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第6回ニホンミツバチ養蜂研究会-ニホンミツバチの危機を救え!-が開催されました

更新日:2018年12月18日(火)
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 「ニホンミツバチの危機を救え!」のサブタイトルのもとで、第6回ニホンミツバチ養蜂研究会が12月9日(日)に京都太秦キャンパス「みらいホール」で開催されました。本研究会は2013年から本学にて毎年開催されており、今回も全国各地から約250名の養蜂家、養蜂愛好家等が参集して、講演会と交流会で盛り上がりました。

 現在、ニホンミツバチの危機として、病害虫としてはアカリンダニ、サックブルードウイルス、スズメバチ等があり、生育環境としては巣箱付近でのネオニコチノイド等の農薬散布や蜜源の減少の問題があげられます。今回はそれらのうち、蜜源、スズメバチとアカリンダニの3つの問題について最新の研究結果や知見が披露されました。

 まず、東北福祉大学の藤原愛弓先生から、ニホンミツバチの持続可能な養蜂を考える時に重要となる蜜・花粉源植物のお話がありました。ニホンミツバチがどのような植物に支えられているのか、ミツバチが巣に持ち帰る花粉団子の花粉の種類で蜜源植物を特定する方法を用いた研究の一端が示されました。次に、養蜂業兼ハチ駆除業の神﨑良三さんから、昨年㈱KINP社長で高知大学教授の金哲史先生が紹介された忌避剤「スズメバチサラバ」のハチ駆除業での使用方法やニホンミツバチの巣箱の近くに営巣しているスズメバチへの使用経験について報告が有りました。

 本学の坂本文夫名誉教授(京都ニホンミツバチ研究所所長)は「アカリンダニ寄生の京都地区での現状と今後」と題して、京都府下でのダニ被害の、峠は越えたが油断できない現況と、継続的な養蜂を目指すために必要な指針についてお話しました。その中で、タイムリーにアカリンダニの検査が出来る簡便な方法の開発が必要であることを強調しましたが、それに呼応して兵庫の岩﨑隆さんが1万円以下で購入できる顕微鏡を使った簡便なダニ検査法を交流会の展示コーナーで実演されました。これには多くの参加者が人だかりを作って見学し、関心の高さが裏付けられました。

 多くのニホンミツバチ愛好家が参加している「ミツバチQ&A」というネット上のコミュニティで「ハッチ@宮崎」として有名な横山雅幸さんからは、長年にわたり詳しく観察して来られたニホンミツバチの生態についてお話がありました。女王バチが放つパイピングという音声の録音を始めて聞かせて頂きました。総合地球環境学研究所で「みつばちに優しい街づくり」をテーマに研究を行っている真貝理香さんとルプレヒトさんからは、養蜂家へのアンケート、一般市民へのハチミツ、ハチや環境に関する意識調査の結果が述べられました。特に、趣味養蜂の実情についての日本と海外の比較は大変興味深いものでした。

 交流会では飲食をしながら、講演者を囲んだり参加者同士で沢山の人の輪ができてミツバチ談義で盛り上がりました。また、試飲・試食のコーナーではこれまで食べたことのない珍しい蜂蜜の味に驚いたり、本学学生が栽培した「みずほのか」を原料にした清酒「霧美命」の試飲が人気を集めていました。そして、参加者の多くが新しい情報を得ることができ、来年も是非開催して欲しいと要望していました。