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[亀岡学] -守り伝えたい亀岡の地質・景観- 井本伸廣 先生

更新日:2018年5月15日(火)
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地域について学ぶ「亀岡学」。9日は京都教育大学名誉教授の井本伸廣先生から、亀岡盆地の地質について講義を頂きました。井本先生は、2016年4月に放送されたNHKブラタモリ 京都・嵐山編に出演され、保津峡の地質についてコメントされました。昨年、検討委員会委員長として、市の魚「アユモドキ」、市の石「桜石]を亀岡市のシンボルに制定されました。市の花「つつじ」、市の木「桜」に続くシンボルです。

鉱物と岩石の違いの説明がありました。鉱物はダイヤや水晶のように天然に産する単一の無機結晶であり、岩石は2種類以上の鉱物の集合体です。石が硬いことが人類に貢献しました。例えば、チャートという石は矢じりや火打石(獲物や火を手に入れる道具)となりました。

地震や火山などの地殻変動(地学現象)はプレートテクノニクス(地球の表面がプレートと呼ばれる何枚かの固い岩板で構成され、このプレートが互いに動いているとする)で起こっていると言われています。亀岡地域には丹波帯と言われる砂岩・泥岩やチャート,石灰岩などを含む地層が広がっています。このチャートに放散虫というプランクトンの化石が含まれ、その生息年代からこの地域の地層が中生代であることを井本先生らは突き止められました。このようなチャート層が保津川から眺められる岸壁に美しく観察されます。
また、この地域の特産で「京都府の石」に決まった天然砥石(合砥(あわせと))や、国の天然記念物に指定されている桜石についても解説頂き、この地域が地質学的にもバラエティーに富んだ興味深いものであることがわかりました。

地質学というのは普段の生活ではなかなか馴染みの無いものですが、景観を構成する石に意義とロマンを与える学問であり、地域を「見る」際の発想を養う手段の一つではないかと思います。

食農学科 深見 治一