トークライブレポート 京都学園大学で言ってみた 愉快な大人のシゴト論

トークライブレポート
京都学園大学で言ってみた
愉快な大人のシゴト論

さえりさん
カツセマサヒコさん
田中泰延さん

オープニング〜ゲスト登場

ひろのぶさん

みなさんこんにちは。

001

田中泰延トークライブ2017にお越しいただきありがとうございます。

僕のワンマンショーにようこそ。

(会場 笑)

ひろのぶさん

うそです。ぼくはもともと無口で人見知りするタイプなので、きょうは司会に徹したいと思います。うそです。

では、さっそくゲストのカツセマサヒコさんをお呼びしたいと思います。

カツセマサヒコさーん!

002

(会場 拍手)

003
ひろのぶさん

お、パソコン持ってますね。それは?

カツセマサヒコさん

きょうはハッシュタグを決めて、みなさんにリアルタイムでツイートしてもらおうと思いまして。

ひろのぶさん

ハッシュタグ…僕ね、「関西の人はインターネットを見ない」というのが持論でして。

カツセマサヒコさん

いつも言ってますね。

ひろのぶさん

僕、関西のいくつかの大学でゲスト講師をしてるんですけど、400人ぐらいの大教室で「わたし、ネットでいろいろ書いてる田中泰延といいますがご存知の方?」と訊いたら、3人ぐらいしか手が挙がらないんですよ。1%切りですよ。

(会場 笑)

ひろのぶさん

僕だから仕方ないかとおもって「さえりさんは知ってますか?」と訊いたら5、6人。

カツセマサヒコさん

そんなもんですか?!

ひろのぶさん

ほんとうに関西の人はインターネットを見てないですね。

カツセマサヒコさん

さて、そんな関西人ばかり集まっているであろう本日のイベントのハッシュタグは「#愉快な大人」です。

004
ひろのぶさん

このハッシュタグでいいつぶやきをした人の中から、抽選で100万円が…

カツセマサヒコさん

当たりません。

ひろのぶさん

当たりませんね。あと、このハッシュタグでつぶやいてから宝くじを買うと…

カツセマサヒコさん

一等が当たる可能性があります。それからこのハッシュタグでつぶやくと、いつか死ぬという特徴があります。

ひろのぶさん

最終的には全員絶対にそうなりますね。危険。

カツセマサヒコさん

致死率100%。

ひろのぶさん

きょうはこの二人の愉快な大人でお送りしたいと思います。

(会場 どよめき)

005
ひろのぶさん

さえりさんは、きょう、直前にツイートされていましたが
東京の自宅で洗濯物が…

カツセマサヒコさん

乾かない。

ひろのぶさん

という事件がありまして。
もう今日はたぶん来れないと思うんですわ。残念ですけど。

カツセマサヒコさん

無理でしょうね。ふたりでがんばるしかない。

(会場 どよめき)

ひろのぶさん

まぁ、さえりさん抜きでもいいじゃないですか。

カツセマサヒコさん

いや、よくない空気が。

006

さえりさん

洗濯物が乾きました!

007

ひろのぶさん

あっ 小芝居とともに入ってきた。夏生さえりさんです!

008

(会場 拍手)

ひろのぶさん

おととい、27歳の誕生日を迎えられたとか。

カツセマサヒコさん

おめでとうございます。

ひろのぶさん

27歳で自分のこと「さえりちゃん」てメールに書いてきますからね。

009

ひろのぶさん

本日はこの3人でお送りします。

010

カツセマサヒコさんさえりさん

よろしくお願いします!

(会場 拍手)

集まってくださったみなさまは?

011

ひろのぶさん

さて、今日は150名を超える皆様にお越しいただきまして。
遠くからお越しの方もいらっしゃいますか?
近畿二府四県以外からの方?

012

カツセマサヒコさん

はい、そちらの方。

さえりさん

どちらから?埼玉から!

ひろのぶさん

わぁ~!中途半端なところからありがとうございます。

カツセマサヒコさん

怒られますよ。

ひろのぶさん

撤回して謝罪いたします。遠路はるばる、大都会・埼玉からようこそ。

013

ひろのぶさん

今日は自由に写真を撮っていただいて、SNSにアップしていただきたいと思うんですが、ひとつ、さえりさんからお願いが。

さえりさん

白目はやめてください。

カツセマサヒコさん

人間はまばたきしますからね。白目の写真はやめてください。

(会場 笑)

ひろのぶさん

あと、きょうはツイッターをみてお越しいただいた方は?

さえりさん

あ、全員ですね。

ひろのぶさん

なぜかというとツイッターでしか告知してないからですね。いま、嘘つきを探しました。

カツセマサヒコさん

嘘つきはいませんでしたね。

(会場 笑)

ひろのぶさん

さて、僕は人見知りで無口なので司会に徹しようと思います。

カツセマサヒコさん

さっきからあなたしか喋ってないですよ。

ひろのぶさん

えっ?…さて。京都学園大学の連載をお二方にお願いして、一年以上が経ちますが。

さえりさん

はい。

ひろのぶさん

おふたりともいろんな先生方にインタビューしていただきまして。

そこで質問ですが、あなたにとってインターネットってなんですか?

カツセマサヒコさん

だれがそんな大きな話をしろと。

(会場 笑)

さえりさん

その前に、わたしたちが京都学園大学で連載記事を書いていることを知らない人いらっしゃいますか?

カツセマサヒコさん

何しにきた人なんだそれは。

ひろのぶさん

そんな人はいないですよ。

さえりさん

あ、この150人の中にそもそも京都学園大学の学生さんはいらっしゃいますか?

014

カツセマサヒコさん

えっ ひとり?!

(会場 笑)

さえりさん

すごいですね。

カツセマサヒコさん

このトークイベントはある意味京都学園大学とまったく関係ないですね。

ひろのぶさん

たったひとりのあなた、このイベントに来たくて入学したの?!

(会場 笑)

さえりさん

京都学園大学を受験したいという高校生の方は?

カツセマサヒコさん

お、いらっしゃる。

ひろのぶさん

記事の効果ありましたね。

さえりさん

他大学の学生さんは?

カツセマサヒコさん

多い多い。

さえりさん

社会人のかたは?

015

カツセマサヒコさん

大半ですね。

ひろのぶさん

まさかの無職の方は?いた!僕の仲間がいた!

(会場 笑)

京都学園大学でのそれぞれの連載

ひろのぶさん

さえりさんは毎回、先生方に話をきいてもらってますね。

016

「源氏物語」って結局どんなお話なの?
人文学部教授・山本淳子先生に教えてもらった
「源氏物語」って結局どんなお話なの?
人文学部教授・山本淳子先生に教えてもらった

さえりさん

割合としてはバイオ環境学部の取材が多いですね。理系の話は難しくて。

ひろのぶさん

それはそうと取材していたらいつも盗撮してくるおっさんいますよね。

さえりさん

困りますよね。エレベーターの中で写真撮ってくる人とかいますよね。

017

ひろのぶさん

困りますねそういう人。

カツセマサヒコさん

次行きましょうか。

ひろのぶさん

えっ。

カツセマサヒコさん

ようやく立場がわかってきました。今日僕はこういう役割ですね。

僕がいないと進行しないという。

ひろのぶさん

では、カツセさんに話を聞きましょう。

最初、漫画家のかっぴーさんに、この連載の幕開けとなる漫画を描いていただきまして。

何かのプロローグ 何かのプロローグ

ひろのぶさん

そのあと、満を持してカツセさんに加わっていただきました。

018

「タイムラインの王子様」と言われてるカツセさんだけに、いろんな企画が挙がってたんですが。

カツセマサヒコさん

京都学園大学の女子学生のひとり暮らしの部屋に勝手に上がりこむとか。

ひろのぶさん

鴨川に等間隔に座ってるカップルに割り込むとか。

カツセマサヒコさん

誰がそんなのやるか。

(会場 笑)

ひろのぶさん

結果的には京都学園大学の学生の進路や生活をサポートする部門に話を聞いていただく連載がスタートしました。

【アツすぎる】大学にある体力測定設備が異常にスポ魂だった件 【アツすぎる】大学にある体力測定設備が異常にスポ魂だった件

カツセマサヒコさん

いまは、新企画として、「なぜその先生はその学問を志すことになったか」を探っています。

あの人がマニアックな研究に目覚めた理由 Vol.1「DNAとバイオテクノロジー」 あの人がマニアックな研究に目覚めた理由 Vol.1「DNAとバイオテクノロジー」

カツセマサヒコさん

どうしてそんな専門的な分野に出会って、先生にまでなることになったのか?そのきっかけとか、とても不思議っていうか、知りたいじゃないですか。

ひろのぶさん

さえりさんも毛色の違う新連載が始まりましたね。

さえりさん

学生さんから素朴な疑問を募集して、それに答えられる先生に聞きに行くという。

「鴨川で等間隔に並ぶカップルにムカつきます」
素朴な悩みを京都学園大学・鍛治先生に聞いてきた
「鴨川で等間隔に並ぶカップルにムカつきます」素朴な悩みを京都学園大学・鍛治先生に聞いてきた

さえりさん

ひろのぶさんの新連載も。

019

ひろのぶさん

はい。僕は京都学園大学の学生さんに話を聞くという新連載が始まりました。

京都学園大学の学生さんに聞いてみた
「おつまみを作る人になりたいんです。」
バイオ環境学部 食農学科 長野千紘さん
京都学園大学の学生さんに聞いてみた「おつまみを作る人になりたいんです。」バイオ環境学部 食農学科 長野千紘さん

ひろのぶさん

学生さんに社会人としてなにかえらそうに教える企画にしようと思ったんですけど、いざ話を聞いてみるとすごい勉強してるの。いやあ、足元にも及びませんと感心してばっかりなんですけど。

3人がフリーランスになるまで

カツセマサヒコさん

京都学園大学に来ていつも思うのは、学生さんと大学側の距離が近いんですよね。進路のことも、勉強のこともすごく親身になって。

ひろのぶさん

カツセさんは東京の巨大な大学の学生だったわけですよね。

カツセマサヒコさん

はい。明治大学を卒業しました。

ひろのぶさん

えっ 明治時代に生まれたんですか。

さえりさん

うわ~ めんどくさい、この人。

ひろのぶさん

明治時代って明治大学があるから明治時代って呼ばれてるんですよ。

カツセマサヒコさん

違いますね。

ひろのぶさん

夏のことをサマーっていうのはサマーセーターを着るからなんですよ。

さえりさん

うわ~ めんどくさい、この人。

ひろのぶさん

さえりさんは…

さえりさん

青山学院大学に通ってました。

ひろのぶさん

青山学院大学のそばに「金王坂」という場所がありまして。
歩道橋に「金王坂」って書いてあるんですが、その「王」の字に点を書く奴が絶えないんですね。

カツセマサヒコさん

わっ もう写真がツイッターに。

さえりさん

はやっ。

金王坂

ひろのぶさん

ほら写真みてください。この「金王」の「王」の字を「玉」にしようと点を打つ者が絶えないんですね。

さえりさん

なんの話だ。

ひろのぶさん

さて、本題ですが。

カツセマサヒコさん

まだ本題に入ってなかったんかい。

ひろのぶさん

今日は「愉快な大人」ってテーマなんですが。3人ともフリーランスで働いているわけで。今に至るいきさつをぜひ。

さえりさん

わたしは、最初、LIG(リグ)っていう会社に就職してweb記事の編集の仕事をしていました。編集の仕事以外にも自分で月1本記事を書くのがノルマで、文章を書くようになりました。で、副業がOKの会社だったので…

ひろのぶさん

それでパワーストーンとか売り始めて。

さえりさん

ちょっとやりづらいんで黙っててもらえますか?

(会場 笑)

さえりさん

そこでいろんな記事を書いているうちに、どんどん注文が増えて
独立したんです。

ひろのぶさん

じゃあ、最初から書く人になりたい、とかライターになるとかはっきりした目標はなかったわけですか?

さえりさん

書くのは好きで、憧れはありましたけど、職業としてのライターがイメージできていませんでした。自分が書きたいことは書けないんじゃないか、好きなことは仕事になったら嫌になるんじゃないかって。

ひろのぶさん

あ、それは耳が痛いですね。

さえりさん

あ…。

ひろのぶさん

僕は電通という会社で24年コピーライターをしていましたが、好きなことは一行も書けないんですよ。

カツセマサヒコさん

ですよね。

ひろのぶさん

どこかの会社に呼ばれてたとえばジュースの広告を任されて、飲んでみて「まずっ! ……。でもまぁ、飲んでるうちにクセになる感じかな」と思っても、正直に「まずっ!」て書けないんですよ。「おいしい」って書かないといけない。
これはストレスでしたね。

ひろのぶさん

さえりさんはプロのライターになってからは、嫌な目には合わない感じですか?

さえりさん

そうですね。読みたい人、届けたい人に向けて書いてるというか、この文章を必要としてる人がきっといるはずで、その人の顔を思い浮かべて書いていますね。

ひろのぶさん

じゃあ、腹立たしいことというのは中年男性に盗撮されて勝手に写真をアップされるぐらいですかね?

さえりさん

ええ、いつか法廷で会えたらいいなと思ってます(笑)

(会場 笑)

ひろのぶさん

カツセさんは、ライターになる前は、大きな印刷会社にいらして。

カツセマサヒコさん

はい、昔ながらの大企業って雰囲気のところにいました。

ひろのぶさん

それも人事系に配属されたとか。

カツセマサヒコさん

ええ、最初の仕事は工場で働く社員全員に作業服を配ることでした。

カツセマサヒコさん

企画の仕事をしたいと思って、そのつもりで入社したんですが、5年間、人事で。社員の査定の数字を管理したり、社員の不祥事に駆けつけたり。

ひろのぶさん

でもそういうポジションて、じつは大企業の中で出世コースですよね。

カツセマサヒコさん

そう言われてましたけどね。

ひろのぶさん

ちなみに僕は24年間平社員でしたけれども。

カツセマサヒコさん

ひろのぶさんは、電通の中でも出世を嫌って、クリエーターとして現場でやりたいことを貫いたからあえて平社員だったんですよね。

…って言えって言われたからいま言わされてます。

(会場 笑)

ひろのぶさん

はい、自分に都合のいい話は大事ですね。不利な供述はしなくていいですからね、みなさん。困った時は弁護士呼びましょうね。

ひろのぶさん

で、そんな中でカツセさんはエリートコースだったわけですよね。
大きな大学を出て、大きな会社に入ったのに、どうして辞めちゃったんですか?

カツセマサヒコさん

40歳、50歳になったサラリーマンの人を見て、時々、「この人みたいになりたくないなー」と思うことがあったり。あと、大きな会社にいたら、さぼってハナクソほじってても毎月給料もらえる部分もあるんですよね。
それでも生きていけるし、土日だけ楽しみにしていたらいいし…
でもそれはつまらないな、って。
『島耕作』の新聞広告か何かで、「週5日働くということは、人生の中で働く時間が一番多いということだ」っていうようなセリフがあって、人生で一番長い時間がつまらないと嫌だなって思いまして。

ひろのぶさん

漫画じゃないか(笑)
でも『島耕作』の作者も大企業に勤めていたけど漫画家になったんですよね。

カツセマサヒコさん

それと、自分がやりたい企画の仕事を社内で同僚がやってるのを見て悔しかったんですよね。

で、縁があって、webで記事の編集をしつつ、記事も書くというプレスラボという会社に転職しました。

さえりさん

カツセさんがプレスラボ、わたしがLIGという会社でお互いが編集とライター、立場変わってライターと編集というふうに組んで仕事をしたこともあります。

カツセマサヒコさん

たくさん喧嘩もしましたね。

さえりさん

したした。

ひろのぶさん

で、段階を踏んでフリーになって、良かったことはありますか?

カツセマサヒコさん

原稿料をぜんぶいただけるようになったのは大きいですね。会社所属のライターの時は、給料制でしたから。

さえりさん

働いたら働いたぶんだけ稼げるというのは、自分にとっては健全な仕組みだなぁと感じますね。

ひろのぶさん

僕は逆に電通で24年も働いたら相当な年収になってたんだけど、辞めていまは無職というか、収入は激減しましたけど、いまのほうが機嫌よくニコニコして生きるようになりましたね。

本を出したさえりさん

ひろのぶさん

さえりさんは今年になってもう3冊も本を出されて。

さえりさん

はい。
1冊めは「今日は、自分を甘やかす
今日は、自分を甘やかす

2冊めは漫画家の山科ティナさんとの共著で
今年の春は、とびきり素敵な春にするってさっき決めた
今年の春は、とびきり素敵な春にするってさっき決めた

ひろのぶさん

えっ?そんな早口で長いタイトルを言われましても。

さえりさん

「今年の春は、とびきり素敵な春にするってさっき決めた」
略称は「とび春」です。

3冊めは「口説き文句は決めている
口説き文句は決めている
です。

ひろのぶさん

でも本出してもすぐにはお金入ってこないんですよね。来年印税が入って、そのあとに今度は税金がくるっていうね。

さえりさん

いやなこと言いますね。

ひろのぶさん

印税が入った時点でお金使わないように気をつけてくださいね。今日は本をご購入の方に、さえりさんがサイン会します。さばききれない分は僕が「さえり」ってサインしますから。

(会場 笑)

みんなが聞きたい質問とは

カツセマサヒコさん

せっかくだから質問コーナーにいきましょう。

ひろのぶさん

ここで大事なんですが、こういうトークイベントの質問って
「自分が聞きたいことを聞く」じゃダメなんですよ。「みんなが聞きたいこと」を聞かないとダメですからね。

カツセマサヒコさん

みんな手挙げづらくなったじゃないですか。

さえりさん

手を挙げにくかったらツイッターでハッシュタグをつけて質問してくれたらいいですからね。

ひろのぶさん

あっ、そこのお着物が素敵な女性の方。

お着物が素敵な女性の方

さえりさんは、身長何センチですか?

(会場 笑)

カツセマサヒコさん

それ「みんなが聞きたいこと」?

さえりさん

身長は157センチです。

ひろのぶさん

ちなみにカツセさんは?

さえりさん

カツセさんは177センチです。

ひろのぶさん

なんでさえりさんが答えるの。

さえりさん

わたし、177センチ以上の人の身長を当てるのが得意なんですよ。

ひろのぶさん

じゃあ僕の身長もわかる?

さえりさん

あ、ちょっとわかんないです。

(会場 笑)

ひろのぶさん

覚えとけよ!ひろのぶさんの身長は181センチって手の甲にイレズミして忘れないように…

カツセマサヒコさん

はい、もういいですから、他の質問ありますか?

ひろのぶさん

ちょっと!

ツイッターの戦略的な使い方

さえりさん

はい、そこの方。

質問者

僕はカツセさんの「妄想ツイート」が好きなんですけど、

カツセマサヒコさん

男に言われるとちょっとドキドキするんですけど。

(会場 笑)

質問者

あれを書くのは何か戦略があるんですか?アップする時間とか。

カツセマサヒコさん

金曜夜に仕事して帰ってくる人が、どんなシチュエーションが待ってたらうれしいかな?とか。ライターとしてインフルエンサーになるためにツイッターをやっているので、そこは計算して汚い手を使ってますね。

さえりさん

汚い手(笑)

ひろのぶさん

俺と小説家の燃え殻さんが飲むと、「カツセ話」になるんだけど、
「カツセくんはね、ツイートの下書きして、なんども推敲して、それで一番バズる時間を考えてじっと待って送信ボタンを押すんだよ?どう思う田中さん?」

(会場 笑)

ひろのぶさん

さえりさんもいつも何千リツイートとかされてますよね。

さえりさん

わたしも「妄想ツイート」を書いてますが、あくまでライターであり、元編集者でもあるので、こういうこと書いたらみんな癒されるだろうな、って考えながらやってますね。

ひろのぶさん

そうなんだ!おれ、なんにも考えないでツイッターしてるわ。

さえりさん

でしょうね。

(会場 笑)

カツセマサヒコさん

ひろのぶさんは、「田中泰延bot」っていうのを誰かが作ってて。過去のベストツイートが選ばれてて、めちゃくちゃためになるいいこと言ってるんですよ。いまのヒロノブタナカからは想像もつかないような。

ひろのぶさん

いまの田中泰延とは違うのか。僕、同一人物ですよ。DNA採取してくださいよ。

いやあ、まったく、この人たちの愉快と僕の愉快はだいぶ違いますね。僕は何も考えないで勝手に愉快という。

さえりさん

ああ、でもそういうふうになりたいなと思いますけどね。

ひろのぶさん

ほんとに?
とはいえ、このお二人はすっごい自然ですよね。はあちゅうさんなんかは本当に戦略的だと思うけど、さえりさんとカツセさんは楽しんでやってるように見えますね。

さえりさん

はあちゅうさんは野心もあってストイックで、でも実際に会うとほんわかしているし、本当に憧れます。ただやっぱり、はあちゅうさんとわたしのスタンスは異なるかもしれないですね。ネットで活躍したいと思った時にわたしみたいなこんなゆるいスタンスでもいいんだっていうのは、自分でも新しい発見でしたね。強くなくちゃいけないかと思っていたので……。

カツセさんは、ガツガツしてない感じに見せてますよね。

カツセマサヒコさん

あ、嫌われたくないから。

さえりさん

でも実際は、意外と野心家タイプですよね?

カツセマサヒコさん

はい、心の奥はギラギラしてますから。

ひろのぶさん

オオクワガタを育てて4万円で売ってやる、みたいな。

カツセマサヒコさん

4万円で。

ひろのぶさん

僕が思いついた野心てそれぐらいですみません。

会社を辞める時期

カツセマサヒコさん

クワガタの話は忘れましょう。次の質問。はい、そこの方。

質問者2

いま、私は会社勤めをしてるんですけど…

ひろのぶさん

女性の関西弁いいですね。

さえりさん

ちょっと静かにしててもらっていいですか。

質問者2

いま、配属先が自分と合っていなくて、そういう状況の時どう考えたらいいとおもいますか?

カツセマサヒコさん

これは質問に答える人によってそれぞれ違うことを言うと思うんですけど、僕は古いタイプの考え方をしてきたので、とりあえず3年やってみたらどうかなって思うんです。

僕、よく、蝉の命は一週間、人間に例えるとどうだろうって考えるんですよ。人生70年生きると考えた場合、20代は、蝉の地上での命で考えるとまだ2日目。そう考えると少しぐらい回り道をしたり我慢したりしてもいいかな、70歳までに全力で啼ける蝉になれれば間に合うんじゃないかなって思うんです。

ひろのぶさん

さえりさんは?

さえりさん

わたしは、とりあえず3年、とは考えられなくて。前いた会社でも、命じられた仕事が面白いと思えなくて、それをやることが自分のいいところを潰しちゃうんじゃないかな、って心配になりました。もちろん簡単に会社を辞めればいいとは思わないですが、悩んで悩んで、でもきっと、我慢できなくなる日がきちゃうと思うんですね。

わたしは、今が未来を作ると思うので、我慢を続けるという発想はあまりしないですね。辛いなら自分や環境を変えていきたい。

カツセマサヒコさん

選択した後が大事ですよね。転職したら、転職したことを正解にするしかない。そうしないと過去の自分に胸を張れないじゃないですか。

僕は選択したことを正解にするための努力は死ぬほどしてるつもりです。

フリーであることの不安

さえりさん

ツイッターのハッシュタグから質問にお答えしましょうか。

さえりさん

えーと、「仕事はどのように貰ってくるんですか?あと、仕事がなくなってしまったらどうしようっていう不安はありませんか…?」

ひろのぶさん

ん?これはなんて書いてあるの?「仕事はどのように買ってくるんですか?」そんなもん売ってるの?!

カツセマサヒコさん

いや、買ってくるじゃないですね。漢字は似てますけど「貰ってくる」ですね。

(会場 笑)

さえりさん

ひろのぶさんどうですか?

ひろのぶさん

僕は仕事、今ないですから。今年1年は失業保険もらってて生活できてますから。「お金じゃないんです」という姿勢で面白そうなことだけやっています。それで来年、引き続きやっていただいたらお金差し上げますよ、という人や会社と仕事を続けようとしています。

さえりさんは?

さえりさん

仕事がなくなったらと心配することはあるんですけど餓死とかはしないと思うんで。

ひろのぶさん

僕よりは餓死しそうな体型ですけどね。

さえりさん

待ってたら仕事は無くなるかもしれないけど、自分から動けばなくなることはないと自分を信じています。

ひろのぶさん

先日、僕は糸井重里さんに、
「田中さんは別の仕事をしていて好きで書いているのが面白いんだから、
コンビニかガソリンスタンドで働きながら書くのがいいよ」と言われまして
ひょっとしたら来年はそういう仕事をしているかもしれません。

カツセさんは?

カツセマサヒコさん

僕の場合、仕事がなくなるとしたら、インターネットがなくなるか、もしくは大炎上してネット上にいられなくなった場合かもしれませんけど、でも、もしなくなったらネット以外の仕事をしてもいいし、ツイッターがなくなっても他のメディアを頑張ればいい。

ひろのぶさん

ひとつ言えるのは、
「自分にしかできない仕事があるのなら、仕事が来なくなることはない」
ってことですね。

ひろのぶさん

自分しか書けない文体や、文章があれば、代わりはいないのだから、必ず仕事はあるはずなんです。

愉快な大人でいるために

ひろのぶさん

最後に、今日のテーマですけど、「愉快な大人」ってなんだろうって考えた時に、自分たちが楽しそうにしてるのを見てもらうのが一番なわけですよ。

ひろのぶさん

僕は、やりたくないことだけははやらないでおこうって決めたんです。満員電車はもう無理です、とか、もうあの場所へは行きたくない、とか。「これだけは嫌」という、自分がどうしてもやりたくないことをしっかりと把握して、それ以外のことを頑張っていけば愉快な大人になれると思うんです。

さえりさん

わたしは、週5日の平日我慢して100点満点の土日を過ごすより、
毎日20点でも30点でも、ちょっとずつ楽しいを積み重ねるようにすればいいと思うんです。それがわたしにとっては好きな自分で居られる方法かなと。

ひろのぶさん

100点満点の土日のあとの月曜日の苦しさたるや。

さえりさん

まさしく。

ひろのぶさん

僕は24年間、月曜の苦しさと戦い続けましたから。

さえりさん

自分の楽しい気持ちが人を楽しくさせると思うんです。
他人をハッピーにさせたいならまず自分がハッピーでいる、それが愉快な大人への第一歩かなと。

カツセマサヒコさん

僕はすごく憧れてる先輩が多くて。ひろのぶさんとか

ひろのぶさん

ウソつけ!

カツセマサヒコさん

あくまでたとえばですよ。

ひろのぶさん

あくまでたとえばかい!

カツセマサヒコさん

こんな40歳みたことないとか、こんな50歳みたことないとか、
憧れる大人はみんな楽しそうなんですよ。

楽しそうな背中を見せられる大人は格好いいじゃないですか。僕もそうなりたいなと思って。

で、もしタイムマシンがあったら、
過去の自分がきっと2017年の今日の僕に会いに来ると思うんです。

今日の僕に、会社員時代の僕が会いに来たらすごく喜ぶと思います。

みなさんの前で愉快な大人の話をして大笑いしてる。

いつ過去の自分が今の自分に会いに来ても喜んでもらえるようにしたいんです。

ひろのぶさん

僕、そのタイムマシンを借りて、過去の自分に会いに行きたいな。

僕、24年間の会社員時代、1ヶ月の入院を4回もしたんですよ。精神的にも電通で働くのがきつかったと思うんです。

でもタイムマシンで病院のベッドに横たわってる自分に会いに行きたい。
「大丈夫だよ、2017年のお前は、隣に仲間がいて、会いに来てくれたたくさんの人の前で、いま自分は愉快ですって話をしてるから!」
って言ってあげたい。

カツセマサヒコさん

いい話だ。

さえりさん

4回も行かないといけませんね。

ひろのぶさん

めっちゃめんどくさい。

しかも入院するたびにおっさんが枕元に立つから落ち着かない。

カツセマサヒコさん

きょうはみなさんにお時間をいただいて。

ひろのぶさん

愉快に生きたいってお互いに願って、
集まってみんなでお話ができた、この時間がもう愉快じゃないですか。

さえりさん

150人ものみなさんに会えて。

ひろのぶさん

だって最初に売れたチケットはたった1枚なんですよ!

カツセマサヒコさん

あたりまえや。

さえりさん

あっという間に時間がたっちゃいましたね。

ひろのぶさん

おれ全然喋れなかったわ。

カツセマサヒコさんさえりさん

どこがや!

さえりさんカツセマサヒコさんひろのぶさん

みなさん、ほんとうにありがとうございました!!!

さえり
さえり

書籍・Webでの編集経験を経て、現在フリーライターとして活動中。
人の心の動きを描きだすことと、何気ない日常にストーリーを生み出すことが得意。
好きなものは、雨とやわらかい言葉とあたたかな紅茶。
Twitter:@N908Sa (さえりさん) と @saeligood (さえりぐ)

カツセマサヒコ
カツセマサヒコ

フリーライター。1986年東京生まれ。編集プロダクション・プレスラボでのライター経験を経て、2017年4月に独立。
広告記事、取材記事、エッセイ、物語等の企画・取材・執筆を行う。
Twitterでの恋愛・妄想ツイートが10~20代前半の女性の間で話題を呼び、フォロワーは現在10万人を超える。
趣味はTwitterとスマホの充電。

田中泰延
田中泰延

1969年大阪生まれ
株式会社 電通でコピーライターとして24年間勤務ののち、2016年に退職。ライターとして活動を始める。
世界のクリエイティブニュース「街角のクリエイティブ」で連載する映画評論「田中泰延のエンタメ新党」は100万ページビューを突破。
Twitter:@hironobutnk

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