京都学園大学

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Departmentバイオ環境デザイン学科

里山環境研究室(生物・環境コース)

更新日:2015年11月9日(月)
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亀岡キャンパス周辺の豊かな里山をフィールドに、動植物の生態や人々の暮らしを学び、その保全や再生を目指します。また、東南アジアや日本の焼畑の伝統的な技術や知恵を学び、それを日本の里山再生に活かす方法を探究しています。

研究内容

里山の環境、保全、利用に関する研究

奥山の原生林と人手が入った里山林。生物多様性が高いのはどちらでしょうか? 「原生林」と答える人も多いでしょうが、薪炭の採取や堆肥用の落ち葉掻きなどで人手が入り続けている里山林にも、原生林に負けず劣らず多様な生物が生育しています。

鎮守の森のように長期間人手が入らないと、暗いところを好む木々が主体の鬱蒼とした森になりますが、里山林はその逆です。例えば、早春の明るい林床に生育するカタクリとその蜜を吸うギフチョウなどは、原生林よりも里山林のような環境を好みます。

里山では、人と自然の持続的な共存関係のもと様々な生物が生育してきましたが、日々の暮らしに薪炭や堆肥が使われなくなり里山林が放置された結果、里山に生育する生物に適した環境が減少し、絶滅が危惧される種も少なくありません。当研究室では、里山をフィールドに動植物の生態や伝統的な暮らしを学び、その自然と文化的価値を現代に蘇らせる方法を探っています。

  • 里山林里山林
  • 炭焼き窯づくり炭焼き窯づくり

焼き畑に関する研究

焼畑農業は森林破壊の元凶でしょうか? そのようなイメージを持つ人も多いでしょうが、伝統的な焼畑は森林の再生をうまく活用した循環的・持続的な食料生産手段です。森を焼いた後1~数年だけ作物を栽培し、その後は土地を十分に休ませると、自然に植生が回復して元の森に戻ります。焼いた草木の灰は作物の養分となり、土の中にあった雑草の種は焼かれるため、焼畑は化学肥料も除草剤も不要な自然に優しい農法なのです。

当研究室では、放置され荒廃しつつある里山林を焼畑に切り開くことで植生を若返らせ、里山の生態系の再生を試みています。また、焼畑で栽培した赤カブは常畑のものに比べて歯ごたえがよく、色も鮮やかであると昔からいわれ、その品質の高さから焼畑でのカブ栽培を続ける農家が東北・北陸の日本海側を中心に残っています。何故、焼畑のカブの品質がよいのか、不明な点も多いのですが、そのメカニズムの科学的な解明にも取り組んでいます。

  • 焼畑の火入れ焼畑の火入れ
  • 焼畑で収穫した赤カブ焼畑で収穫した赤カブ

教員紹介

鈴木 玲治

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