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先生に聞いてみた【75】藤川 義雄 教授

更新日:2017年11月6日(月)
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京都学園大学でユニークな研究に携わる先生に突撃インタビューする「#聞いてみた」シリーズ。75回目は、「会計の知識は、どんな時代の波も乗り越えていく力になる」とお話される経営学科の藤川先生に、会計学の必要性についていろいろ聞いてみました。

いつの時代も、どんな業種でも
会計は、ビジネス社会を生き抜く力となる。

これから社会へ出る学生たちにとって、会計の基本を知ることは必ず、生きる力となると力説する藤川義雄先生に、会計を学ぶ意義についてお話をうかがいました。

Q: 一般企業でお勤めになった経験がおありなのですね。

出身は、広島県です。大学は、神戸大学の経済学部で学びました。大学では、専門的なことを学びたいというよりも、卒業をして社会に出てからいろいろなことを身につければいいかなあという感じでいました。ただ、寮生活をしていたのですが、その時に出会った先輩たちとの交流が、私にとっては後々まで貴重な体験となりました。留学生の人たちや、一度就職をしてまた大学に戻ってきた人たちなど経歴は様々だったのですが、その学ぶ姿勢や学習意欲に、強い刺激をいただきました。
そして、大学を卒業して一般企業に就職しました。情報機器メーカーの技術営業職として主に海外営業や貿易実務に携わっていました。そういう立場から、一定の語学力が求められていたのですが、特に商談の場では苦労の連続でした。ただ、日常的に英語の文書を扱っていましたからある程度の読解力は身につけることができました。
5年間勤めて、私自身、期するところがあって大学院で会計学を学ぶようになりました。
意欲さえあれば、この人生、いつでもいつからでも学び直すことができる。私の新たなチャレンジの道へ向かう背中を押してくれたのは、大学時代に先輩たちからいただいた刺激があったからだと思っています。

現代ビジネスの三種の神器、会計もその一つ。

Q: 会計を理解することで、就活にはプラスになりますか?

本学で教員生活をはじめたのは22年前、35歳の時です。現在、私の講義では会計学の基本となる財務諸表の見方や、実際の上場企業を実例に経営分析の方法等についてお話をしています。
財務諸表を見れば、企業の現在の経営状況がわかってきます。いわば、「企業の今を映す鏡」のようなものですね。
会計の専門的な知識を身につければ公認会計士や税理士といった職業専門家の道も開けてくるわけですが、そういうキャリアをめざす人には大学院への進学を視野に入れておいてほしいと思います。一般企業への就職や公務員をめざす人にとっても、一般教養としての会計の知識を身につけておくことは社会に出てからも大きな力になりますし、経営学を学ぶ学生にとって必須であるとも言えます。
現代ビジネスにおける三種の神器は、英語・パソコン・会計などとよく言われますが、会計も一つの柱なのです。これらの知識や技能を身につけておくことは、社会人にとって必要不可欠であるということです。私はよくドラクエにたとえて話すのですが、ボスキャラに立ち向かうために必要な装備ってありますね。素手や簡単に手に入る武器や防具で戦うのではなく、苦労して手に入れた強力な装備で勝負する方が戦いやすいですし、その装備を獲得する過程を楽しんでほしいと思うのです。学生時代に会計の知識を身につけているのとそうでないのとでは、すでに力の差があるということなのです。

会計を知ることは、オールラウンドな武器になります。

Q: さらに、会計学の本質的な意義についてお教えください。

一つは、会計の知識は、汎用性があり万能な能力となるということです。商品に対する知識ならば、それは取り扱っている時にはプラスになりますが、別の業種に転職したら役に立ちません。ところが会計の知識は、あらゆる業種(職種)に通じる必要な知識なのです。それは非営利法人でも学校でも同じですね。だから、一旦身につければ、その人にとってオールラウンドでポータビリティを兼ね備えた能力になるのです。

それからもう一つは、時代の波を超える力があるということです。簿記の起源をたどれば、それは14世紀のイタリアで生まれたと言われています。その当時に確立した方法や仕組みは、今私たちが学んでいる簿記と、ほぼ同じなのです。つまり600年、700年と中世から現代まで連綿と受け継がれてきたシステムなのです。
それはどういうことかと言いますと、江戸時代に生きていた人たちは、彼らの暮らしていた社会体制が明治維新で大きく変わるとは思わなかったはずです。今私たちが暮らしている資本主義社会だっていつどんな風に変わるかわからないのです。でもある日突然それが変わったとしても、お金を使った経済的な仕組みがある限り、会計は必要不可欠であるのです。つまり、会計の知識は、どんな時代の波も乗り越えていく力になると言えるのです。

よりリアルなマネジメントを実践する『京學堂』での体験学習。

Q: 学生たちが運営する『京學堂』でも指導されていますね。

このショップは、学生たちが自分たちで商品の企画・開発・販売までをすべて行う実践学習プランなのですが、ここでも簿記や会計の知識を、経験を通して学ぶことができます。現実の社会における経営とは、いろいろな意味で異なるのですが、ほぼリアルに近い状況で「生きたマネジメント」が体験できます。マネジメントの基本となる会計の重要性や仕組みも実践的に身につきます。
また、この活動を通して、達成感をまじえた喜びも実感するようになりますね。そういう意味でも、学生たちは皆いきいきと自分の役割をはたしていると思います。逆に、期待した通りの結果が出ず、失敗することだってありますが、これもまた学習なんですね。決してミスを奨励するわけではないですが、それを恐れることなく、自分たちが主体的に実践していくことに大いに意義があると考えています。
学生たちには、さらにもっと積極的に何事にもチャレンジしていく「元気」を求めています。

Q: アメフト部の顧問もされているのですね。

スポーツ観戦全般が好きですね。とくに出身地の広島県がホームの広島東洋カープやサンフレッチェ広島F.Cの応援にはついつい力が入ります。
それから強烈な印象として心に刻まれているのが、アメリカでスーパーボウルの試合を観たことです。教員生活がはじまる直前に「今このチャンスを逃したら、二度と観られない」というぐらいの思いで、現地フェニックスへ飛びました。ダラス・カウボーイズとピッツバーグ・スティーラーズの一戦でしたが、ハーフタイムのゲストがダイアナ・ロスでした。もう興奮のるつぼ。20年ほど前のことですが、今でもありありと思い出します。
学生の皆さんにも今しかできないことには思い切って挑戦してほしいですし、決して後悔しないだろうと思います。
今、本学ではアメリカンフットボール部の顧問をしているのですが、こちらも熱烈に応援しています。

経済経営学部 経営学科

藤川義雄(ふじかわ・よしお) 教授

広島県出身。経営学修士(広島修道大学)。神戸大学経済学部卒業。広島修道大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得満期退学。本学講師を経て現職。専門分野は、「財務諸表論」「経営分析論」。担当科目は、「財務諸表論」「経営分析論」「簿記原理」「入門簿記」「財務諸表論研究」「財務諸表論演習」(大学院)。

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