動」とはよく言いますが、それがどのくらいなのかを明らかにできる。このマシンの優れた点はそこだと思います。

カツセマサヒコ

なるほどーー!

平川先生

健康スポーツ学科では、こういった設備を使いながらトレーナーとしての知識を身に付けたり、自分で使ってみてアスリートとしての鍛え方を学ぶことができます。興味があったら是非見に来てほしいですね。

カツセマサヒコ

ありがとうございましたっ!

おわりに

こうして測定と設備紹介が終わりました。

京都学園大学の健康医療学部・健康スポーツ学科では、実際にこの設備を使って自身の持久性能力を測定したり、被験者の疲労度をチェックする実習や、それにまつわる座学などもたくさんあるそうです。

また、受験生の多くは過去にスポーツをやっていて、ケガなどをした際に出会ったトレーナーさんに憧れた経験などを持って入学してくるそう。「見るにせよ、自分がやるにせよ、運動が好き」という共通テーマでつながっている学生たちはかなり愉快そうでした。

もしこの分野に興味がある方は、ぜひ京都学園大学を受けてみてくださいね。

それではっ!!!

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

平川先生

あ、終わってからの乳酸しらべてなかったわ。

カツセマサヒコ

え?

ブスゥゥゥゥゥーーーーーッ!!!!!!!!!

2.9ミリモル → 11.7ミリモルで、一般的な疲労困憊時の値でした。

おしまい

カツセマサヒコ
カツセマサヒコ

下北沢のweb系編集プロダクション・プレスラボのライター。
書くこと、話すこと、企画することを中心に活動中。
最近『SNSポリスのSNS入門』(ダイヤモンド社)のコラムパートを執筆。
趣味はTwitterとスマホの充電。

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