京都学園大学

京都学園大学

Newsお知らせ

「シリーズ特別講義B」~社会の第一線で活躍中の方のお話しを聴く~

更新日:2018年11月8日(木)
このエントリーをはてなブックマークに追加

「清酒醸造の基本からバイオテクノロジーへの応用まで」

月桂冠株式会社常務取締役 総合研究所長:秦洋二先生

 

「シリーズ特別講義B」はバイオ環境学部3学科の2年生以上に開講されている科目で、今後社会人になるためのキャリアアップに繋げるための15回にわたるオムニバス講義です。この授業では、産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、講演して頂いています。

7回は、日本酒の製造のみならず、そこに含まれる機能性成分の研究・開発でご活躍中の月桂冠株式会社総合研究所長、秦洋二先生に「清酒醸造の基本からバイオテクノロジーへの応用まで」と題してご講演して頂きました。まず、簡単に月桂冠株式会社の会社についてご紹介頂き、逸話を交えながら「醸造食品は経験則で作られ、近代になって初めて理屈がわかった」とのお話しをされ、経験則をいかに科学的に解き明かすことが重要か、と言う点について強調されました。

次に、日本酒の原料となる「水」と「酒造米」について説明、灘(硬水)と伏見(軟水)の水の違いでも日本酒の味に影響を与えることや、「酒造米」と呼ばれる日本酒用の品種の特徴や、普通食べているお米との成分の違いについてご説明して頂きました。

また、日本酒の製造にあたっては、「三段仕込み」と呼ばれる醸造工程を経て製造されるとのことでしたが、この時の「火入れ」と呼ばれる殺菌工程が重要で、この工程はすでに江戸時代の頃には経験的に確立してきたとのことで、ルイ・パスツールが「殺菌」を科学的に証明する300年以上も前から行っていたと言う、驚きの事実もお話しして頂きました。

さらに、「グローバル化」と「品質管理」の重要性についてお話しして頂き、特に「品質管理」では、安定した品質のものを常に安定して供給するための仕組み作りが重要とのことでした。

最後には、皆さんが「会社で働く」際の心構えとして、「自分で判断し、決断すること」、つまり、他人のせいにしないで自分で考えて行動することが重要、とのアドバイスを頂き、これから就活に向かう学生にエールを送って頂いて講演を終わりました。

次回は、株式会社リバネス自然共生型産業研究所所長の福田裕士先生を講師にお招きして行います。

 

バイオサイエンス学科:藤田裕之