京都学園大学

京都学園大学

Department心理学科

心理学科「社会コミュニケーションコース」

更新日:2016年8月22日(月)
このエントリーをはてなブックマークに追加

main_social

社会からこころを学ぶ。学科の学びを社会に活かす。

人文学部心理学科は「臨床心理学コース」「心理学コース」に加え、「社会コミュニケーションコース」をもつユニークな心理学科です。

コースのねらい① 「こころにかかわる社会のことを学び、心理学の理解を深めよう」

こころの問題は、学校や地域、職場など、組織や集団、まちのなかでの人びとの意識や行動、対人関係のありようと密接にかかわっています。
社会学や社会心理学を学ぶことで、人びとの行為や人間関係、集団にはたらく力、人びとを律するルールや規範、共通の価値観や感情、世の中の大きな動きなどを、より大きな「社会」の次元からとらえ、そのしくみを理解することにより、こころの問題にいっそう広い視野から迫ることができます。

コースのねらい② 「学科の学びを社会の現場で活かそう」

社会学やメディア論を通じて、対話やメディア、作品表現を通じた人と人とのコミュニケーションについて学びます。また、演習という少人数クラスや学外のフィールドワークでは、プレゼンテーションやグループディスカッション、インタビュー調査など、現場での人との関係づくりやコミュニケーションの実践を行います。
心理学や社会学の学びを社会の現場で活かす経験を積むとともに、人びとの行動や社会の姿を客観的にとらえる社会調査のスキルを身につけます。

社会コミュニケーションコースで学ぶ科目

学びの方向づけねらい講義・実習演習
A. 社会のしくみの
分析とその問題の解決
こころのあり方にかかわる
社会のしくみを知り、
その問題と解決の方向を考える
社会学総論/現代社会論/
社会意識論/ジェンダー論/
教育社会学/子どもの社会学/
家族社会学/宗教社会学
社会コミュニケー
ション基礎演習
(実践プロジェクト)/
専門ゼミ
B. 「社会調査」で
人びとの今をとらえる
市民や消費者の心理や行動
の実態を客観的にとらえ、
政策や問題解決に活かすスキル
を養う
社会調査法/社会調査実習/
統計分析の基礎/心理統計学/
心理測定法
C. 地域や組織づくり
とコミュニケーション
の理解・実践
地域や組織をつくるすべを
学び、メディアを使いこなして、
社会の現場からの発信を行う
社会心理学/コミュニティ
社会学/コミュニケーション/
社会学/情報環境論/
表現文化論

こんな科目を学びます

社会学総論

社会学は、社会の様々な側面について考える学問です。普段気が付きにくいことに注目し、当たり前と思われていることを別の角度から考える、という特徴があります。社会学を学ぶことによって、現代社会を生きていくのに必要な知識が得られます。家族、学校、企業、音楽、宗教、国家、マスメディア、社会の近代化、などの問題を取り上げます。

子どもの社会学

子どもとは何か、大人とはどう違うのかと尋ねられると、誰でもある程度答えられると思います。しかし、子どもに対する見方は、時代や社会によって違います。講義では映像など様々な資料を使って、子どもに対する社会のまなざしを歴史的・文化的に比較して、社会学的な観点から子どもを理解します。また、子どもがいつでも社会からはみ出した存在であることに注目し、彼らが大人をどのように触発するかを、理論的に考察します。

コミュニティ社会学

グローバル化、インターネットなどのIT環境の変化、少子高齢化等々、私たちの社会は大きな変化の途上にあります。これに伴って、ヨーロッパやアメリカでも日本でもコミュニティに関する議論が活発になってきました。このような背景をふまえつつ、コミュニティ論の基本的な考え方、実際のコミュニティの様子などについて論じていきます。フィールド研究や町づくりの実例を取り上げ、地域住民の意識、環境、行政との関わりなど、具体的に論じる講義です。

情報環境論

人びとの生活の環境をつくるさまざまな情報やメディアを通じたコミュニケーションが私たちにどのように受け止められ、私たちの意識や行動にどのような影響を与えるかを考えます。テレビや広告、インターネットを通じて、メディアの送り手がどのようにコミュニケーションを組み立て、情報を訴求しているかについても学びます。ニュースやテレビ番組、CMや広告表現などのマスメディアを通じたもの、SNSなどを通じたコミュニケーションやそれを活用した企業などの広報について具体的に考えます。私たちの身の回りの情報環境を意識し、それらのメッセージを批判的に解読したり、かんたんな制作体験を通じてメディアの理解を深めます。

社会コミュニケーション基礎演習(実践プロジェクト)

社会調査の実習や現地でのさまざまな参加活動(フィールドワーク)を通じて、社会学とコミュニケーションについて学ぶ「アクティブ・ラーニング(参加体験型学習)」です。少人数クラスで学外に出かけ、京都や亀岡の街や施設を訪ね歩いたり、いろいろな仕事やまちづくりのプロなどへのインタビューや自ら地域貢献に参加する体験を通じて、メンバーの学生や地域や社会の方々と一緒にテーマを考え、レポートにまとめ、成果をプレゼンテーションします。あわせて、心理学のテーマについて社会という手がかりから取り組んだり、心理学で学んだことを社会でどのように活かせるかについても考えます。

※テーマの例:「京都についての社会学的調査」/「イベント企画を通した社会調査入門」/「プロに聞く! 仕事で『まち』を支える人たち」

[参考] 心理学科社会コミュニケーションコース 専門ゼミの活動イメージ(旧メディア社会学科を例に)

「社会調査士」資格について

心理学科では、一般社団法人社会調査協会が認定する「社会調査士」資格を取得することができます。
社会調査士とは、社会調査の知識や技術を用いて、世論や市場動向、市民や消費者のニーズ、社会事象などを適確にとらえることができる「調査の専門家」に与えられる資格です。 資格の取得には、同協会が定める「標準カリキュラム」に対応する授業科目の単位を修めることが必要です。詳しくは一般社団法人 社会調査協会ホームページをご覧ください。

一般社団法人 社会調査協会の定める「社会調査士のカリキュラム」と本学の対応科目

社会調査協会の定める科目本学の対応科目
A.社会調査の基本的事項に関する科目 社会調査法Ⅰ・Ⅱ
B.調査設計と実施方法に関する科目 社会調査法Ⅰ・Ⅱ
C.基本的な資料とデータの分析に関する科目 統計分析の基礎/心理統計学Ⅰ
D.社会調査に必要な統計学に関する科目 統計分析の基礎/心理統計学Ⅱ
E.多変量解析の方法に関する科目 心理測定法
F.質的な調査と分析の方法に関する科目 なし(G.社会調査実習Ⅰ・Ⅱを配当)
G.社会調査を実際に経験し学習する科目 社会調査実習Ⅰ・Ⅱ

※E.とF.は、どちらかを選択。

社会コミュニケーションコース 在学生の声を聞こう

地域の取材や社会調査など、クラブ活動ともつながる学びを楽しんでいます

img_kamura
嘉村 奈保子さん
(心理学科2回生、放送局(GBS)所属)

高校時代、放送部でドキュメンタリーなどを撮ってきて、大学でも続けられたらと文化・芸術リーダー入試に合格し、放送局(GSB/クラブ)に入部しました。心理学科では、社会コミュニケーションコースで、地域の人とかかわりアンケートをとったり社会のことも学べるし、臨床心理学などを学べば放送の作品づくりにも活かせるのではと考えました。

社会学の授業では「できちゃった婚をどう思うか?」「会社を立ち上げ、ライバル企業に負けないよう商品を作って売り、社員が生活できる給料も出すにはどうすればよいか?」といった今の世の中の切実な問題を考え、みんなの意見を聞き合うのが楽しいです。心理学基礎実験ではグループに分かれ、授業マナーを考える実験などで数量データを取ったりしています。

放送局では、テレビ編成部門で主に映像編集やスイッチャー(中継でのカメラの切り替え)を担当していますが、最近は企画構成やディレクションもできるようにと努力しています。亀岡市との「観光映像プロジェクト」では、地元の和菓子作り体験を綴った「亀岡わくわく体験」や、時代劇のロケで有名な武家屋敷の料亭・日置亭(へきてい)さんの手鞠寿司づくりを取り上げました。お昼の学内放送のバラエティ番組づくりも楽しんでいます。

将来はブライダル制作会社など、誰かの目に触れる作品を作って喜んでもらえる仕事ができたらと思っています。

進路:卒業生はこんな仕事をしています

消費者とのコミュニケーションを考える体験が仕事にもつながっています

img_katuya
勝谷 啓史さん
アパレル・メーカー営業部門
(2013年 人間文化学部メディア社会学科卒業)

アパレル・メーカーで系列店や他社店舗への営業を担当しています。

大学では、旧メディア社会学科でメディア・コミュニケーション(広告・広報)のゼミを専攻していました。ゼミ生同士で携帯電話の広告デザインのコンペをしたり、亀岡市のホームページのデザインや、京都の農業法人の産品のブランドづくりで展開案を提案して実際に採用されたり、貴重な経験を積むことができました。バイオ環境学部と地元の丹山酒造さんが醸造した日本酒「大槻並」の学内デザイン・コンペにひとりで出したラベルデザインが採用されたのも、そんな学びを活かせたせいかな(笑)。

ほかにも、経営や語学など他学科の授業に出たり、課外の資格講座でカラー・コーディネーターの資格をとるなど忙しく過ごし、おかげで他学部の人ともいろいろなつながりができて視野を広げることができたと思います。

ご縁もあって今の職場に入りましたが、大学ではふつうに生活していたら気にとめることもない広告やメディアを意識したり、消費者の心をとらえるデザインをじっさいに作ってみたり、そんな経験がファッションの販売に携わるお客様とのコミュニケーションにも役立っている気がします。

大学では、自分の可能性をひらいてくれるチャンスがあちこちに転がっています。入学したら、興味あることには何をおいてもチャレンジしてみることをおすすめしますよ。

産学連携で培った力を糧に、魅力あふれる観光情報の発信にとりくんでいます

img_yoshino
吉野 将史さん
一般社団法人 加賀市観光交流機構
(2015年 人間文化学部メディア社会学科卒業)

私は現在、石川県加賀市の観光情報センター「KAGA旅・まちネット」で、地域を訪れるお客様に観光情報を発信する仕事をしています。

大学では旧メディア社会学科で広告広報を専攻しました。広告を扱ったメディア系の講義では「広告はCMやポスターを作るだけでは終わらない。その後で、多くの人に見せる工夫や、さまざまなメディアに取り上げてもらう広報の促進活動こそ大事なのだ」と学び、今でもその言葉が深く印象に残っています。

ゼミでは君塚洋一教授のもと、大学の地元・亀岡で香辛料「ハバネロ」を生産する農業法人に協力させていただき、ハバネロソースを海外へ売り込むための市場調査を行うなど、学外での産学連携活動を積極的に行いました。

課外では、学生と市民が共同で作るラジオ番組「京都・丹波Do! たんばRadio」(KBS京都)の制作にも参加しました。京都・桂にあるミシュラン一つ星の高級そば店「隆兵そば」さんにたびたび取材を重ね、視聴者はどの発言を求めているか試行錯誤のすえ、3時間ものインタビュー素材をわずか15分の番組に編集する作業を行いました。これは「相手に伝えるべき必要な内容は何か」を考えるよい体験となっています。

メディアを作る能力が身に着いたのはもちろん、大学時代から学外の社会人の方と話すことでコミュニケーション力を高め、実社会での実践を行うことで課題解決力や創造力を養うことができたと思っています。

あわせて社会調査士の資格取得も進め、「社会調査実習」では、さまざまな年齢層に向けた雑誌の内容を分析し、それぞれの特徴を書き出すことで「どの年齢層が今何を求めており、メディアは何を打ち出すべきか」をあぶり出す作業を行いました。資格取得に必須となる「心理測定法」「心理統計学」などの心理系の講義もあわせて、市場調査(マーケティングリサーチ)に必要な知識をつけることができました。

その他にも、キャリアサポートセンターの心強いご支援のもと、博物館学芸員、ITパスポートといった国家資格やMOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)、簿記、秘書検定などの課外講座も受け、さまざまな資格を取ることができました。

加賀温泉駅構内にある旅・まちネットでは、主に電車を利用する観光客を相手に、加賀温泉郷をなす泉質の異なった4つの温泉地の魅力や、北陸新幹線の開通で人気の高まる金沢の情報をわかりやすく伝えています。大学の産学連携で培ったコミュニケーション力はこのようなところにも活かされているのではと思います。

あわせて、加賀温泉郷の公式ホームページ “KAGA旅・まちネット”という観光サイトの運営も担当し、最近では温泉郷で貸し出す二人乗りの超小型電気自動車「温モビ」の特集ページを制作しました。どのページが多く見られているか市場調査も行い、ユーザーのニーズに合わせて改修や新しいコンテンツの導入を行い、facebookやブログなどのSNSも利用して、加賀温泉郷の認知形成・PRをはかっています。

大学で培った力を糧に、さまざまなメディアを通して加賀温泉郷の魅力をもっともっと広めていけたらと思っています。

心理学科ページはこちら