京都学園大学

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Departmentバイオ環境デザイン学科

都市自然化研究室(環境再生コース)

更新日:2017年10月16日(月)
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集落やその周辺の山・川・田畑に行くための里道。
現在荒れ果てた里道を整備し、さらにロングトレイルまで作ったのが「かめおか里道里山探検倶楽部」だ。かつてあった山と里との関係性を再構築していく救世主として現在も活躍中。
緑豊かな都市環境を追求する
都市や地方には、生物や私たちの暮らしについて、互いに関連しあった多くの課題が存在します。この研究室では、都市と自然環境の調和、都市と地域の記憶の継承、街づくりなど、さまざまな地域が抱える実際の課題を知り、フィールドワークの計画と実行を繰り返すことで、地域再生の道筋を描くための方法論の研究を行います。
教員紹介

原 雄一

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Pick UP!
都市と地方の関係を築くことで理想的な環境を実現する
最近は、東京や大阪などの都市でビルの屋上や壁面に植物を植える「都市緑化」の試みが盛んです。そのイメージで、都市自然化研究室でも街を緑にする研究をしていると思われるかもしれません。
しかし、都市は単独で成り立っているわけではなく、必ず周辺の地域との関わりをもっています。両者が補完関係にあり、人やものがスムーズに循環することが理想ですが、都市部に人口が偏っているというのが現状。そのせいで地方は活力度が低下、都市は都市問題が深刻化し、環境全体が疲弊しています。
都市自然化研究室では、そうした現状を持続可能な環境へと変えていくために、都市と地方とのつながりを強めていきたいと考えています。そのためには、フィールドワークなどを通じて地方の魅力を発信していくことも不可欠です。
緑に見えるのは表面だけ。フィールドワークで目の当たりにする現実とは?
研究の第一歩は、フィールドに出て行くこと。現代では自然のなかでリアルな体験をする機会が失われてきているため、とくに現場での実践的な学びを重視しています。 たとえば、スギとヒノキを思い浮かべてみてください。そういう名前の樹木があることは大勢が知っていますし、林業の課題についての知識をもっている人もいるでしょう。しかし、スギとヒノキの実物を見分けることができるでしょうか?おそらく、わからない人が大半だと思います。 実際にスギの植林地へ足を運んでみると、木の特徴や生育地の地形条件を掴めるのはもちろんのこと、それ以上の発見があります。遠くから見ると一面緑に覆われているようでも、中に入ってみると真っ暗で地面はむき出し。長年手入れされていないために木が密生し、地面に光が届かず新しい植物が育たなくなっているという状況の山がたくさんあるのです。こうした課題には、現場に行かないと気づくことができません。 もちろん、研究をするうえでは知識も必要です。しかし、教室で先生の話を聞くだけでは表面的な理解に留まりがち。知識を持って現場へ行き、そこで仕事や暮らしをしている人の肉声を聞く。知識・現場・肉声の3つが重なり合うことによって、理解が非常に深まるのです。学生ひとりひとりの研究テーマは、こうしたフィールドワークを繰り返すなかで絞り込まれていきます。
ドローンの撮影技術を生かしたオリジナルビデオで、地域振興に貢献!
フィールドの調査にドローンを取り入れていることも、都市自然化研究室の特色のひとつ。植生や切り立った崖の地層、不法投棄の状況など、行きにくい場所を調べたいときには非常に有効な手段です。 また、ドローンで撮影した動画は非常に鮮明なので、それを編集すれば低予算で地域のPRビデオをつくることもできます。先日も福井県おおい町と大学との連携事業として、町内の施設や活動のPR動画を制作しました。都市と地方の関係性をテーマにする研究室として、地域の活性化にも積極的に貢献したいと考えています。

(福井県おおい町名田庄 八ヶ峰家族旅行村)

(福井県おおい町名田庄 南川 里山ねっこ)

(おおい町大島の魅力)

卒業後の進路
バイオ環境学部デザイン学科では、規定のカリキュラムを受講することによって環境再生医初級樹木医補自然再生士補地域調査士という4つの資格が取得可能。さらに、毎年2回バイオ館で生物分類技能検定試験を実施しており、これらの資格を生かすことで、環境系の調査機関などへの就職が考えられます。

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研究内容

かめおか里道トレイルの整備

かめおか里道トレイル
かめおか里道トレイル
里道整備風景
里道整備風景

かつて人々の往来のあった里道は、現在、荒れ果てた状況になっています。このような亀岡の集落間を結んでいた里道を整備し、亀岡市を一周する総延長70kmの「かめおか里道トレイル」を学生たちと共に進めています。新たな観光資源、学びの場として活用していきたいと考えています。卒業研究としてトレイル沿いのランドマークになる木を同定し、歩く植物回廊図鑑として研究を進めています。また、トレイルと交わる河川の周辺での水生生物の調査なども研究として行っています。

昔の暮らしの記憶の継承

古座街道
古座街道
城集落での聞き取り

和歌山県の熊野古道の一部、古座街道が2014年秋に125年ぶりに開通しました。この街道の1つに城という集落があります。この集落の94歳になる長老から昔の暮らしの記憶をオーラルヒストリーという手法で、4回生が研究を進めています。4泊5日の合宿形式でそのお宅に寝食を共にするなかで、徐々に昔の記憶を引き出していきます。ごく当たり前の日常の暮らしは記録にはほとんど残りませんが、将来に継承すべき、貴重な自然と共生する暮らしの知恵が刷り込まれています。

卒業研究の一例

  • 野生鳥獣が地方の資源となるために~亀岡市における獣害対策としてのジビエ流通の提案~
  • かめおか里道トレイルの活用 ~整備作業と外周コース樹木マップの作成~
  • オーラル・ヒストリーによる古座街道での暮らしの記憶 ~和歌山県白浜町城集落の和田家での事例~
  • 亀岡市の河川水生生物マップの作成 -かめおか里道トレイル通過河川を対象として-
  • UAV撮影画像を用いた桂川支川おける水辺構造の現状評価
  • 亀岡市におけるスクミリンゴガイの生息域の現状と環境要因