【体験ゼミレポート】「どうすればよく憶えられるか―記憶と脳を知る―」

記憶と脳の科学的な仕組みを知って
言語聴覚士としての仕事の一端を体験学習。

2018年12月2日(日)に開催されたオープンキャンパス。たくさんのイベントの中でも、幅広いテーマの講義や実験を体験できると好評な「体験ゼミナール」。今回は数あるテーマの中から、健康医療学部 言語聴覚学科 吉村貴子准教授の「どうすればよく憶えられるか―記憶と脳を知る―」のレポートをお送りします!

私たちが普段生活をしていて、人や物の名前、また学生たちにとっては英語の単語など憶えることは、たくさんあります。今回の体験ゼミナールでは、この「憶える」とはどういうことか、また「よく憶える」ためにはどうしたらよいのかといった、記憶と脳に関する仕組みについてスライドを交えて学んでいきました。
日常生活においては、強く問いかけることの少ない記憶にまつわる話ですが、言語聴覚士にとっては、基本ともいえる大切な知識の一つなのです。

まず、そもそも記憶とは何かという根本的な話から始まりました。記憶とは、情報を取り込み、保持し、取り出すこと。その記憶の出し入れは、脳の中の海馬が脳全体をめぐるネットワークの司令塔になって機能していると語られました。「記憶と言えば海馬」これが、最初のキーワードです。例えば、酸素不足や強いストレスなどによって脳にダメージを受けて、海馬が働きにくくなると記憶する力に支障をきたします。

では、逆に「記憶力を高める」ためにはどうすればいいのでしょうか。いよいよ今回の興味深いテーマです。その方法がいくつか示されました。

  • 興味を持つこと:好奇心が高まって心が刺激されると海馬がより活性化する。
  • 継続する:繰り返すことで脳の神経回路(ネットワーク)が増す。
  • 日を分けて勉強:徹夜は逆効果。憶えた情報は睡眠をとることで定着する。

確かに経験上よく聞かされてきたことですが、記憶と脳の科学的なメカニズムから言っても、これらの方法が有効であることがよくわかります。

次に、とても面白い記憶に関するテストが参加者とともに行われました。
まず初めに、「空・星」「相撲・行司」「寿司・弁当」……など、相互に関連性のある10対(ペア)の言葉が読み上げられました。そのあと、対の片方の言葉を読み上げて、記憶したもう一方の言葉を用紙に書いていきます。
次に、「ウサギ・障子」「水泳・銀行」「嵐・病院」……など、相互に全く関連性のない10対(ペア)の言葉が読み上げられ、同じく示された片方の対の言葉の記憶をたどって用紙に書いていきました。
さて、テストの結果は明らかですね。当然、はじめの互いに関連した言葉の対の方が、関連の無い言葉の対よりも記憶しやすいということがわかりました。

記憶力を高めるには、全く無関係なままに、脳の神経回路(ネットワーク)にとどめるのではなく、なんらかの事柄と関連付けて回路を緊密にしたり、語呂合わせや意味付けをしながら憶えた方がよいということがわかりました。

こうした記憶力のテストは、実際の医療現場のリハビリテーションとして実施されているそうです。参加した皆さんも今回の体験ゼミナールを通じて、自身が体験することで、より言語聴覚学科で学ぶことの一端にふれ、終始充実した表情で先生の話に聞き入っていました。

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