京都学園大学

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ハーバード大学教授による講演会を開催しました

更新日:2018年6月20日(水)
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6月16日(土)、本学京都太秦キャンパスで、ハーバード大学教授を招いて、講演会「日本のダークツーリズム~グローバル、国、市民の視点から」を開催しました。市民ら約150人が参加しました。

 

 

講演したのは、日本史を専門とするハーバード大学のアンドルー・ゴードン教授です。ゴードン教授は「ダークツーリズム」とは、戦場、刑務所、アウシュビッツや原爆ドームなど、「暗い歴史」を持つ場所に観光に行くことだと説明、2015年に「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産に登録された際、朝鮮半島出身者が徴用された問題を巡って日韓両政府で議論があったことを取り上げました。そして、歴史には、「明るい歴史」と「暗い歴史」の両面があることを指摘し、明暗の密接な相互関連を考えることが大切だと説きました。

 また、ダークツーリズムの成功例として、網走監獄博物館、足尾銅山の田中正造記念館、三井三池炭鉱の大牟田市石炭産業科学博物館などをあげました。

 そして、ダークルーリズムでは、歴史について複数の視点やさまざまな解釈を提供することが大切で、そのためには国家だけでなく地元市民や来訪者の様々な視点を取り入れることが必要だと結論付けました。

 

 

 引き続き、会場からのいくつかの質問にゴードン教授が答えました。日本人は歴史好きだが、不都合な歴史には目をつむる傾向があるのではないかとの質問には、「自国民に不都合な歴史を隠したい気持ちはどこの国にもあることです。ダークツーリズムのひとつの可能性は、観光という楽しい営みの中で、困難な歴史に出会うことができるという点です」と述べました。また、博物館の役割については、「歴史の紹介が一面的なものになってはならない。国家が歴史を物語ると、たいへん偏った見方になるので、市民やグローバルな視点が大切だ」と答えました。さらに、「子供たちに歴史をどう伝えたらよいのか」、という質問には、「もちろん、学校での歴史の授業や教科書も大事だが、ダークツーリズムのように、観光という楽しい要素を持ちながら、しかもおまけに歴史を学べるというのが、きわめて重要だと思う」と述べました。

2018/06/18

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