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先生に聞いてみた【56】付 馨 准教授

更新日:2017年6月12日(月)
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#聞いてみた」シリーズ56回目は、2017年度から京都学園大学で教鞭を執られている新任教員への突撃インタビュー。経営学科の付先生に、今後の企業経営においてますます重視される会計学について、いろいろ聞いてみました。

会計は、企業マネジメントの基本中の基本。
それを学ぶことは、社会で活きる力になる。

会計や経営について知り学んだことは「これからの人生に必ず活きてきます」と語られる付先生。その奥深い意義について、大きく広い視点から語っていただきました。

Q: お生まれは中国ですね。日本に来られて何年でしょうか。

生まれ育ったのは、中国の瀋陽市です。中国の大学では、国際経営学を学びました。その頃に日本語の基礎的なことを勉強し、来日。日本で日本語の一級試験に合格後、神戸大学の大学院で、会計学を学びました。修士課程を終える頃に、一般企業に就職するか、教員をめざして博士課程に進むか悩んだのですが、教員への道を歩み出しました。

日本に来て18年、はじめはちょっとホームシックになったこともありましたが、今では本当に来てよかったと思っています。その間、神戸、岡山、鳥取、そして今の京都と住みましたが、どの地もそれぞれ違った魅力があってとても好きです。またまわりの方々もとても優しく、いつも温かく支えてくれたことに心から感謝しています。

目に見える財務情報+目に見えない知的資産情報という多角的な視点。

Q: 先生が研究されている専門分野についておたずねします。

専門分野は、いくつかあるのですが、まず「財務会計」。これは、ただ財務情報の基本となる様々な帳簿や諸表を作成するだけではなく、それをもとに経営学的な見地から細かく分析していかなければなりません。企業における経営(財務)指標を、そうした情報から導き出していきます。

一方で、目に見える情報だけではないですね。人的資源や技術開発力などの「知的資産」といった数値で容易に表せない、企業が持てる価値も見つめていく必要があります。とくにベンチャー企業にとっては、トップのリーダーシップの能力も重要ですね。だからこれからの「会計学」においては、財務情報(ハードな側面)と知的資産情報(ソフトな側面)も加えた、多様な情報開示とそれに基づいた経営分析が求められていると言えます。

これからの企業経営においてますます重視される「会計」の智恵。

Q: 企業のマネジメントにおける「会計」の役割についてお話しください。

たとえば、現代の多くの企業において、新しい製品を開発しそれを市場に出していく時、当然その商品力やマーケティングなどの手法を検討していきますね。そしてそれと同じレベルで会計もとらまえていくことが一般化してきています。

新製品をどのように生産し、どんな販路で売っていくか、また販売価格はいくらに設定していくかなど、統合的な意思決定が必要となってきているのです。これは、当然なことでもあるんです。いくら素晴らしい製品を開発したとしても、企業のマネジメントを考えたら、そこから的確な収益を上げていかなければなりません。素材の仕入れから、一定の量の生産、また市場に流通していくすべての過程においてコストコントロールが肝要になります。

そうした意味からも、「会計」という分野は、企業経営における基本中の基本の重要な役割を担っていると言えるのです。

世に出てからもずっと役立つ。それが実学を身につけること。

Q: 本学の学生たちに、アドバイスすることがあればメッセージを。

たとえば、学生たちが本学を卒業して社会に出ていった時、どんな職業に就いても、会計とまったく関わらないということは考えられません。一企業全体のマネジメントというだけでなく、その中の個別のチーム内においても、また営業職や製造部門であってもそこではつねに、収益、コストコントロールの意識が求められます。

つまり、会計を学ぶということは、マネジメントとは何かを知ることでもあるのです。もちろんそれを知ることが、社会での実践力にもつながるわけです。

ですから、本を読んで終わりにして欲しくないですね。頭だけではなく、手も動かして練習問題などにも積極的に励んで欲しいですね。

とにかく会計を学ぶことは、自分にとってのこれからのライフデザイン、キャリア形成に必ず役立つと信じてください。将来必ず活きる学問です。

それから、日商簿記検定、税理士試験、会計士試験など資格取得にも挑戦してください。一歩一歩の積み重ねが必ず花開きます。また、私の経験から言いますと、海外留学も大いにおすすめします。自分が知らない世界を自分で見て知ることが、視野を大きくし、寛容な心を育みます。ぜひ、若さを謳歌してください。

Q: 研究以外で、先生がふだんから興味をもっていることは何ですか?

趣味と言えるほど本格的ではないかもしれませんが、日本文化にはつねに興味をもっています。とくに茶道や華道は、いいですね。実際にこれまで習ってきた経験もあります。 たとえば茶道。奥深いですね。真髄を会得するためには、まだまだ時間がかかりますが、お茶席に座っているだけで、心がおだやかになってきます。

また茶道の教えにもある「一期一会」という言葉が大好きです。私自身、この言葉をかみしめて歩んできました。もちろん学生たち一人一人との出会いも、尊く感じています。 今、せっかく京都に住むようになったのですから、もっともっと日本文化の心にふれて、さらに多くの人たちとの出会いを大切にしていきたいと願っています。

経済経営学部 経営学科

付 馨(ふ・けい)准教授

中国・瀋陽市出身。神戸大学大学院経営学研究科会計システム専攻博士後期課程修了。博士(経営学)。公立大学法人公立鳥取環境大学経営学部、同大学院環境経営研究科准教授を経て、現職。専門分野は「財務会計」「知的資産会計」「統合報告」等。担当科目は、「簿記原理」、「キャリアサポート実践ゼミ」等。

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