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「シリーズ特別講義B」~社会の第一線で活躍中の方のお話しを聴く~

更新日:2018年10月8日(月)
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「大豆ペプチドの開発とその応用」
不二製油(株)開発部門企画室:前渕元宏先生

  

「シリーズ特別講義B」はバイオ環境学部3学科の2年生以上に開講されている科目で、今後社会人になるためのキャリアアップに繋げるための15回にわたるオムニバス講義です。この講義では、産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師に招きお話しを頂く講義で、学生にとっては業界を知る上で大変意義のある講義で、100名以上が聴講している人気の講義です。

2回は、産業界から不二製油()開発部門企画室で研究開発をされている、前渕元宏先生に「大豆ペプチドの開発とその応用~ブレインフード(機能素材)としての大豆ペプチド研究を中心に~」と題してご講演して頂きました。

まず、不二製油()の会社を紹介して頂き、「会社の製品が直接消費者に眼に触れることはまずありませんが、チョコレート販売数量が世界で第4位でもあり、いろいろなところで実はすでに食べていると思います」とのお話しを頂きました。

次に、本題である大豆ペプチドについてお話しを頂きました。そもそもペプチドとはどういった物か(アミノ酸がいくつか繋がった物)から始まり、大豆からペプチドを作る工程の説明、またその特徴についてお話しを頂きました。特に、アミノ酸よりもペプチドの方が人にとって吸収効率が高く、大豆ペプチドはアミノ酸バランスもいいので、栄養的にも優れているというとのことでした。

本題の大豆ペプチドの機能性に関する話しでは、「脳機能改善効果」についてご説明を頂きましたが、開発のきっかけとなったいきさつや、開発の秘話・苦労話もして頂き、大変興味深いものでした。特に開発するにあたっては、「脳機能が改善する」と言うことをどのようにして数値化すればいいか、と言うことが心理的な側面を持っているので本当に難しく、現時点でも議論が大きいところとのことでした。

最後には、脳機能改善効果以外の大豆ペプチドの特徴について栄養生理機能、気泡剤・呈味剤としての機能、微生物生育促進機能、物性改良剤としての機能について説明して頂き講義を終了しました。

授業終了後の学生の感想には、実際に機能性食品の開発の方法や、その大変さがよくわかったとの話もあり、大変有意義な講義となりました。

次回は、地方独立行政法人大阪産業技術研究所生物・生活材料研究部脂質工学研究室長の永尾寿浩先生を講師にお招きして行います。

バイオサイエンス学科:藤田裕之