京都学園大学

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小松和彦特別招聘客員教授の特別講義が行われました!

更新日:2019年1月12日(土)
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 2019年1月12日(土)に、歴史文化学科1回生のスタートアップゼミBにおいて、本学の特別招聘客員教授である小松和彦先生による特別講義「日本の妖怪文化 ―『針聞書』の思想的風土―」が行われました。
 小松先生は、日本の民俗学、妖怪学の第一人者であることは周知の通りです。新聞報道などもあったように、本学での特別講義の前日には、昨年ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑さんらと一緒に、天皇、皇后両陛下に進講をなさってきたばかりということで、前日の進講の話しなども交えながら、大変、興味深い講義をしてくださいました。

 

 講義は、腹の中にいる病気の原因となったと考えられていた虫を描いた『針聞書』という古い書物と、日本の妖怪文化との関わりを指摘する興味深いものでした。あくびの虫や、悩みの虫など、さまざまな人間の不調の原因とされた虫が人体のなかにいるという考えが、中世後期の日本人が考えだしたこと、この考えは、体の不調の原因を、外部からくる物の怪の仕業と考える、古代以来の通念の後退という現象と同時に起こったことなどを、豊富な図版資料とともに紹介する興味深いもので、一回生の皆さんたちも熱心にノートをとりながら、聴講していました。

 

 小松先生の特別講義の後は、民俗学コースの学生による研究発表が行われました。
 1回生の荻原未菜さんの「人々から見た兎の性質」、2回生の西内希歩さんの「神様の結婚式 ―不破八幡宮大祭―」、3回生の平田満里子さんの「道通信仰について」、4回生の田中佑果さんの「日本昔話に描かれた人と虫の関係性」、大学院修士課程2回生の石井辰弥さんの「常陸国の神話的世界観」をそれぞれ発表し、小松先生からの特別指導を受けていました。貴重な経験をした学生たちは、今回のご指導をもとに、さらに研究を進めることかと思います。