京都学園大学

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Department食農学科

授業ピックアップ

更新日:2015年8月11日(火)
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人間生存環境の基盤を形成する植物を考えてみよう:『植物生理学』

 

關谷 次郎 教授 農業生産学研究室

關谷 次郎 教授
農業生産学研究室

植物を学ぶ際の視点はさまざまありますが、人間生存環境の形成にかかわる植物というとらえ方があります。この視点から考えると、1.生物が生存する地球環境の創生やその維持にかかわる役割、2.人類への衣食住や産業活動に必要な再生可能な資源供給の役割、3.人間社会へ『安全・安心・満足』を提供する役割、という三つの役割が植物にあり、光合成・保水機能・養分吸収・食料・繊維・タンパク質・でんぷん・油脂・花・香り・芝生・公園などのキーワードで表すことができます。分子植物生理学では、分子・細胞・個体というミクロなレベルから、植物の機能の『仕組み』の基礎を学びます。将来、植物の3大役割に関連した植物の機能開発や植物資源(バイオマス)の有効利用、あるいはマクロな視点から植物を理解する際の基礎ともなる科目です。最先端の研究例も紹介しながら、わかりやすい授業を目指します。

 

生きものの名前を知ることから開かれる智の扉:『都市林概論・都市緑化材料学』

中川 重年 教授 農業生産学研究室

中川 重年 教授
農業生産学研究室

生物の単位を種といいます。それぞれの種には学名・標準和名・方言名など名が付けられています。名は単なる符号です。しかし生物種の名を知ることはやっかいです。人々の生活がもっと自然と密着していた時代にはその地方で使われる生物の名をちゃんと知る(区別する)ことは死活問題でした。今では野菜や山菜、生薬などの医薬品は専門店で購入しますから、その品名を見れば自分で生物種名を知らなくとも問題を起こすことはまずありません。ところが実際に生えている樹木や森林の生態を知ろう、用途は?など自分で調べるとなると、そうはいきません。でもいったん種名がわかれば、膨大な智の扉を開けることができます。都市緑化材料論では自然の植物や緑化植物を中心として生物の名を覚えることから、生態的特性の把握、耐気候性など膨大な智の扉を開ける手法を習得します。

 

木材から樹木の性質を考える:『バイオマス科学』

藤井 康代 准教授 農地環境研究室

藤井 康代 准教授
農地環境研究室

樹木には大きく分けると針葉樹と広葉樹の区別があります。例外はありますが、日本では針のように葉が細くて尖っているものや、葉が一年中緑の場合は針葉樹・・・と思っていれば大体正解です。では家にあるタンスは針葉樹?それとも広葉樹?どちらでしょうか。柱はどうでしょうか。葉がついていないからわからないわけではありません。木材になっていても特徴はあります。顕微鏡を覗いてみれば、針葉樹と広葉樹の違いははっきりとわかります。しかも目で見える組織だけではなく、含まれている成分にも違いがあります。このような差異が、針葉樹と広葉樹の性質に影響しています。注目を浴びている木質バイオマス利用ですが、まず材料の性質を知らなければ有効な使い道はみつかりません。

 

人と微生物の『世界』の体系的理解:『発酵・醸造学』

 

篠田 吉史 准教授 発酵醸造学研究室)

篠田 吉史 准教授
発酵醸造学研究室

学問とは、『世界を言葉で言い尽くそうとする営み』ではないかと思います。
網羅的な体系を構築しようとする志向が常にあって、それがより大きく精緻に組み上がっていくところに、人はおもしろさや美しさを感じるのではないか、そんなふうに思います。たとえば『発酵学』あるいは『醸造学』は、古来人間が微生物を利用して食品などをつくり出してきたという現実の『世界』を体系的に記述しようとするものであり、それは『微生物学』という別の体系のある部分を成し、『生化学』というより大きな体系とも交錯しています。そしてまた、それらは決して静的なものではなく、新しい知識によって、あるいは人々の関心の在処によって、常に更新を迫られるものでもあります。
教科書を理解しようとする『勉強』ではなく、その後ろに広がる現実の世界を理解しようとする『学』のありようについて、講義を通じて私自身も考えを深めたいと思っています。

食品の働きや成分を知れば食事も変わる!:『食品化学・有機化学』

 

深見 治一 教授食品加工学研究室)

深見 治一 教授
食品加工学研究室

バランスのとれた食事をとることは健康の維持増進に必須であることがよくいわれています。なぜ、そうなのかということを理解することは大切です。
食品がもつ健康の維持増進に働く成分を化学的側面から理解します。摂取された食品が体内でエネルギーや栄養となっていく過程は化学変化です。また、病気の予防に効果がある食品成分が数多く明らかにされ、またどのように働くかも明らかにされてきています。このような食品成分の機能性に基づいて最近機能性食品のジャンルが形成されてきました。一方、食品をおいしく食べるために、食品のもつ物性が重要となります。
食品の物性についてもスーパーやコンビニで販売されている身近な食品を例に挙げて考えていきたいと思います。これらを理解することによって、食品に関して知識を深め、さらに深い食品成分あるいは食品製造への理解の基礎としていきます。