京都学園大学

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平成24年度 第1回FD研修会

更新日:2017年4月4日(火)
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平成24年10月24日(水)に第1回FD研修会を開催しました。

テーマ 「学修成果と質保証」と題し、関西国際大学 学長 濱名篤 先生を講師にお迎えして、FD研修会を開催しました。

今回の研修会では、今年6月に文部科学省が発表した「大学改革実行プラン」、8月に出された中央教育審議会答申「新たな未来を築くための学士課程教育の質的転換に向けて」ならびに「学長・学部長調査」等のデータから、今後の大学改革をどのように進めていくべきかについて示唆に富むお話しをいただきました。そのポイントとなる①大学のガバナンスと②教学マネジメントを中心にご講演いただきました。ご講演の概要は、以下のとおりです。

  1. 個人にとっても社会にとっても、予測困難な時代(グローバル化、少子高齢化、成熟社会)にあって、答えのない課題を発見し、解決できる主体的な学びができる学士課程教育の質的転換が急務である。また、それを実行するための大学のガバナンス、教学マネジメントが必要である。
  2. 体系的なカリキュラムの構築と実行が必要である。教育課程の体系化のために教育目標の明確化とそのために必要な仕組みの総合的な導入と実質化を行わなければならない。例えば、シラバスにおける学修時間の目安や必要な課題の明確化などを行う。また、授業科目へのナンバリングやGPA、キャップ制などの導入・実質化の改革を進める必要がある。併せて、授業科目数の削減や科目間連携、週複数回授業などの検討も必要であろう。授業方法についても、アクティブラーニング、サービスラーニング、インターシップなど主体的で能動的な学びを引き出す多様な教育手法の導入を進めていく必要がある。
  3. “実質化”のための具体的方策として、①学生の学修時間の確保と学修密度の向上のための体系的なカリキュラムの構築、学習支援環境、②学生の学修時間の確保と学修密度の向上をはかるための指標開発、③評価を通じた大学の取組の促進が必要である。今後は、学生の学修到達度をはかる方法の確立が必要である。いわゆる学修成果を可視化することが求められることになる。
  4. 全学的な教学マネジメントを確立していくために、学長、副学長、学長補佐、学部長、専門的支援スタッフ等のチームによる目標明示、教員間の認識共有づくり、組織的教育づくりをしていく必要がある。また、そのための全学的なリソース(人員・予算)の調整やデータ分析・教育開発支援が重要である。加えて、教学システム確立に不可欠なFDやIRの専門家の養成が必要である。
  5. 学長・学部長アンケート結果から見えてくるものは、学生の授業出席には9割が満足している。しかし、教室外学習には4分の3の学長・学部長が不満足と回答している。学習習慣は高校生活の延長線上にある。考える習慣、基礎学力、学習意欲が不十分な入学者を大学が受け入れているのが現状である。しかし、その責任転嫁は許されない。待ったなしで、改革と質保証が求められている。
  6. これからは、教育のアセスメントが勝負となる。以前のような学生満足度を指標としているだけでは駄目であろう。学生が4年間の学びの中で、どのような力がついたのかが計測されなければならない。これから求められる目標(DP,CP)に対応した“アセスメントポリシー(AP)”が求められる。また、ガバナンス改革は“学びのイノベーション”と車の両輪であり、大学の属性による違いを考慮した改革が必要である。

この他にも、ルーブリックを活用した成績評価の方法や科目間関係・教員間連携による授業展開など、関西国際大学における具体的な取組内容を発表していただきました。本学の教育改革・改善に向けて参考になるお話をたくさん聞くことが出来ました。こうしたFD研修会をきっかけにして、大学を取り巻く環境の変化、他大学の先進的な取り組みを改めて認識し、教職員一人ひとりが自覚を持ち、更なる教育改革・改善に邁進していきたいと考えています。